9月の野菜(さつまいも、小なす、かぼす)
さつまいも
中央アメリカ原産のヒルガオ科の作物で、中国から琉球(沖縄県)に渡来し、その後、薩摩(鹿児島県)、長崎などに伝わり、江戸時代全国に広がりました。名前も唐芋、琉球芋、薩摩芋などと呼ばれたり、甘味が強いことから甘薯などとも呼ばれています。
干ばつに強く、痩せた土地でも栽培できることから、飢饉の時などの救荒作物として長い間栽培されてきました。
粉質・粘質、皮の色、芋の色、でん粉の含有量などの違いなど多くの品種があります。日本では、年間約67万トン生産されており、このうち第1位の鹿児島県が約28%を占めています。
用途としては、生食用が約50%、アルコール用が約20%、加工食品用が約15%、でん粉用が約10%使用されています。近年、芋焼酎の人気が高まり、国内産の原料芋が不足したことから、輸入が増えています。
小なす
小なすには、大きくならない品種のものと、普通栽培されている長なすの小さいうちに収穫したものがあります。小倉南区から出荷されている小なすは、長ナスの小さいうちに収穫したものです。
料理法としては、全形または立て半切りしたものを煮物、揚げ物、漬物などに利用されます。
かぼす
芳香に富む酢ミカンとして、レモン・橙・柚子などが昔から使われてきました。かぼすは柚子の血を引く品種で、大分県では古くから使用されていました。
大分県の一村一品運動で、これまで地域でしか使用されていなかったかぼすを大分県のブランド品としてPRして、広く知られるようになりました。
多汁で酸は強いが独特な芳香を持つことから、日本料理などへの調味料として評判が高い。もっとも風味が強いのは9月から10月ごろとされています。
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