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子宮頸がん(ヒトパピローマウイルス)ワクチン接種後に起こる可能性のある症状(副反応)について

更新日 : 2024年8月22日
ページ番号:000167473
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子宮頸がんワクチン接種後に現れる可能性のある症状(副反応)

子宮頸がんワクチン接種後には、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。
まれですが、重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)(注1)が起こることがあります。

2価ワクチン(サーバリックス®)の接種後に現れる可能性のある症状
発生頻度 報告されている症状
50%以上 疼痛(痛み)[部位]、発赤(赤み)[部位]、腫脹(腫れ)[部位]、疲労
10%から
50%未満
掻痒(かゆみ)、腹痛、筋痛、関節痛、頭痛など
1%から
10%未満
じんましん、めまい、発熱など
1%未満 知覚異常[部位]、感覚鈍麻(刺激に対して感覚が鈍い状態)、全身の脱力
頻度不明 四肢痛、失神、リンパ節症など

[部位]と書かれているものは、ワクチンを接種した部位の症状
サーバリックス® 添付文書(第14版)より改編

4価ワクチン(ガーダシル®)の接種後に現れる可能性のある症状
発生頻度 報告されている症状
50%以上 疼痛(痛み)[部位]
10%から
50%未満
紅斑(赤み)[部位]、腫脹(腫れ)[部位]
1%から
10%未満
頭痛、そう痒感(かゆみ)[部位]、発熱
1%未満 下痢、腹痛、四肢痛、筋骨格硬直、硬結[部位]、出血[部位]、不快感[部位]、
倦怠感(だるさ)など
頻度不明 失神、嘔吐、関節痛、筋肉痛、疲労など

[部位]と書かれているものは、ワクチンを接種した部位の症状
ガーダシル®添付文書(第2版)より改編

9価ワクチン(シルガード®9)の接種後に現れる可能性のある症状
発生頻度 報告されている症状
50%以上 疼痛(痛み)[部位]
10%から
50%未満
腫脹(腫れ)[部位]、紅斑(赤み)[部位]、頭痛
1%から
10%未満
浮動性めまい(頭がぼーっとしてふらつく感覚)、悪心、下痢、
そう痒感(かゆみ)[部位]、発熱、疲労、内出血[部位]など
1%未満 嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、出血[部位]、血腫[部位]、倦怠感(だるさ)、
硬結[部位]など
頻度不明 感覚鈍麻(刺激に対して感覚が鈍い状態)、失神、四肢痛など

[部位]と書かれているものは、ワクチンを接種した部位の症状
シルガード®9 添付文書(第1版)より改編

因果関係があるかどうかわからないものや、接種後短期間で回復した症状をふくめて、HPVワクチン接種後に生じた症状として報告があったのは、 接種1万人あたり、サーバリックス®またはガーダシル®では約9人、シルガード®9では約8人です(注2)。
このうち、報告した医師や企業が重篤(注3)と判断した人は、接種1万人あたり、サーバリックス®またはガーダシル®では約5人、シルガード®9では約7人です(注2)。

(注1)重いアレルギー症状:呼吸困難やじんましん等(アナフィラキシー)、神経系の症状:手足の力が入りにくい(ギラン・ バレー症候群)、頭痛・嘔吐・意識低下(急性散在性脳脊髄炎(ADEM))等
(注2)HPVワクチン接種後に生じた症状として報告があった数(副反応疑い報告制度における報告数)は、企業からの報告では販売開始から、医療機関からの報告では平成22(2010)年11月26日から、令和4(2022)年9月末時点までの報告の合計。 出荷数量より推計した接種者数(サーバリックス®およびガーダシル®は384万人、シルガード®9は5.2万人)を分母として1万人あたりの頻度を算出。
(注3)重篤な症状には、入院相当以上の症状などがふくまれていますが、報告した医師や企業の判断によるため、 必ずしも重篤でないものも重篤として報告されることがあります。

痛みやしびれ、動かしにくさ、不随意運動について

・子宮頸がんワクチンの接種を受けた後に、広い範囲に広がる痛みや、手足の動かしにくさ、不随意運動(動かそうと思っていないのに体の一部が勝手に動いてしまうこと)などを中心とする多様な症状が起きたことが報告されています。
・この症状は専門家によれば「機能性身体症状」(何らかの身体症状はあるものの、画像検査や血液検査を受けた結果、その身体症状に合致する異常所見が見つからない状態)であると考えられています。
・症状としては、(1)知覚に関する症状(頭や腰、関節等の痛み、感覚が鈍い、しびれる、光に対する過敏など)、(2)運動に関する症状(脱力、歩行困難、不随意運動など)、(3)自律神経等に関する症状(倦怠感、めまい、睡眠障害、月経異常など)、(4)認知機能に関する症状(記憶障害、学習意欲の低下、計算障害、集中力の低下など)などいろいろな症状が報告されています。
・「子宮頸がんワクチン接種後の局所の疼痛や不安等が機能性身体症状をおこすきっかけとなったことは否定できないが、接種後1か月以上経過してから発症している人は、接種との因果関係を疑う根拠に乏しい」と専門家によって評価されています。
・また、同年代の子宮頸がんワクチン接種歴のない方においても、子宮頸がんワクチン接種後に報告されている症状と同様の「多様な症状」を有する方が一定数存在することが明らかとなっています。
・このような「多様な症状」の報告を受け、様々な調査研究が行われていますが、「ワクチン接種との因果関係がある」という証明はされていません。
・ワクチンの接種を受けた後や、けがの後などに原因不明の痛みが続いたことがある方は、これらの状態が起きる可能性が高いと考えられているため、接種については医師とよく相談してください。

このページの作成者

保健福祉局健康医療部健康危機管理課
〒803-8501 北九州市小倉北区城内1番1号
電話:093-582-2430 FAX:093-582-4037
定期予防接種:093-582-2090 新型コロナワクチン:093-582-2919

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