バラ科のなしには、ニホンナシ(和梨)、チュウゴクナシ、セイヨウナシ(洋梨)の3群が知られています。ニホンナシはニホンヤマナシを基本種として育成されており、古くは「日本書紀」に記載されています。
ニホンナシには、果皮が赤い赤梨と緑黄色の青梨、その中間色の3様に分けられます。現在栽培されている品種では、豊水・新高・晩三吉などは赤梨、幸水・二十世紀・新世紀などは青梨に分けられます。果実には石細胞が多くあるため、ざらざらとした舌ざわりがあるのがなしの特徴です。
セイヨウナシでは、ラ・フランスが有名で、日本では長野県などで栽培されています。
9月の果実(なし、いちじく)
更新日 : 2022年6月2日
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なし
赤梨の豊水なし
青梨の菊水なし
いちじく
いちじくは漢字で「無花果」と書きますが、花が無いわけではありません。果実の内側に多数の白い小花が密生しています。 アラビア半島南部から小アジアが起源とされるクワ科の落葉低木です。日本へは江戸時代にポルトガル人により伝わりました。
品種としては、最初に導入された蓬莱柿(ほうらいし)と明治の頃に導入された桝井ドーフィン(ますい)の2品種です。福岡県で蓬莱柿から育成された姫蓬莱は、やや小ぶりですが甘味が強い品種です。
いちじくは熟すると果肉が柔らかくなるため、痛みがはやく、長く貯蔵ができません。そのため、長距離輸送がきかないため、消費地の近くに産地ができます。当市場へは、行橋市の新田原が主力産地となっています。
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