3月の水産物(マコガレイ、コウイカ等)
マコガレイ
マコガレイは、口が小さく、背びれが上眼の上方から始まる。体形は近縁のマガレイによく似ているが、背側に丸みがあって、両眼の間に鱗があり、眼のない裏側が一様に白い(マガレイは後部にふつう黄色部分がある。)ことなどで区別できる。側線は、胸びれ上方に半円状の湾曲部を持ち、前方に付属肢がない。有眼側の体色は、赤褐色の地肌に淡い黄土色の斑紋が散在し、無眼側は乳白色をしている。
北海道南部から大分県付近までと、黄海、渤海、東シナ海北部に分布。水深100m以浅の砂又は砂泥底に住み、体長45cmほどになる。
刺身、煮付け、から揚げなどにして食されるが、特に卵持ちのものが好まれる。また、大分県日出町の城跡近くの海岸で獲れるマコガレイは「城下ガレイ」と呼ばれ、美味しいカレイとして有名である。
コウイカ
コウイカは胴長15cmから18cm、同幅9cmほどで楕円形をしており、腕の長さは、8cmほどで短いが、左右の触腕は20cmを越す。スルメイカなどが柔らかい軟甲なのに比べ、コウイカの甲は石灰質で堅い。腹側は平らで背側がやや膨らんでいるが、甲の両側の肉ひれは先端が開き、甲の先が棘状に突き出ているためハリイカとも呼ばれている。
本州以南の沿岸域から南シナ海まで分布し、春に産卵のため浅海に集まってくる。
身が厚くて柔らかく、美味なため生食用として珍重される高級イカである。
アサリ
日本各地から朝鮮半島、台湾にかけて広く分布。内湾に住み、淡水が流入して塩分があまり濃くない砂泥質の海底の深さ4~5cm程度に埋まっている。
貝殻は卵楕円形で、殻表に多数の放射肋があり、触れるとザラザラする。殻の色彩は、灰白色から淡灰青色の下地に、斑紋、放射帯などの模様があり、殻長4cm、殻高3cm、殻幅2cmほどになる。
年中出回るが、旬は2月~4月で、旨味成分であるグリコーゲン、コハク酸が増加し、独特の風味と食感を楽しめる。
料理法はさまざまだが、味噌汁が最も一般的で美味しい。
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