ダニは多くの種類が存在し、一部のダニは家屋内に生息し、人を刺したり、アレルギー性のぜん息や皮膚炎を引き起こす原因となっています。
死骸やフン、脱皮した殻などもアレルゲンになっています。
ダニの繁殖条件
- 温度25~30℃
- 湿度60~80%
- エサが豊富にあること(カビ、アカ、フケなど不潔にしていると生じてくるもの)
- 住みかがあること(畳、カーペット、寝具など掃除が十分に行われにくいところ)
ダニによる被害
被害の出方はダニの種類により違ってきます。他の動物に寄生していたダニによる被害を受けるケース、直接被害を受けるダニではないが、増えすぎることで間接的に被害を受けるケースがほとんどです。また、大半のダニは肉眼では判別できないほど小さいために思い込みによる精神的被害もよくあるケースです。
どこの家庭でも、ダニが1匹もいないことはありません。数を増やさないように整理整頓とこまめな清掃を心がけることが重要です。
- 人を刺してかゆみをおこす。イエダニ、ワクモ、トリサシダニ、ツメダニなど。
かゆみと赤い腫れが3日~約1週間続く。刺される場所は皮膚の軟らかい所(腹部、太ももの内側など)が多い。
ネズミや鳥が死ぬと、寄生していた宿主がいなくなるために新たな宿主探しで被害を受ける場合、害の無いダニでも増えすぎるとそれを捕食するダニが現れ、人が被害を受ける場合がある。
掻くと広がったり、二次感染をおこしてトビヒになることもあるので、症状が強い場合は皮膚科に相談してください。 - 人の皮膚に寄生する。ヒゼンダニによる疥癬。
人から人へ感染する皮膚感染症の一つ。肌と肌が直接接触したり、布団を介しても感染するので、患者と寝具の共用や接触は避ける。
診断はヒゼンダニの有無が決め手となるので、皮膚科に相談して治療することが大切です。 - アレルギーの原因になる。
ほこりの中のダニ、特に死骸や糞はアレルギーを引き起こす元になります。
掃除機でダニのエサとなる人やペットのフケや垢、カビなどをこまめに取り除いたり、ダニの数を少なくすることが大切です。 - 野外には伝染病を媒介するツツガムシやマダニなどが生息しています。
媒介する病気は、ツツガムシ病、野兎病、ライム病、日本紅斑熱があります。
野山に出かける時は、長袖、長ズボンをはき、肌をできるだけさらさない服装を心がけましましょう。
ダニの種類
ダニの種類と言ってもわかっているだけで約千種類ありますが、その中で家の中にいるダニは約百種類いると言われています。