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介護ロボットの導入状況などに関するアンケート調査(令和4年度)

更新日 : 2023年5月10日
ページ番号:000167398

市内の介護保険施設等における、介護ロボットの導入状況等を調査し、今後の取組の参考とする為に、令和4年11月にアンケート調査を実施しました。

そのアンケートの結果について、下記のとおり公表いたします。

調査項目

1.基本情報 (施設種別・定員・職員数・開設年月日)

2.介護ロボットの導入状況等 (介護ロボットの導入状況・機器・台数・時期・導入形態・補助金の活用・目的・効果・機器障害や通信障害発生時の対応職員等の有無)

3.今後の介護ロボットの導入意向 (導入予定・介護ロボットを導入促進するために必要なこと)

4.介護ロボットを効果的に活用するために必要なこと (自由記載)

5.先進的介護「北九州モデル」について

6.介護ロボットやICTの導入や活用を考えたとき、あって嬉しい機能がありますか。(自由記述)

7.これまでに使った機器や用品で、画期的に仕事がやりやすくなったものがあれば教えてください。(自由記述)

8.業務上の課題や経営上の課題があれば教えてください。(自由記述)

調査対象施設

介護老人福祉施設(特養):60か所

地域密着型介護老人福祉施設(地域密着特養):22か所

介護老人保健施設(老健):34か所

認知症対応型共同生活介護事業所(グループホーム):148か所

特定施設入居者生活介護事業所(特定施設):49か所

合計313か所 

注:括弧内は下記のアンケート結果の表中で用いる略称

実施時期

令和4年11月

回収結果

アンケート回収:174か所

回収率:55.5%

介護ロボット導入状況について

介護ロボットの導入状況:令和4年度集計結果
施設種別 施設全体の数 導入施設数 普及率
特養(広域・ユニット) 60 14 61.0%
特養(広域・ユニット以外) 23
地域密着特養 22 13
老健 34 15 44.1%
グループホーム 148 30 20.3%
特定施設 49 22 44.9%
無回答 - 29 -
合計 313 117 37.4%
  • 特別養護老人ホームの普及率が高いものの、特養以外の介護施設でも介護ロボットの導入が進んでいる。

分野別の導入状況

分野別の導入状況:令和4年度集計結果
機器種別 導入施設 構成比
移乗支援 27 30.3%
移動支援 4 4.5%
排泄支援 2 2.2%
見守り 59 66.3%
コミュニケーション 3 3.4%
入浴支援 23 25.8%
介護業務支援(記録支援) 29 32.6%

インカム
(令和3年度から調査)

28 31.5%
合計 89 100.0%
  • 分野別の導入状況では、見守り・入浴支援・インカムの導入が増えた反面、介護業務支援(記録支援)の導入が前年度より少なかった。

初めて導入した時期

介護ロボットを導入した時期:集計結果
導入時期 施設数
令和4年 22
令和3年 50
令和2年 25
令和元年(平成31年) 20
平成30年 12
平成29年 8
平成28年 4
平成27年 4
平成26年 2
平成25年 4
平成24年 4
平成20年以前 7
時期不明 51
合計 213
  • 平成29年度以降、導入施設の増加傾向が続いているが、令和3年度の導入率が突出して高い。

導入効果

導入効果:集計結果
施設種別 効果あり 効果なし
特養(広域・ユニット) 14 0
特養(広域・ユニット以外) 10 0
地域密着特養 9 2
老健 9 2
グループホーム 16 4
特定施設 13 1
無回答 3 0
合計 75 9
  • 効果なしの意見としては、移乗機器の準備時間や移動支援機器の操作上の課題を挙げるものが多かった。

導入形態

導入形態:集計結果

導入形態

補助金あり 補助金なし 合計
購入 87 65 152
リース 2 15 17
その他 - - 2
無回答 - - 21
合計 89 80 192
  • 約半数の施設が補助金を利用して購入している。

今後の介護ロボットの導入意向等について

今後の介護ロボットの導入予定

今後の導入予定:集計結果
回答数 174
導入を考えている施設 100
導入を考えている施設の割合 57.4%
  • 半数以上の施設がロボット導入を考えている

導入を考えている分野

導入を考えている分野:集計結果
機器種別 回答数 構成比
見守り 58 26.8%
介護業務支援(記録支援) 52 24.0%
移乗支援 41 18.9%
コミュニケーション 14 6.4%
入浴支援 24 11.1%
排泄支援 12 5.5%
移動支援 15 6.9%
  • 見守り、記録支援、移乗支援等、これまで本市で実証してきた分野の導入希望が高い

導入を考えていない理由(抜粋)

金額面・機能面

  • 事業所に予算がない。
  • 移乗支援機器の費用対効果が悪かった。

その他

  • 将来的に必要になるかもしれないが、現時点では具体的には考えていない。人材確保の方が課題。
  • 法人内の別事業所との導入順番的な問題がある。

介護ロボットを効果的に活用するために必要なこと(抜粋)

金額面・機能面

  • 規模によっては費用が高額なため、大きな効果を理解していても導入に踏み切れない。
  • 導入検討のための無償試用があれば、いろいろな機器を試し、ロボット購入のきっかけになる。
  • ロボットICTの導入や使用での加算創設。

サポート面

  • 不具合時の対応をスムーズに行える保守管理体制の構築。
  • 介護ロボットに慣れるまでの使用方法等の指導。

意識改革

  • 全職員が介護ロボットを使用する目的・必要性を理解する。
  • 介護ロボットの導入にあたって、何が必要で効果的かを職員間で検証することが大事。
  • 定期的に効果を検証して改善することがロボット活用に有効。

人材育成・教育

  • 導入の意義、目的を理解するための研修と、正しく活用できる指導スタッフの育成。
  • 介護ロボットの使用方法を熟知するため、定期的な研修の実施

性能・使い方

  • 他のシステムと連携できるように規格が統一され、記録まで自動で流れないと導入は難しい。
  • 操作が簡単で効率性が高いこと。
  • 施設毎、利用者毎にカスタマイズできること。

先進的介護「北九州モデル」について

「北九州モデル」について知っていますか

集計結果
  回答数
名称のみ知っている 81
内容も知っている 71
知らない 19
無回答 3

「北九州モデル」の導入について

集計結果
  回答数
すでに同様のものに取り組んでいる 28
導入を検討したい 38
内容を詳しく知りたい 38
現時点では興味ない 51
無回答 19

(注)先進的介護「北九州モデル」とは

 介護業務の作業観察・分析を踏まえたICT・介護ロボット等の導入実証により、本市が構築した、ICT・介護ロボット等を活用した介護現場の新たな働き方モデル

介護ロボットやICTの導入や活用を考えたとき、あって嬉しい機能(抜粋)

見守り

  • 見守り機能が付き、記録が楽なもの。
  • 動作などの解析・分析機能。
  • 危険に気づき、知らせて欲しい。

トイレ、入浴

  • 立位が困難な方でもトイレ誘導がしやすいもの。
  • 羞恥心に関わる排泄、入浴、更衣などを介護者が肌を見なくてもできるロボット。

音声認識等

  • 音声認識、画像認識、声やジェスチャーで操作できれば便利。
  • 介護記録の音声入力。

コミュニケーション

  • 言葉(会話)を大きな文字に変換してくれる機器。
  • 移乗・移動の一連の動作を支援してくれる人型ロボット。
  • 映像や音・香りを使用し、言葉ではイメージしにくくなっている高齢者の会話の手助けとなるような機能。

小型化・簡略化等

  • ロボット自体の小型化(もしくは収納、移動時コンパクトになる)。
  • 簡単にミスなく活用するための操作方法の簡略化。
  • インカムを付けたり、スマホを持ったりと、物が増えると動き難い事もあるため身軽な物。
  • 機能が分散しており、一元化できるとよい。
  • 全自動(洗身・洗髪)の入浴機械や移乗ロボットが開発されると良い。

サポート・カスタマイズ

  • システム変更等の自由度。現場のニーズは様々なので、それに柔軟に対応できるシステム。
  • 故障、トラブルを自己解決する機能。または速やかなサポート体制。

これまでに使った機器や用品で、画期的に仕事がやりやすくなったもの(抜粋)

見守り

  • 巡回の訪室を減らすことができ、睡眠の妨げ防止や業務軽減につながった。
  • センサ機能が向上しており、転倒・転落率が低下した。

介護記録システム

  • 記録を手書きからシステムに変更したことで、情報の共有が図れ、残業務も大幅に減らすことができた。
  • タブレットを使用し、記録に係る時間が減ったことで別の仕事が出来るようになった。
  • 口述記録ができるので、高齢スタッフも助かっている。
  • 介護記録ソフト・ナースコール・見守り機器の連動により、夜間コールの記録・変化の様子がわかりやすくなった。

移乗・移動

  • 入浴や移乗介助の際、リフトを導入することで利用者の打ち身や表皮剥離などの事故が減るとともに職員の腰痛軽減につながった。
  • 移乗介助・体位交換時に、スライディングボードやスライディングシートを活用することで、介護者側の負担軽減、職員の腰痛予防・軽減につながった。金額も手頃で導入し易かった。

入浴・トイレ

  • やぐら型の浴室リフトは、機械浴より入浴介助が楽に安全にできるようになった。
  • 移乗部分は2人介助だったが、リフト導入ですべての入浴介助を1人の職員で行えるようになった。

業務上の課題や経営上の課題

業務上の課題

  • 看護・介護職の人材不足、若手職員の採用と将来のリーダーとなる人材の育成。
  • 介護ロボット・機器に対して興味を持つ職員が少ない。
  • ICTや介護ロボットに対する理解や信頼度にばらつきがあるため、活用時に意見の相違がみられたり、効率的・効果的な活用ができていない。
  • ネットワークを使用する機器が多く、停電などの対応を考えておく必要がある。

経営上の課題

  • 介護ロボットの導入には多額の資金が必要。
  • 介護ロボット導入の前提となるWiFiなどのネットワーク構築も資金的ハードルが高い。
  • 職員の高齢化や求人応募が少なく人員不足な状態。コロナ禍による収入減もあり、補助金や処遇改善加算等で何とかやりくりしている。
  • 省スペースの施設で導入できる機器や用具の選定に苦慮しており、機器に合わせて浴室の壁や便器の改修が必要となる場合も多い。
  • 介護ロボット導入を進め、業務効率を向上させることは採用の広報になると考えている。

このページの作成者

保健福祉局先進的介護システム推進室
〒803-8501 北九州市小倉北区城内1番1号
電話:093-582-2712 FAX:093-582-2095

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