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第49回北九州市環境影響評価審査会議事要旨(令和3年1月19日)

更新日 : 2022年6月27日
ページ番号:000157878

1 日時

令和3年1月19日(火曜日)15時00分-17時00分

2 開催方式

WEB開催

3 出席者

委員
 藍川委員、伊藤委員、岩松委員、上田委員、大石委員、岡本委員、河野委員、楠田会長、清野委員、武石委員、竹松委員、豊貞委員、三笠委員、村瀬委員

第一種事業を実施しようとする者(概略計画の検討を実施した主体)
 国土交通省九州地方整備局、北九州市建築都市局計画部都市交通政策課

事務局
 
環境局環境監視部環境監視課(環境監視部長他4名)

4 議題

「下関北九州道路計画段階環境配慮書」の審査

5 議事要旨

(楠田会長)

 どうもご説明ありがとうございました。それでは、審議に入らせていただきます。

 先ほどご説明がありましたように、今回は配慮書の審査になります。環境アセスメントは、既にご承知のように、配慮段階に続きましてあと3段階ございますが、最後の評価書が出来上がるまでに合計4段階ございます。その中で、市民の意見や審査会の答申を踏まえた市長意見を受けて実行可能な範囲でより環境に配慮した事業計画を策定していくという手続きでありまして、配慮書はその1段目の図書ということになります。この配慮書はまだ事業計画が確定していない段階で、いわゆる文献調査で環境面への影響を比較検討するという位置付けになっております。また、今後予測の項目・手法等を確定することになりますので、その参考となりますようにご審議をお願いできればと存じます。

 審議に今から入らせていただきますが、その前に、欠席されています弓削委員よりご意見を頂戴しておりますので、事務局からご紹介をお願いします。

(事務局)

 それでは、弓削委員からのご意見の概要をご紹介いたします。意見の詳細につきましては、お手元資料の1-3をご確認ください。それでは弓削委員からのご意見です。本事業で計画されている3ルートは、トンネルではなく橋梁計画と想定されますが、その場合、関門橋が通行止めになるような台風などの災害時には下関北九州道路も通行止めになるのではないか、というご質問です。併せて、ルート選定や詳細設計の際には、環境への配慮に加え、異常気象に対して強靭な施設になるよう検討してほしいとのご意見でございました。以上でございます。

(楠田会長)

 はい、ありがとうございます。それではただいまのご意見に対しまして、九州地方整備局からご回答をお願いします。

(九州地方整備局)

 冒頭ご説明しましたが、この事業の最初期段階での取組みになってございます。今後さらに調査熟度を深めていくというような段階でございますので、委員のご意見につきましては、この下関北九州道路の検討状況を踏まえつつ引き続き検討をしてまいりたいと思ってございます。

 ご助言ありがとうございます。以上です。

(楠田会長)

 はい、どうもありがとうございます。それでは審議に移らせていただきます。まずは藍川委員よりご意見があると伺っておりますので、藍川先生ご発言お願いします。

(藍川委員)

 はい、ありがとうございます。北九州市立大学の藍川です。当初欠席予定でしたがオンラインになったので出席できることになりまして、行けない場合に備えて意見票というのを出させていただいた内容がそのものです。

 2つありまして、1つは、配慮書の33ページのところに、平成27年度の交通量は云々と書いてあって、例えば九州縦貫自動車道鹿児島宮崎線31,317台と書いてあるんですが、このまま読むと年度にこの台数という風に読めてしまいますが、たぶんこの数字は1日当たりの台数ではないでしょうか。であれば、1日当たりと単位を入れていただく方が誤解がないと思いました。

 2点目は、この道路の目的は色々な観点からの目的があると思いますけれども、例えば小倉市街地へのアクセスに重きを置いているのだとすれば、案1を通ってしまうと戸畑と若松を結ぶ例えば若戸大橋などが今度渋滞となって、ボトルネックになってアクセスが悪くなるのではないかと思います。先ほど国道3号が今渋滞傾向にあるという説明があったと思いますけれども、それと似たようなことが若戸大橋などで起こらないかということを念頭に考えた方がよいと思いました。

 以上の2点です。ありがとうございます。

(楠田会長)

 はい、どうもありがとうございます。それでは九州地方整備局から回答を頂戴します。よろしくお願いします。

(九州地方整備局)

 はい、お答え申し上げます。

 1点目の交通量につきましては、委員ご指摘のとおりで1日あたりの交通量でございます。ご指摘を踏まえまして、今後の手続きにおいては正しく記載して参りたいと思っております。ありがとうございます。

 それから2点目ですね。若松区と戸畑区間の連絡道路が現状よりも混む可能性があるというご指摘でございます。こちらもそういった事象が生じることも想定されると考えてございますが、こちらにつきましても今後のルートをさらに検討していく中で引き続きアクセス道路につきましても必要な検討であろうかと考えてございます。

 回答は以上です。よろしくお願いします。

(楠田会長)

 それでは藍川委員よろしゅうございますでしょうか。

(藍川委員)

 はい結構です。ありがとうございました。

(楠田会長)

 それでは続きまして、岩松先生からご質問頂戴しております。岩松先生よろしくお願いいたします。

(岩松委員)

 はい、よろしくお願いします。2点書かせていただきましたが、この道路はかなり大規模なもので交通量も多いということですし、住民の方も景観的なものに期待されるといいますか、観光ルートであったりもするので、おそらくこの後の開発が伴ってくるのではないかと想像したんですけれども、今後の新たな公園整備ですとかそういったものは考えていらっしゃるんでしょうか。

 そして、計画段階配慮事項に関する調査、予測、評価の手法では、道路の存在による、とされていますが、その道路の存在だけではなく、存在がもたらす周囲の開発が想定されるのであれば、そちらの景観資源や自然環境の影響の予測、評価も考えていただけたらと思います。

(楠田会長)

 それではただいまのご意見につきまして、九州地方整備局から回答をお願いします。

(九州地方整備局)

 回答させていただきます。岩松委員から2点ございました。

 1点目につきましてはこの道路の建設に伴って沿道やその橋のたもとで新規の公園とか商業施設といった開発が想定されているかというお話でございます。私ども調査主体といたしましては、沿道や橋梁のたもとでの新たな公園とか商業施設といった開発の情報は持ち合わせてございません。

 それから2点目です。そういった周辺の開発についてのお話の続きでございます。こちらにつきましても、私ども調査主体といたしましては、この下関北九州道路の環境影響評価という観点でございますので、周辺の開発につきましてはそれぞれの開発の事業者の方が対応するという認識でございます。

 回答は以上でございます。よろしくお願いします。

(楠田会長)

 はい、ありがとうございます。それでは、岩松先生よろしゅうございますか。

(岩松委員)

 はい、そうですね。その計画自体はまだそちらではお持ちではないとのことですが、今後たもとをどこにするかによっては開発を誘導するような場所というものが想定できるかと思いますので、そちらの方への配慮も併せて検討していただけたらと考えています。

(楠田会長)

 ありがとうございます。整備局としてはよろしゅうございますかね。

(九州地方整備局)

 はい、ご意見として伺いまして、この環境影響評価の中でやるかどうかは別の話として、ご意見として賜りたいと思います。ありがとうございます。

(楠田会長)

 わかりました。ありがとうございます。

 それでは次のご意見ですが、大石先生から頂戴いたします。

(大石委員)

 よろしいでしょうか。今3点挙げておりますけども、実質1と3なんです。この配慮書を拝見して、ほとんどがアンケートでこの道路がいかに必要か、住民にとって必要かということに非常に重点を置かれて、環境保全という立場からは非常に調査・内容が少ないのではないかと思ってアンケートのことを書きました。それで、これは本当にどういう風なアンケートをされたのかというのは直接このアセスには関係ないんですけど、まずは環境保全についてもう少し配慮ができないのか、例えば3番目に書いておりますように、藻場があるとかそういうところ、自然海岸があるとかそういうところはお調べになっているのですが、その藻場の中でどういう食物連鎖ができているのか、藻だけでなくてそこに住む生態系が成立していると思いますが、その中に貴重種が、どんなに狭いところでも貴重種があればそれは避けなければならないと。それで、多少広い藻場を改変するのであっても比較的やりやすいという両方あると思うんですね。それで、おそらく、藻場があるということを調べておられますから、ここの中身、どういう藻があって、そこにどういうプランクトンとか魚の産卵場所があるかとかわかってるんじゃないかと思うんですね。そういうのを配慮書にあげていただけないかと思ったんです。それで、今ここに、アンケートをこれだけ重視しなくても、そっちの環境保全という立場からこの配慮書を作っていただきたかった。この配慮書を元に次の方法書がありますので、やはり、出典は書いてあるんですけども、その出典を出して、どういう生態系ができているのかというのは配慮書で入れられるのではないかと思います。いかがでしょうか。

(楠田会長)

 はい、ありがとうございます。それでは整備局から回答をお願いいたします。

(九州地方整備局)

 回答申し上げます。

 委員ご指摘の内容につきましては、アンケートによって整理すること以外に、もう少し環境の面で情報を収集して評価すべしというご意見かと賜りました。冒頭私からご説明いたしましたとおり道路事業の最初期段階での取組みがこの配慮書というところでございます。画面にお示ししました3つのルート帯、それぞれ幅が1キロメートル程ございます。その中で、どういった重要な種や生態系があるかというのが、現地をくまなく調査することはもちろん広すぎて難しいということでございます。文献の中には位置情報が示されてないものもございます。今の段階での評価としましては、ルート帯とそれが重なる部分に貴重な動植物種があるのかないのかという観点で実施し、整理した結果でございます。生態系につきましては、先ほどご説明いたしましたとおり、第1案につきましては、赤いルート帯になりますが、これは1キロメートルの幅にわたって自然海岸をどこか必ず通りますということが既存文献での位置情報からわかりましたので、その点を踏まえて評価しております。他のルートでも既存文献で確認された自然海岸の位置を図示しておりますが、ルート帯全幅にわたって自然海岸が分布しているという位置情報ではなかったため、その差を表現したものでございます。委員ご指摘のとおり、当然この後、配慮書の次に方法書、準備書と段階が進んでまいります。その中では実際に現地調査を行ったり、具体にどういう種がどういう生態系で存在しているのかといったところも調べてまいります。その情報をもとに、この1キロメートルの幅の中から、20数メートルくらいの道路になると思いますが、それを通していくというような熟度の高め方であるということをご理解いただければと思います。委員のご指摘につきましては、方法書以降に適切に評価して回避・低減の方法を探ってまいりたいという風に考えております。回答は以上になります。

(楠田会長)

 どうもありがとうございます。それでは大石先生よろしゅうございますか。

(大石委員)

 はい、今後よろしくお願いします。ありがとうございました。

(楠田会長)

 はい、ありがとうございます。それでは続きましてご質問がございます。武石さんよろしくお願いします。

(武石委員)

 はい、武石です。意見票には3点について質問と意見を記してあります。それで1番目ですが、端的に言って計画道路が橋なのかトンネルなのかっていうことが配慮書には明記されていないと思うんですね。配慮書の23ページから25ページは事業の内容について書くところですけども、それが記されてないと思います。一般的に考えて、橋にするかトンネルにするかによってルートの周りの環境に与える影響度合いっていうのは大きく異なることは明らかなことなので、配慮書段階では橋かトンネルか決まっているのであれば明記して欲しいですし、決まっていないのであれば決まっていないと明記していただきたい。それが1点目ですので、それを後ほど教えていただきたいということです。

 2点目ですが、関門海峡は、本州の西端部と九州の北端部が接する位置にありますので、季節に応じて南北方向に渡る陸鳥が集中して通過する場所にあたっているわけです。夜間にも多くの渡り鳥が通過するんですけれども、特に日中に群れを作って渡ることでよく知られている渡り鳥としましては、ハチクマなどの猛禽類やヒヨドリが挙げられます。例をあげますと、山口県庁のホームページの「山口の野鳥」の中には、秋に関門海峡を渡るヒヨドリについて1ページを費やして記述されています。それによりますと、「ヒヨドリの渡りは10月に入ると始まり、中旬が最盛期になる。そのほとんどが彦島の老の山の上空を通過し、彦島の南西にある大山に集まってから関門海峡を九州へ渡っていく」と記されています。この場所は本配慮書での3ルート案のうち案の2と案の3での起点から彦島南端までのルート部分と全く一致しています。また、NEDOの響灘着床式洋上風力発電機の実証試験報告書というのがありますが、そこでも関門海峡とその周辺でのヒヨドリの渡りについて調査しています。それによると2011年の10月下旬の4日間で2万900羽、2013年の10月上旬の4日間で5万5050羽が下関市彦島から関門海峡を渡り、対岸の北九州市小倉北区に上陸すると記されています。これを単純計算しますと約14万羽のヒヨドリが、秋の10月の渡りの際に、彦島から関門海峡を南下していることになります。また別の事例ですが、タカ類のハチクマの秋の渡りについても関門海峡を南下するんですが、同じNEDOの報告書では彦島上空を南下することが記されています。また、北九州市の響灘埋立地沖に計画されている響灘洋上ウィンドファームについての環境影響評価準備書では、響灘の海上を南下するハチクマの6割が海上30メートルから200メートルまでの範囲の比較的低い高さを飛翔していることが示されています。この文献名は私の意見票の2番に書いてありますが、これは2つの例に過ぎませんけど、ちょっと文献をあたっただけで関門海峡とその周辺を利用する鳥類についての数量的なデータが示される訳で、まだこれ以外にも色々と関門海峡の内部ですね、それとそのごく近傍についての情報がまだあると思うんですね。だけど、配慮書30ページの「動植物の生息又は生育の状況」に関する「動物」の項目では、今私が指摘しましたような有名な渡り鳥に対する関門海峡での情報については全く触れられていないわけですね。少なくとも関門海峡を通過する渡り鳥の状況については、既存文献から配慮書段階でも把握しておいていただきたかったということです。今後方法書についても、今渡り鳥について触れましたけども、このような情報が方法書を作る際にもデータとして入れていただけるのかどうか非常に不安なわけですね。ですから、数例として情報としてあげたので、他の動物・植物についてもあると思いますので、ぜひ色々な他の文献にもあたっていただきたいと思います。

 3番目ですが、配慮書の47ページで、道路の存在による動物への影響ですね、それの予測評価の結果が表になって示されていますが、各ルートについての文章は全く同一となっていまして、それをまとめて「各ルート帯の影響は同程度であると評価する」とされているんですが、配慮書で示された3ルート案の起点から終点に至る範囲の中で海棲動物や上空を通過する鳥類などに関する動物情報をもしもっときめ細かく文献から引っ張り出してきたら、3ルート案について道路を作った時に影響がどう出るかっていうのは全く同一になるとはちょっと信じられないんですよね。ですから、ここで全く同一になってるっていうのは、おそらく関門海峡内部とそのごく近傍についての文献情報がかなり不備だったために、各ルート帯の影響は同程度であると評価したんじゃないかなとちょっと私は考えているので、要は文献調査をですね、とりわけ起点から終点に至る範囲のルート上もしくはその近傍での生物情報に触れている文献情報をもっと詳しく調べていただきたいということですね。方法書の作成を今後されていくと思いますが、その最中に事前に文献情報をもっと詳しく集めて、どんな調査をしたらいいのか、しなければならないのかというのを検討していただきたいんですね。私からは以上です。

(楠田会長)

 はい、どうもありがとうございました。それでは、まず前提条件となります1番目の武石さんからのご質問で、トンネルか橋梁かという文字は配慮書の中に載ってたと思うんですけどいかがでしょうか。

(九州地方整備局)

 ご回答申し上げます。

本日の説明の前半部分、北九州市さんがご説明いただいたパートになると思いますが、経緯の部分で、下関北九州道路の検討会の中で、橋梁が妥当であるという結果は載せさせていただいているところであります。委員ご指摘のとおり、今後方法書、準備書に進めていく中で、当然橋梁とトンネルでは影響度合いが違いますので、そういったところは今後の調査の中で明らかにしていきます。現時点では、正式に橋梁と確定しているわけではございませんが、橋梁が妥当とされた結果を踏まえての配慮書になってございますので、今後さらに橋梁を前提として調査が進むものと考えてございます。

 1点目は以上になります。

(楠田会長)

 はい、ありがとうございます。武石さん、配慮書の2ページ目に、段落2つ目の最後のところ、ちょうど真ん中あたりですが、橋梁案が妥当であること等を確認し、令和2年3月に結果を取りまとめたという表記があるんですけど。

(武石委員)

 はい、ですから私の意見票の1番にもそれを書いてあるんですが、それが決定であるというのであればそれでよろしいんですが、それならば、これは環境影響を評価するための配慮書なんですから、配慮書の23から25ページの事業の内容のところに橋梁を作るというのを明記していただきたいんですね。それがないと3案を提示されていますけども、そしてそれを比較して環境影響を評価したとしておられますけども、それが橋だというのを明記していないと何故3案を比較することができたのかというのが疑問に思うわけですね。特に動物の場合ですと、橋だよと書いてあればわかるんですけど、橋かトンネルか書いてないもんですから。じゃあトンネルだったら環境影響どうなのか、橋だったらどうなのか、それを比較した結果どうなるかっていうのが気になるわけですね。ここの配慮書ではとにかく環境影響を評価したと書かれているわけですから、橋だということで評価したのだと思いますけども、それでしたらちゃんと配慮書なのですから、環境影響を評価する文書なのですから、その前提となる橋であるということを書いておかないとまずいと思うんですね。細かな構造はこれから色々決定されるということでいいんですけども、影響を評価する際にはちょっと橋であるということを書かないとまずいと思うんですけどいかがでしょう。

(楠田会長)

 整備局いかがでしょうか。ご回答では橋梁かトンネルかは確定していないというご発言があったんですけども、そういう理解でよろしいんですか。

(九州地方整備局)

 はい、これまでの経緯で、橋梁案が妥当であるという経緯はございます。配慮書につきましてもそういった経緯を踏まえて作った部分はございます。ただ、事業化以前にはっきり構造を橋梁でという風に正式には決定していないと申し上げたわけでして、経緯としましては妥当だという風な結論はございます。続けてご回答差し上げてもよろしいでしょうか。2点目にも続く話にもなるんですけども。

(楠田会長)

はい、どうぞ。

(九州地方整備局)

 ありがとうございます。今回配慮書を評価するにあたっての方法をご説明いたします。資料の16ページ目を画面に映し出します。冒頭私どもの説明で、今回ルート帯の幅に対して環境要素が重なっているかどうかという観点で実施してございます。この予測手法の欄をご覧いただきますと、道路の存在による動物、上から3段目ですね、予測手法につきましては重要な種の生息地等の位置とその複数案、これは1キロの幅のあるルート帯なんですけども、その位置関係を整理してございます。この1キロメートルの幅の中に将来20数メートルの橋がおそらくどこかにできると思ってございますが、今回の評価につきましてはこの1キロメートルの幅と文献調査で位置の特定できた重要種が重なっているかどうか、どの程度重なっているかどうかということを簡易的に評価したものでございます。委員ご指摘の部分につきましては、私どもの事前の調査でヒヨドリですとか猛禽類ですとか海棲生物ですとか、一般に手に入る文献は把握しておる状況でございます。ただ重要種につきましては中々位置情報が明らかになっていない状況でございますので、配慮書の段階では位置の明らかになったものとルート帯との比較ということになってございます。先ほどにも申しましたが、方法書、準備書と進めていくにつれて、実際に現地調査を行い、位置を特定したりどういう種がいるかっていうのも確認したりというようなことをやりながら、この1キロメートルの幅からさらに20数メートルの幅に至る過程においては、環境に対する影響を予測評価して回避低減する措置を検討して参りたいと思います。

 以上です。よろしくお願いします。

(楠田会長)

 はい、ありがとうございます。1,2の点で武石さんよろしゅうございますか。

(武石委員)

 まぁ、何と言いましょうか、特に関門海峡の内部での色々な生物情報を記した文献を幅広く集めて検討していただきたいということでお願いします。

(楠田会長)

 はい、ありがとうございます。仮にトンネルになった場合に、橋梁の場合とは違う項目が必要になりませんでしょうかね。地下水ですとか。どういう風に読めば両方を想定しているということが読み取れますでしょうか。

(九州地方整備局)

 橋かトンネルか決まっているかというご質問に対しては、私どもとしましては、事業化がされているわけではないですので、その観点では決まってませんというお答えにはなるんですけども、一方で配慮書の中で橋かトンネルか決まっているかというと事業経緯を記載している所に書いているということになります。ですので、配慮書の中身としては橋梁を前提としてお作りをしているというところでございまして、決まっているかというご質問に対しては、対応方針(案)というところの(案)というところが取れてない状況でございますので、決まってませんというご回答になります。なので、決まっているというところが、前提部分をずらすと色々変わってしまうのでちょっとわかりにくいところではあるんですけども、この配慮書自体は橋としてお作りをしているという風にお理解いただければと思います。

(楠田会長)

 そしたら、論理的な問題なんですけど、実施の時トンネルになったらこの配慮書段階から再度やり直すというご発言なんですか。

(九州地方整備局)

 仮にトンネルというところになった場合は、条件を見させていただいて再度考えるというところになります。一方で、配慮書というものはやりなおしを前提にはしておりませんので、基本的にはこの配慮書というのは橋梁を前提にして考えておりまして、私どもとしましては事業化も橋梁で進めているというような流れで考えておるところでございます。

(楠田会長)

 ええ、ですから、橋梁を前提にした配慮書という理解でよろしいんですか。そしたら、事業としてはトンネルになる可能性がゼロではないというご説明のように伺ったんですけども、トンネルになった時の手続き方法としては配慮書の段階からトンネルとして考慮し直すという理解でよろしいんでしょうか。

(九州地方整備局)

 一応技術的に難しいというようなご意見はいただいているところのうえで、橋でというところが妥当というところで進めさせていただいてますので、この配慮書に続いていく手続きとしては基本的に橋梁が前提になるというところでございます。仮にトンネルになる場合というようなものを想定するのであれば、それを前提にしてまた本当に1からやるというような流れになります。あくまで仮定の話でございますけれども、仮にトンネルでということになればそういう話になるかと思います。

(楠田会長)

 はい、わかりました。武石さん、よろしゅうございますでしょうか。今回は橋梁を前提にしているというご説明と受け取りましたが。

(武石委員)

 ですから、これは公開されているわけですので、これを明記しないと、その後でここの配慮書の中でも環境影響を評価しているわけですよね。評価してますので、前提が橋であるということが書かれてないと、どういうものを作るのかによって当然評価が違ってくるので、そこのつじつまが合わないというか、文面上前提がはっきりしないのになぜ環境影響の評価ができてしまっているのかという疑問が起きるわけですね。ですから、何らかの但し書きがあるにしても橋梁案として今回は配慮書を作ったんですよという文書化しておかないと、何て言いましょうか、筋が通らないんですけども。

(楠田会長)

 整備局からご意見ございますか。論理の問題で、前提条件が明記されていないという点をご指摘になっておられると思うんですが。

(九州地方整備局)

 23ページの事業の内容のところに書くべきであるというご指摘なんだと思うんですけども、そこに関しましてはここの章立てのこの事業の内容というところに関しては、先ほど申し上げました対応方針の(案)が取れた状態、つまり方法書以降において記載をさせていただくところの項目だという風に考えております。ですので、私どもとしましては、橋梁というところは経緯のところに書かせていただいているというところと、あとはアンケートの時の3案比較のところにも橋梁というような記載をさせていただいているところでございます。

(楠田会長)

 公式の文書として、前提条件抜きで配慮書を作っているというところはよろしいんでしょうかね。

(九州地方整備局)

 私どもとしましては、経緯のところに書かせていただいているというところと、あとはアンケートの中でも明記をさせていただいているというところで考えているところでございます。この配慮書の事業の内容という項目に関しては、配慮書時点では構造等が決まっていないという前提で書かれているものでございますので、ここに関しては事業の規模等しか記載をしないというところのルールで記載をしているというところでございます。ですので、配慮書としては橋梁として記載をしているというところで、あとは記載の箇所が経緯のところに書いているという風に考えているところでございます。

(楠田会長)

 はい、ありがとうございます。配慮書の中に橋梁を前提とする文言は記載されていませんよね。検討会では橋梁案が妥当であると言っているだけの表現になっておりますけれど、そうすると橋梁とトンネルと双方を勘案した配慮書、論理上はそうなりませんでしょうかね。

(九州地方整備局)

 一応、トンネルを含んだ配慮書というわけではなくて、橋梁を前提としているところでございます。ただ、その橋梁を前提としておりますという風な文言に関しては妥当であるというところを確認したという記載で確認はさせていただいているところでございます。

(楠田会長)

 その場合は、検討会の橋梁案の確認はどなたがされたんですか。

(九州地方整備局)

 下関北九州道路検討会において妥当であるというふうにご意見をいただいているというところでございます。

(楠田会長)

 それと、環境影響評価書と検討会は無関係じゃないんですか。

(九州地方整備局)

 検討会において妥当だというご意見をいただいたうえで、次に合同小委員会というものを開催させていただいてます。その際に、配慮書の案というものを作成しておりまして、その際の配慮書の案自体も橋梁前提で作ってよいというところを合同小委員会で了承いただいたうえで作らさせていただいているところでございます。

(楠田会長)

 ええ、それはよくわかるんです。そうすると、配慮書に橋梁案を前提としていると明記されない理由は何なんでしょう。

(九州地方整備局)

 経緯も含めて記載をさせていただいているという理解をさせていただいているんですけども、委員のご指摘について、文言についても検討させていただくという形で対応させていただいてもよろしいでしょうか。

(楠田会長)

 わかりました。一つの公式な文書としての論理的な整合性というか、筋がちゃんと通っている表現というのを求めているのであって、道路か橋かに対して賛成反対の意見を述べている訳ではないので、誤解のないようにお願いいたします。記載の仕方の筋の通し方という点で、要するに、どなたが出された文章をどう決定されて出しているのかという、あくまでも事業者として書かれる文章ですので、その筋をぜひ通していただければと存じます。

ということでよろしゅうございますかね。それではよろしくお願いします。それでは3番目の点についてお願いします。

(九州地方整備局)

 武石委員の3番目の観点、道路の存在による動物への影響を3ルート案について比較していますが、文章が全く同じであるというようなご指摘でございます。こちらも先ほども少しご説明いたしましたが、配慮書におきましてはルート帯、帯の状態のもの、あの図面の範囲の中で、動物につきまして位置が特定できたものに対して評価をしてございます。ご発言にありましたヒヨドリとか猛禽類といったものも文献としては存在している旨確認してございます。ただ、位置情報が詳細に載っていないといったところで評価としては触れていないという結果になってございます。これは繰り返しになりますが、今後文献調査に加えてですね、現地調査でどこにいるかというのを把握しながら方法書以降の手続きで、適切に配慮・検討していきたいと思ってございます。以上です。よろしくお願いします。

(楠田会長)

 はい、ありがとうございます。武石さんよろしゅうございますでしょうか。

(武石委員)

 はい、わかりました。よろしくお願いします。

(楠田会長)

 はい、ありがとうございます。それでは、続きまして、意見書でいただいた分についてはこれで終えることができましたので、今日出席されてます委員の皆様方からのご意見を頂戴いたします。どうぞ、事務局の方から挙手がありましたら、発言をお願いしていただけますか。

(事務局)

 すみません、事務局ですけどもよろしいでしょうか。上田委員からご意見、ご質問あるそうなのでよろしくお願いいたします。

(楠田会長)

 はい、それでは上田先生お願いいたします。

(上田委員)

 はい、上田です。

 3ルート案出てますけども、下関側はもう固定されてますよね。出発点は。これは何か根拠はあるんですか。教えていただけましたら。

(楠田会長)

 どうぞ、整備局の方からご回答お願いします。

(九州地方整備局)

 周辺の道路ネットワーク等を勘案いたしまして、目的としましては小倉と下関を結ぶルートを検討した経緯がございます。下関側につきましては、旧彦島有料道路、今は無料になってございますが、この道路が地域にございますので、こういったところに繋いでいくということを少し想定してるところでございます。一方、北九州市側につきましてはですね、北九州都市高速道路がございますが、こういったものとの連絡により、交通の流れを作っていけるんじゃないかというような想定のもとにルート帯を検討した経緯がございます。以上でございます。

(楠田会長)

 ありがとうございます。上田先生よろしゅうございますか。

(上田委員)

 じゃあついでにもう一つだけ。新聞発表とかテレビの発表とかで、もうルートが大体定まったかのように発表があってますけど、これもまだ変更になる可能性はあるという考えでよろしいんですか。

(楠田会長)

 整備局いかがでしょう。

(九州地方整備局)

 今、案2の集落・市街地回避ルートが有力といった話が報道されているかと思います。これにつきましては、合同小委員会の場において、先日第2回を行いましたが、その中で対応方針の案として案2が妥当といった結論が示されておりますが、案として了承いただいた段階でございます。今後市長意見や環境大臣意見を踏まえまして対応方針の案が、案が取れて対応方針になるというふうに認識してございます。以上です。よろしくお願いします。

(楠田会長)

 はい、ありがとうございます。上田先生よろしゅうございますか。

(上田委員)

 はい、結構です。

(楠田会長)

 はい、ありがとうございます。それでは手を挙げられてます三笠先生お願いいたします。

(三笠委員)

 はい、西日本工大の三笠です。

 2つ質問というか意見というのがありまして、いずれも景観に関してなんですけれども、1つ目は眺望点をピックアップされてますが、この選定基準っていうのがどういう風になっているのかなっていうのがちょっとわからないとことろがありまして、例えば眺望点として挙げられてる番号の中の22番の一里山公園あたりが入るんであれば、その対岸側にある和布刈であるとか風師山の展望台も入ってくるべきなのではないかなという気がしますし、反対側の若松側の10番のあたりの石峰山なんかが入ってくるのであれば皿倉山なんかも非常に重要な景観眺望点だと思いますので、その辺も入ってくるべきなのかなというふうに感じました。少しこの図郭っていう抽象的なエリアに基づいて限定的に選ばれているようですけども、少し景観上の意味みたいなものも踏まえてもう少し広く見てもいいのかなというふうに感じます。それから、もう一つですけれども、眺望点の一つとして海からの視点というのを少し考慮されてはいかがかなと思います。いくつかの会社等がクルーズ船で海峡景観を海から眺めるというようなこともされてますし、大きなクルーズ船が入ってくることもありますので、そのクルーズ船の経路なども参考にしながら、海からの眺望点を設定したうえで検討されてはいかがかなと思いました。

 2点目なんですけども、生活景観への影響についてです。今景観という視点で検討されようとしているのがどちらかというと大きな眺めというようなものなんですけれども、まぁ橋ですよね、海に架かる橋を大きな眺めとして眺めるとき、あるいはそれが対岸の景観資源なんかを眺めるときにどういう影響があるかっていうふうに設定されて検討されようとしてると思うんですども、その橋が陸上に着地する道路の構造如何によっては、既存の市街地や集落の生活景観への影響がかなり大きい場合もあるのではないかと思うんですね。具体的には彦島あたりの集落であるとか、若松の中心市街地であるとか、そのあたりは結構居住エリアにかかってくる可能性があるので、ちょっとその辺の視点も入れられてはいかがというふうに感じます。

 何かお考えあればコメントいただければと思います。以上です。

(楠田会長)

 はい。それでは整備局の方からご回答お願いします。

(九州地方整備局)

 今2点ほどご意見ございました。眺望点について追加すべきでないかというご意見、それから生活景観の視点を入れたらどうかという所だと認識いたしました。配慮書段階におきましては、今回評価の結果としてはどのルートであっても景観上の影響があるので、今後適切に回避・低減することを検討してまいりますというのが結論になってございます。先生ご指摘の部分につきましてもですね、方法書以降の手続きで他の眺望点なども、その影響の度合いについて予測・評価してまいりたいと思います。ご意見ありがとうございます。以上です。

(三笠委員)

 了解です。

(楠田会長)

 はい、それではどうもありがとうございました。それでは竹松先生お願いいたします。

(竹松委員)

 はい、山口大学の竹松です。色々意見あったんですけど、もう他の方が言われた意見で大体同じだったんですけど、1点聞かせてください。この配慮書の後ろの方に、一般住民(企業団体を含む)という方からの意見ということなんですけども、この一般住民からの意見というのはどうやって取ってどの範囲の方に聴いたものなんでしょうか。やはりこれを見ると、3案を見るうえで、例えば開発だとか渋滞だとか、事業の予定になるところに住んでいる方たちというのが関心が深いのかなと思って、そういった方に聴かれたということなんでしょうか。以上です。

(楠田会長)

 はい、それでは整備局から回答をお願いいたします。アンケートを取っている母集団をどういうふうに選定されてどういう意見の取り方をされたかということでございます。

(九州地方整備局)

 アンケートの取り方についてのご質問でございます。今回、計画段階評価の手続きの中で、一般住民意見についても聴いておるところでございます。実施時期につきましては、令和2年の8月から10月にかけてで、手法としましては、無作為抽出した世帯に郵送しましてご回答いただく方法、それからオープンハウスと呼んでおるんですけども、一般の方々がよく集まるような施設、市役所、区役所ですとか、下関水族館、小倉駅といった施設にブースを設けまして、道行く人に声を掛けてご意見を伺うという方法、それから道の駅ですとかサービスエリア、パーキングエリアなどの休憩施設、それから市役所、区役所といった役場、その他公共施設にアンケート票を置いておいて、ポストに投函いただくという方法を取ってございます。まず1点、自治体へのヒアリング、これは行政へのヒアリングを行いました。それから団体企業、地域住民になってございますが、アンケートにつきましては下関市で約1600人、北九州市で約5600人、合計7200人の方々にアンケートをお送りしまして、その内4700票くらい回答がされてございます。オープンハウスにつきましては、市役所、区役所などにブースを設けまして、合計309票の回答をいただいてございます。それから広域的な道路利用者という観点でSA、PAなどに留め置きして回答いただいたものが550票くらいあり、全て併せますと6000票近くのご回答をいただくことができました。以上でございます。

(楠田会長)

 竹松先生よろしゅうございますか。

(竹松委員)

 わかりました。ありがとうございます。

(楠田会長)

 ありがとうございます。それでは河野先生ご準備よろしいでしょうか。

(河野委員)

 はい、調査・予測・評価方法に関しまして、植物、動物、生態系に関しまして評価手法が同じ文言が書かれてますね。回避又は通過、分断の状況を整理・比較する、これ3つとも同じ様に書いてますけど、この場合、回避という意味が、例えば貴重な種の場合、例えば移設できるようなものは移設という観点もあるのかもしれませんけど、巨木とかになると絶対移設できないものとかいう、回避の可能性についても意味付けが変わってくるかもしれないというのと、通過、分断が区別がちょっとわかりにくいところもあります。あと分断に関しまして植物と動物と生態系について、連続した影響を見ていただくような評価手法を今後検討していただければと思います。鳥獣保護区を分断することとか、ある植物の植相と動物の関係が本来あるものが分断されてないかとか、そういうようなことも個別の評価ではなくて生き物全体を総合的に評価するような、分断の影響評価等を比較・整理の項目に入れていただければと思いまして、まだ現段階で詳しいことがわかってない状況ですけども、そういう評価の枠組みをご検討いただければと思います。

(楠田会長)

 はい、ありがとうございます。整備局からご回答お願いいたします。

(九州地方整備局)

 ご意見ありがとうございます。ご指摘のように、対象となる種によって評価の方法は異なるものと考えてございます。頂いたご意見踏まえまして、方法書以降の手続きで適切な調査・予測・評価をやっていきたいと思います。ありがとうございます。

(河野委員)

 よろしくお願いします。

(楠田会長)

 はい、どうもありがとうございました。それでは、他に手を挙げられている委員の方がおられませんけれども、ご発言がないということでよろしゅうございますでしょうか。手が挙がりましたね、伊藤先生お願いいたします。

(伊藤委員)

 これだけ3ルートがあって各幅が1キロあるっていうことになると中々先に進めないっていうか、項目出しくらいしかできないんじゃないかと思うんですよね。それで、決定論として環境影響評価によってルートが絞られていくのか、それとも地質学的あるいは経済的な論理でルートが絞らて行くのかっていう、そういった議論になってしまうような気もするので、どっちが先かというのをはっきりしたうえでやらないと、これを環境影響評価を進めていくとこのルートじゃないといけないみたいなことになってしまうと、かえってよくないような気もするんですけど、そこらへんはどうですかっていう話と、もう一つは、関門橋があるので、そちらの環境影響評価っていうのは結論が出てると思いますのでそちらの調査というか実績の調査っていうのを少しやられたらどうかというこの2点です。

(楠田会長)

 はい、ありがとうございます。それでは整備局お願いいたします。

(九州地方整備局)

 ご意見ありがとうございます。

 今回ルート帯を3つから1つに絞るというような検討は、先ほどご説明しました計画段階評価の中国九州地方合同小委員会の中で議論していただいております。その中では、経済性、社会性、それから環境面、3つの観点ございますが、それらを総合的に勘案した結果、報道でございますように案の2が対応方針の案として適切だろうというご結論をいただいてございます。委員ご指摘のように、環境面で最も有利なルートを選ぶとか、コスト面だけで選ぶとかそういったことでは中々決まっていかないだろうと思いますので、総合的に判断していきます。環境面につきましては今後1キロの幅から20数メートルに絞っていく過程において、回避・低減の措置を検討してまいります。

 それから2点目、関門橋の実績につきましては、こちらはちょっと過去の経緯を調べたいと思います。同様の評価をやっておれば、当然今後の方法書以降の手続きで参考にしてまいりたいと思います。

 ご指摘ありがとうございます。以上です。

(楠田会長)

 はい、ありがとうございます。伊藤先生よろしゅうございますでしょうか。

(伊藤委員)

 はい、結構です。よろしくお願いします。

(楠田会長)

 はい、ありがとうございました。他にご発言は、はい、岡本先生お願いいたします。

(岡本委員)

 はい、ありがとうございます。大分大学の岡本です。道路交通騒音についてなんですけれども、市街地を回避したルートを設定するとか、それも大事なんですけれども、交通量も影響してきますので、ルートごとの交通量についても少しは触れていただいた方がよいのかなと考えています。これはコメントということでお願いします。

(楠田会長)

 はい、ありがとうございます。コメントですので、整備局の方からご発言ございますか。よろしゅうございますか。

(九州地方整備局)

 ご指摘の点ごもっともだと考えてございます。交通量の予測につきましても、今後ルート帯からルートに絞っていく中で、交通予測の条件も明らかになってくると思いますので、今後交通量についても見極めながらそれに応じた騒音の予測・評価というふうに考えてございます。ありがとうございます。

(岡本委員)

 お願いします。

(楠田会長)

 ありがとうございます。それでは手を挙げられてる委員の方いらっしゃいませんので、ご発言がないということでよろしゅうございますでしょうか。いないことを画面で確認いたしました。それではご発言がないようですので、これで「下関北九州道路計画段階環境配慮書」の審査を終了させていただきます。

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