ページトップ
印刷用ページ(新規ウィンドウで表示します)
現在位置:トップページ > くらしの情報 > 環境・住まい > 環境 > 環境保全 > 環境影響評価制度 > 環境影響評価審査会 > 第51回北九州市環境影響評価審査会議事要旨(令和3年5月20日)
ページ本文

第51回北九州市環境影響評価審査会議事要旨(令和3年5月20日)

更新日 : 2022年6月27日
ページ番号:000159501

1 日時

令和3年5月20日(木曜日)14時00分-16時00分

2 開催方式

Web開催

3 出席者

委員
 藍川委員、伊藤委員、岩松委員、上田委員、岡本委員、河野委員、楠田会長、清野委員、武石委員、豊貞委員、中西委員、村瀬委員

事業者
 三菱商事エナジーソリューションズ株式会社

事務局
 
環境局環境監視部環境監視課(環境監視部長他4名)

4 議題

「黒崎バイオマス発電施設整備事業に係る環境影響評価準備書」の審査

5 議事要旨

(楠田会長)

それでは審議に入ります。

先程、申し上げましたとおり、今回は準備書の審査になります。

環境アセスメントは、事業者が4段階の図書を作成していく中で、広く市民の意見や審査会の答申を踏まえた市長意見を受けて、実行可能な範囲で、より環境に配慮した事業計画を策定していくという手続きでありまして、準備書はその3段階目の図書ということになります。

2段階目の図書である方法書において、予測の項目、手法等は確定してございますので、今回は、事業者が行った環境影響の予測及び評価の内容についてご審議いただければと思います。

それでは、審議に入りますが、まずはじめに、委員の皆様から事前に頂戴しましたご意見につきまして、事務局より紹介していただき、事業者からご回答いただきます。

その後、追加のご意見・ご質問がございましたら、頂戴いただきたいと考えております。

始めに、本日欠席の大石委員よりご意見をお預かりしておりますので、事務局より紹介します。

(事務局)

それでは、大石委員からのご意見をご紹介いたします。ご意見につきましては、お手元の資料1-3をご確認ください。大石委員からの意見です。

「燃料の品質について。バイオマス発電効率や排ガスにとって燃料の品質は重要な因子のひとつです。燃料の輸入先は北米、アジア諸国とあり品質が異なると考えられます。また硫黄酸化物の排出量削減対策として良質の燃料、CO2削減として発熱量の高いものとありますが、燃料の品質基準はどのようなもので、どのような検査体制でしょうか?」

以上でございます。

(事業者)

はい。では事業者の方から回答をさせていただきます。

まず品質が違う燃料を使用しているということですけれども、事業者としての燃料調達先の選定方針ですけれども、こちら長期に渡る調達の安定性、及び品質を追求するとともに経済性を追求するという方針で燃料を選定しております。その上で、今回は安定性と品質が勝る北米産の燃料を主体としつつも、やはりライフサイクルにおけるCO2の削減、並びに経済性の観点から、より発電所に距離が近いアジア諸国、こちらベトナム主体のものになりますけれども、からも一部調達するという形で、事業者として最適な燃料調達先の組み合わせを構築したという形になります。

続けて燃料の品質基準についてですけれども、こちらは、北米、アジア諸国の燃料ともに、硫黄分、発熱量が、木質ペレット燃料に関するEN規格、こちら欧州の規格となりますけれども、同規格の規定する産業用ペレットに関する、I2グレードという規格を満たすことを燃料供給者に対して、契約上で義務づけるように協議をしている状況でございます。

検査体制に関してですけれども、検査に関しては、第三者の独立した分析機関を起用して、出荷時に、こちらはISO規格に準拠した手法で、サンプリング並びに分析を行いまして、検査を実施するという、こちらもこういう形で契約上、規定する形になります。

最後にですけれども、今回、弊社が起用いたします燃料供給者はすでに十分な実績を保有しておりまして、弊社として、すでに取引実績がある企業を起用しております。以上でございます。

(楠田会長)

はい。ありがとうございます。それでは続きまして、武石委員からお預かりしましたご意見につきまして、事務局より、紹介をお願いいたします。

(事務局)

それでは、武石委員からのご意見をご紹介いたします。

「鳥類調査結果について。鳥類調査は、1年間の6調査日に、3地点で、各地点8時間を費やして鳥類の出現種、分布状況、個体数を調査されたとのことですが、その結果の一覧表については、個体数に関するデータが示されていないようです。「表8.6-10 鳥類の出現種一覧」のみ。そこで、資料編に、調査日ごと、地点ごとの個体数(最大確認数)のデータ一覧を追加していただきたい。」

以上でございます。

(楠田会長)

はい。ありがとうございます。それでは、ただいまのご意見、ご質問につきまして事業者の方から回答を頂戴いたします。よろしくお願いします。

(事業者)

はい、回答させていただきます。鳥類調査に関しましてですけれども、この分布状況と個体数の方は、予測対象となる重要種及び生態系の注目種、「ミサゴ」を主体に把握をしております。準備書にこういう形で調査をしているという記載がありませんので、評価書の方では、重要種及び生態系の注目種を主体に把握しているという旨を、追記させていただきます。

調査日ごと、地点ごとの出現種リスト及び重要種の個体数に関してですけれども、こちらは、評価書の資料編に添付するようにいたします。以上となります。

(楠田会長)

はい。ありがとうございます。ただいまのご回答に関しまして武石さん、何か追加のご質問ございますでしょうか。

(武石委員)

評価書に資料として添付していただければそれでよろしいです。よろしくお願いします。

(楠田会長)

はい。ありがとうございます。それでは、事前のご質問へのご回答を頂戴しましたので、このあと、本日出席されている委員の皆様から、ご意見・ご質問を頂戴したいと思います。どうぞ、ご質問がございます場合は、挙手をしていただきたいと思います。それでは、まず河野先生、よろしくお願いいたします。

(河野委員)

北九大河野です。先ほど大石委員の方からのご質問がありました燃料に関してですけれども、北米が主で、アジアもということでした。それで、アジアの供給先としてはベトナムを考えられていると。それで、この持続可能性とか燃料のカーボンニュートラル性を担保するためには、FSCまたはPEFCの各認証を、というお話でしたけども、ベトナムに関していろいろ調べてみたところ、PEFCに加盟以降の何か情報がありましたら教えていただければと思います。それで、他の国でこういう認証を終えている国といえば、マレーシア、中国ぐらいなのかなと思いますけども、ベトナム以外も、こういう認証等がとられている国から調達予定というのがありましたらそれも併せて、参考までに教えていただければと思います。

よろしくお願いします。

(楠田会長)

はい。それでは、事業者の方から回答を頂戴できますでしょうか。

(事業者)

今のご質問に関して回答申し上げます。まず認証に関しては、いい加減なことを申し上げられませんので、別途、ご回答の方をさせていただきたいと考えております。

それから、他の国の、東南アジアからの調達に関してですけども、ご指摘の通り、認証を整えてきた国はあると認識はしておるんですが、現状、日本への輸入実績、それから、弊社の過去の案件、今やっている案件での取引実績等も鑑みてですね、現状はベトナム以外の国から調達することは想定しておりません。以上でございます。

(河野委員)

はい。ありがとうございます。今の情報は、別途何らかの形でご提供いただけるということですね。

(事業者)

はい。ご認識の通りでございます。

(河野委員)

はい。ありがとうございました。

(楠田会長)

はい、それでは次のご質問を頂戴いたします。岩松先生お願いいたします。

(岩松委員)

はい。北九州市立大学の岩松です。今の質問に関連してなんですが、これまでの段階でもお話はもちろんあったと思うのですが、燃料調達先ですね、国産の燃料というのは、当然距離も近いですし、地域の森林環境の保全の点からも、ご検討されたと思いますが、今後、取り入れていく見通しがあるのかどうか、また、もし困難であれば、その困難となっている条件を、いま想定できるだけの条件を教えていただきたいなと思いますが、よろしくお願いします。

(事業者)

今のご質問ですけれども、現状、弊社が把握している限りで申し上げますが、やはりですね、物量として、安定した量、それから価格、経済性、両側面とも劣後しているというかですね、なかなかそもそも、商業的に活用するところまで、量として価格的にも、なかなかちょっと難しいというのが現状でございまして、本件でも、当然入れることも検討はしたのですけれども、やはり安定稼働させていく、それから経済性を成り立たせるという観点で難しい、という現状の判断でございます。

(岩松委員)

わかりました。ありがとうございます。

(楠田会長)

岩松先生よろしいでしょうか。

(岩松委員)

はい。ありがとうございます。

(楠田会長)

はい。それでは上田先生お願いいたします。

(上田委員)

水質のシミュレーションなんですけども、洞海湾というのは、湾奥は特に富栄養化とか貧酸素化とかいうのが大きい問題になっています。一番分厚い本なんですけど、これのページの8.4-88から94にわたって、DOのシミュレーションとか予測の結果が出ていますけど、これ全部年平均で出ているんですね。CODやT-NやT-Pは年平均で見てもまあしょうがないと思うんですけど、DOに関してはやっぱり季節性があってですね、年平均にしてしまうと、一番問題になる夏場がどういう影響が出るのかというのは、これでは全くわかりにくい。で、各層で分けて、第6層までが書いてあるんですけど、それでもほとんど差が、年平均にすると差がないということに、変わりないと、影響はないということになっていますけど、本当にそうかどうかっていうのは、各季節、四季ですよね、夏以外でもいいんですけど、ちょっと夏はどうなるのかっていうのは、一度検討していただけませんでしょうか。

(楠田会長)

はい、ありがとうございます。それでは事業者の方から回答をお願いいたします。

(事業者)

いま、年平均値で出していますのは、環境基準点との比較というのもありまして、環境基準は年平均値で出ていますので、現時点では年平均値で出しています。季節別にできるかどうかというところは、専門の者から回答します。

(事業者)

夏場の平均的なDO濃度という点であれば、夏場の計算を行うことで、表現は可能かと思います。ただ貧酸素がどれぐらいの期間かというのに関しては、ちょっとお時間との兼ね合いで難しいかなというふうに考えています。

(楠田会長)

はい、どうぞ上田先生どうぞ。

(上田委員)

あんまり難しい計算をするのではなくて、そういう極端に下がるようなことが考えられるのかどうかというところを示していただけたらいいんですけど。本当に影響がないというふうに言えるのかどうかが知りたいんですけど。

(楠田会長)

お願いします。

(事業者)

はい。極端に下がるというのがどれくらいかというのは、平均モデルですのでなかなか難しいかなと思いますんで、先ほども申し上げたとおり、夏場でどれぐらい下がるかというところはお示しできるかなと思います。

(上田委員)

はい、了解しました。そしたらそこをきちんと示していただいて、大きな影響が出なければ了解できるというふうに思います。

(楠田会長)

はい。よろしゅうございますでしょうか。

(事業者)

はいわかりました。

(楠田会長)

それではお願いいたします。それでは次のご質問を頂戴いたします。藍川先生お願いします。

(藍川委員)

北九州市立大学の藍川です。よろしくお願いします。何点かちょっと確認も含めて。申し上げることの中で、方法書の段階で済んでいるんだということであればそう言っていただければ結構です。

まず、要約書の方、薄い方の17ページです。それの左上の木質バイオのところからボイラーに向かって脱硫用の石灰石が、矢印が向いていると思うんですけれど、これは、脱硫の石灰石をボイラーに直接投入するという理解でよろしいですか。というのが1点目です。

(楠田会長)

それでは事業者の方から、まずは脱硫用の石灰石の投入の仕方のところのご回答をお願いします。

(事業者)

脱硫方式については乾式でですね、ボイラーの炉内に直接、石灰石を投入するという方式を取り入れます。

(藍川委員)

わかりました。この図で正しいということですね。

(事業者)

そうです、はい。

(藍川委員)

ありがとうございます。

次が同じ図書の65ページで、予測評価の手法という中でSO2、NO2、SPMについて、評価はこういう形でしますと、丸印が入っている表が表4-12としてあるんですけれども。これを見ると長期的評価は年平均値で行いますと、それぞれについてですね。短期的評価は1時間値で行います、というように読み取れるんですが、例えばですけど、146ページとか、あと148ページとかなんですが、この評価は、その前の65ページの表と正しく対応していますか。つまり、日平均値で評価しているものがないでしょうかということと、あと日平均値という表現が、正確には日平均値の2パーセント除外値または98パーセント値という理解で読むべきものになっていないでしょうか、という指摘です。確認です。よろしくお願いします。

(楠田会長)

それでは事業者の方から回答をお願いいたします。

(事業者)

はい。長期的な予測につきましては、年平均値に関しまして、それぞれ、日平均値の環境基準と比較するように換算して使用しております。また短期的評価につきましては、同じく、1時間値を出しまして、環境基準もしくはそれぞれの指針値と比較できるように、それぞれ換算した上で比較評価をしております。以上です。

(藍川委員)

その件で、例えば148ページの将来予測の上側の表の中で、長期的評価の表の中で、将来予測の中に日平均値という列があるんですが、これは何のためにここに載っているんですか。あくまで参考という意味ですか。

(事業者)

すいません。これは、環境基準との整合の基準(日平均値)と書いているところということでよろしいですか。

(藍川委員)

文章の中でも、将来予測(年平均値及び日平均値)は、となっているのは、これは日平均値を評価していることにならないですか。

(事業者)

すいません。これは記載が間違っています。環境基準との整合につきましては、二酸化硫黄につきましては、それぞれ1時間値の1日平均値の2パーセント除外値ですね、NO2に関しましては、日平均値の年間98パーセント値、SPMにつきましても日平均値の2パーセント除外値で比較評価を行っております。

(藍川委員)

とすると、65ページの表には、長期的評価(年平均値)のみではなくて、日平均値の2パーセント除外値または98パーセント値も書き加えるべきではないかと思うんですけれども。

(事業者)

65ページですね、はい、ご指摘ありがとうございます。ここに関しましては、環境基準と比較できる評価基準の名称を記載したいと思います。

(藍川委員)

具体的にはどう直されるということですか。

(事業者)

比較は、二酸化硫黄に関しましては2パーセント除外値、二酸化窒素については98パーセント値、SPMについては2パーセント除外値について、記載して比較評価をします。

(藍川委員)

年平均値はしないということですか。

(事業者)

年平均値は、直接はしないということです。環境基準としてはそれぞれ日平均値の2パーセント除外値とか評価量が決まっていますので、それとの比較になります。

(藍川委員)

わかりました。65ページの表と、一例でいう148ページの表が対応していないと思うので、前提条件が65ページに書いてあってあとには違うことが書いてあるというのは、読む側としては、正しく読めない、どう読んでいいかわからないので、そこはちゃんと図書として整えていただきたいという要望です。

(事業者)

はい。すいません、ありがとうございます。

(藍川委員)

続きまして、日平均値という表現は、日平均値の2パーセント除外値もしくは98パーセント値という理解でよろしいですか、すべてにおいて。

(事業者)

すべてに関しまして、そのとおりでございます。

(藍川委員)

全部それを書くと大変かもしれないので、そうであれば、一番最初に前提で日平均値の定義はこうです、と入れといていただけると、あとは全部日平均値っていうのは、その2パーセント除外値と98パーセント値というふうに読めると思うので、最初に前提条件を書いていただく方が、ある意味では見やすいかもしれないですが、その辺りはちょっと工夫をしてみていただいた方がいいと思います。

(事業者)

はい。検討させていただいて、適切な方法で表記したいと思います。

(藍川委員)

よろしくお願いします。次は144ページです。その中の予測結果の表現の中に、工事用車両の走行に伴うというものがあるんですけれども、これは寄与濃度という意味ですか、それとも寄与プラスバックグラウンド、という意味ですか。

(事業者)

寄与プラスバックグラウンドの濃度になります。

(藍川委員)

トータルの結果という意味ですね。

(事業者)

トータルの結果という意味です。

(藍川委員)

わかりました。あと144ページのところで、NO2、窒素酸化物を評価されてると思いますけれども、工事用車両が走るにあたって比較的大型車であるとすると、SPMっていうのは、評価をしなくてよろしいものですか。

(事業者)

そうですね、方法書の段階で、SPMについては選定しておらず、基本的にはNO2のみを選定しております。

(藍川委員)

わかりました。それについては方法書の段階でそうなっているというお答えですね。

(事業者)

はい。

(藍川委員)

わかりました。でしたら結構です。続いてですが、もう一回148ページです。短期的評価の下の表の中で、二酸化窒素について、環境基準との整合と書いてあって、基準が0.2以下、となっているんですけれども、環境基準の中にNO2の0.2という数字は出てこないので、これは多分、先ほどスライドの中では、環境基準等と書いてあったと思うんですけど、何か別のガイドラインか何かの数字をここに引用しておられるのではないかと思いますので、環境基準等と、単純には等を入れていただくのが正しいかなと思いますし、さらに言えば、その0.2が何なのかっていうのを説明をして加えといていただけると、読む方としては読みやすい、正しく理解できると思います。

(事業者)

はい。ありがとうございます。ご指摘の通り、短期的評価に関しまして、二酸化窒素に関しましては、指針値になりますので、準備書の方にはその説明は書いていたのですけど、要約書の段階ではその説明を省略いたしましたので、改めて、説明について追記したいと思います。

(藍川委員)

よろしくお願いします。あと最後の1点です。151ページです。白煙の評価なんですけれども、自動車の運行への影響を評価されているのだと思います、国道とバイパスのですね。そういう意味でここにかからないので運行の邪魔にはならないという評価ではないかと思いますけれども、その先のところに、そこそこ高い住居ビルが建っていると思うのですが、そこからの影響というか、白煙が今までなかったものが出てくるわけですよね。それは、考えなくていいんですか。

(事業者)

そうですね、ご指摘のように、バイパスを越えたところにマンションの方がありますけども、標高をふまえましても50メートルよりも低い高度でした、というところで、おそらく白煙としての影響はないんじゃないかなと考えているところです。あと白煙の予測として、あくまで瞬間的に白煙が出てきた範囲として、個々の影響の大きいところをスライドの方に示しておりまして、実際には、白煙としては、濃度的に濃いところとか薄いところとかですね、そういったものが発生してきている状況になってきているものと考えています。

(藍川委員)

実際にその中にどのような成分が入ってるかとか、有害成分の濃度がどれぐらいかということが第一には重要ですけども、今までなかったところから突然白煙が出て自分の方に流れてきて、ちょっと高いところとはいえ、マンションの最上階に住んでる人からすると、えっていうことにならないですかっていう意味です。まず、景観というか見た目として、何の記載もしなくていいですか、という指摘です。評価してないということに今なっていると思うので。

(事業者)

はい。

(藍川委員)

規制値の問題ではなくて、アセスなので、こういう項目が影響評価があるだろうということを、考慮に入れて検討してこうだっていうことが書いてあることが重要だと思うんですけども、その記載が一切ないので、そのことについて書かなくて大丈夫でしょうか、という指摘です。

(事業者)

ご指摘の、周辺の住居地域、マンションとかですね、それに向けて記載内容について評価書に向けて検討させていただきたいと思います。

(藍川委員)

はい、評価書に向けてで結構なので、ご検討いただけると。お願いします。

(事業者)

はい。

(藍川委員)

以上です。ありがとうございました。長くなってすいません。

(楠田会長)

いえ、どうもありがとうございました。それでは、次のご質問を頂戴いたします。どうぞ挙手のサインをチェックしていただければありがたいですけど。

はい、それでは村瀬さんお願いいたします。

(村瀬委員)

水産大学校の村瀬です。スライド番号の55番の、藻類が出ているアヤギヌ、ホソアヤギヌ、タニコケモドキのところで、準備書の分厚い方の、本編では8.5-10ページの部分です。重要な種の一覧ということで、本編の8.5-10ページのところでは,環境省のRL(レッドリスト)には3種類ともNTで記されていますが、県のRDB(レッドデータブック)には、どれも記されていません。私、福岡県レッドデータブック2011を持っていまして、それを見たところ、アヤギヌも準絶滅危惧種として福岡県のリストに載っています。またホームページでも、福岡県の希少野生生物として掲載を確認しております。本編の方の8.5-10ページの表8.5-5はミスがあるのではないかと思いますので、確認をしてください。

それから、関連して、これら3種の出現時期は、今回調査を年4回されていますが、いつでしょうか。教えてください。

(楠田会長)

それでは、お願いいたします。

(事業者)

準備書の8.5-10の、重要種の一覧の福岡県レッドデータブックの対象種となっている点につきましては、記載ミスですので、評価書の方で修正を反映させたいと思っています。それから出現時期についても、詳細なリストが手元に持ち合わせておりませんので、確認しまして、改めてお伝えしたいと思っております。

(村瀬委員)

はい、わかりました。関連して、質問させてください。

スライド番号の50ページで、温排水を評価する時の前提条件が、例えば水温では、年平均24℃と書いてありますが、実際の温排水の最高温度っていうのは、何℃になるでしょうか。

例えば水温で評価する場合の、スライド番号の54番、この部分ですが、現況と将来の水温差が小さいとありますが、この時の現況の方も、洞海湾あるいは割子川の平均水温を使っているのかどうかっていうことをお聞きしたいと思います。

(事業者)

排水水温は、準備書の要約書の26ページの方に、用水排水の水温が載っております。表2-18ですね。要約書でいいますと、26ページになります。排水の水温ですけれども、最低水温は15度、最高水温は34度ということになっています。

水温のシミュレーションなんですけれども、シミュレーションの対象の時期ですが、冬の1月から3月の平均値を排水水温として利用しておりまして、冬の時期最も影響が大きいものとして、水温のシミュレーションは行っているということです。

あと、先ほどご質問がありました、植物の重要な種なんですけれども、調査員の方に確認しますと、全季節ともに確認されております。

(村瀬委員)

例えば、排水温が34℃のときに、その割子川に流れたときの流量も、要約書の28ページには1日当たりの水量が書いてありますけれども、こういった場合のシミュレーションはされていないのですか。

むしろ、夏場のこの高水温と多くの水量の影響に晒されたときに、ベントスとか、藻類っていうのは影響が大きいと思っています。その件に関して検討をされてないのであれば、今後検討する必要があると思うのですが、いかがでしょうか。

(事業者)

まず、夏場のベントス、藻類、魚類もそうですけれども、水温の上昇の影響というところですが、そもそも感潮域にこれらが棲んでいるものでして、干出したとき最近の猛暑になりますと、干潟の海の温度というのは非常に高くなると想定しております。

今回、水温の予測結果を見てみますと、非常に0.1度と、非常に温度の上昇が低い、変化は大きくないといったところがありましたので、これらのことから藻類を含みまして、ベントスと藻類の影響は小さいと考えております。

(村瀬委員)

わかりました。

(楠田会長)

先生よろしゅうございますでしょうか。

(村瀬委員)

はい。わかりました。

(楠田会長)

それでは次のご質問頂戴いたします。他にご質問ございませんでしょうか。

それでは岡本先生お願いいたします。

(岡本委員)

大分大学の岡本です。準備書の、分厚い本のところで質問があるんです。質問というか意見があるんですけれども、準備書の騒音のところで、8.2-35のところに、建屋などの透過損失が書かれてるんですが、これを考慮したというふうに文章中では書かれてるんですけれども、計算の方にどのように反映したのかがちょっとこの書類だけではわかりにくいので、ご説明を追記していただきたいっていうのが一つと、あと、回折っていう言葉が所々回析っていうふうに間違えて書かれてますので、評価書の方では修正をお願いします。以上です。

(楠田会長)

はい、ありがとうございます。それではご回答いただけますでしょうか。

(事業者)

はい。まず、回折と回析の間違いについては、評価書の方で修正をさせていただきます。あと、透過損失の反映につきましては、予測のシミュレーションの中で、点音源と壁面から出る面音源をおきまして、さらに建屋等のあるものについては、建屋を建てた状態でシミュレーションをしておりまして、建屋があるものについては、防音壁のような働きがあるということで、建物の中に音が到達するような形で計算を行っております。

予測式の方に、このことに関する記載がなかったので、透過損失につきましては予測式の方を、評価書の方で追記したいと思います。

(岡本委員)

追記に関るところなんで、お願いします。

(楠田会長)

はい。それでは岡本先生よろしゅうございますでしょうか。

(岡本委員)

はい。

(楠田会長)

はい。ありがとうございます。それでは次のご質問頂戴いたします。それでは伊藤先生お願いいたします。

(伊藤委員)

まずちょっと確認したいんですけども、借地なんですけれども、土壌汚染調査ってのはすでにやられてるのか、これからやろうとしているのかちょっと確認させていただきたいんですが。

(楠田会長)

これは事業者側に伺った方がよろしいでしょうかね。はい。お願いいたします。

(事業者)

土壌汚染の調査に関してなんですけれども、実施しているのは過去に、この事業用地の地下水の流れている向きに関して調査をしております。

土壌自体のこの調査に関してなんですけれども、現状、北九州市様と土壌汚染対策法の第14条並びに施行規則の第11条第1項を適用させていただく方向で協議をさせていただいておりまして、現段階でまだ協議中であるんですけれども、施行規則第11条第1項を適用させていただく場合は、土を事業地外には持ち出さないという前提で詳細な調査を実施せずに、形質変更時要届出区域に指定していただくよう、届出を出して工事を進めるという方向で検討を進めている状況でございます。

(伊藤委員)

つまり、概況調査も実施しないということで、やろうとしているっていうことですよね。

(事業者)

そうですね、はい。26種類の化学物質に関しては、調査は現状しないという方向で北九州市と協議をさせていただいております。

(伊藤委員)

形質変更で発生土を持ち出さないという前提なんですが、例えば28ページなんかですと、工事中に伴って当然一部の土壌が流出するという前提に立つわけですけども、それを考慮しているかどうかわかりませんが、土壌汚染対策を考慮した水質管理っていうのはちょっとよく意味がわからないっていうことと、今おっしゃった調査をしないっていうこととどう結びついてるのかということですね。

それから39ページに、当然切り盛りで発生土についてはバランスさせるんですけども、汚泥がどうしても出てきてしまう。当然この汚泥には有害物質が入っている可能性もあるということがわからないままリサイクルするってことができないと思うんですよね。

だからそこら辺については、法律上どうのこうのというよりも、少なくとも表層土壌の調査をやられて、それに基づいた対策っていうか排水とかですね、汚泥のリサイクルとかいう計画を立てていただければというふうに思います。

(事業者)

はい。ご意見ありがとうございます。今いただいたコメントを踏まえてですね、一度事業者内でどのようにさせていただくかというのを検討させていただければと思います。

(楠田会長)

伊藤先生、よろしゅうございますでしょうか。はい。ありがとうございます。

それでは、次のご質問を頂戴いたします。ご質問がございませんでしょうか。

そうしましたら最後に非常に細かいことで申し訳ないんですが、私の方から九環協へのお願いなんですけれど、例えば、準備書の150ページにも例がございます。シミュレーションについての考え方で質問させてください。

シミュレーションを行いますときには、初期条件として、例えばいろんな物質の濃度を与えると思います。例えば二酸化窒素ですと、0.015とかっていう与え方をすると思うんですけれども、その初期条件の時のデータの有効数字を超えて、最後の計算結果は、コンピューター次第で桁数は変わるんですけれど、最後の、実際に予測濃度として表現されるときには、要するに有効数字の範囲内でおさめるのが、論理上正しいというふうに思いますがいかがでしょうかね。

(事業者)

ご指摘ありがとうございます。ご意見いただいたように、当然アセス書は科学的な計算になりますので、有効数字の方をきちんと理解した上で記載するべきものというふうに考えております。評価書に向けて、この辺につきましては再度記載の方を見直したいと思います。

(楠田会長)

はい。よろしくお願いいたします。

他にご質問ございませんでしょうか。全体を通しましてのコメントでも結構でございます。よろしゅうございますでしょうか。

そうしましたらご発言がございませんので、これで黒崎バイオマス発電施設整備事業に係る環境影響評価準備書の審査を終了させていただきます。

このページの作成者

環境局環境監視部環境監視課
〒803-8501 北九州市小倉北区城内1番1号
電話:093-582-2290 FAX:093-582-2196

メールを送信(メールフォーム)

このページについてご意見をお聞かせください

お探しの情報は見つかりましたか?

【ご注意】

  • 業務に関するお問い合わせなど、お答えが必要な場合は直接担当部署へお願いします。
    上の「メールを送信(メールフォーム)」からお問い合わせください。
    (こちらではお受けできません)
  • 住所・電話番号など個人情報を含む内容は記入しないでください。