※ 以上の紹介文は、認定当時のものです。
第2回認定者(2005年度)その1
大野 浩邦 (おおの ひろくに) さん
織布工(博多織) <染織工房シルクトーン 代表>
現代では残り少ない手織りの技を継承する職人。
その手から生み出される博多織は、締めやすく型崩れしにくいため、特に着物と帯を毎日着用する大相撲力士に高く評価されており、全国でも2人だけという化粧まわし織職人の1人として活躍している。
また、日本茜を使った作品作りなどの伝統的な技法の復興や、独自の創意工夫による技法の開発にも熱心に取り組んでいる。1944年生まれ。
白石 栄子 (しらいし えいこ) さん
和服仕立職 <白石和裁研究所 代表>
昭和49年、和裁研究所を開所。
日本の伝統的な技法に新たな視点を加えた着易い和服を仕立てる技能には、得意先から厚い信頼が寄せられている。
平成3年から5年間国家技能検定委員を務めたほか、和裁職業訓練会理事や社団法人日本和裁士会北九州支部理事、同支部長を長年にわたり務めるなど、後進育成への情熱と併せて業界発展への貢献も大きい。1937年生まれ。
黒田 俊子 (くろだ としこ) さん
婦人服仕立職 <Toshi 服飾研究所 代表>
人体の解剖学的な動きを踏まえたデザインと、直接注文主に生地を被せて裁断する生体裁断の技法により、美しく立体的なシルエットを実現。
長年にわたり国際交流活動にも熱心に取り組むほか、高齢者や障害者にも機能的でおしゃれな服を着てもらいたいと、ユニバーサルファッションショーの開催など、福祉的な取り組みにも尽力している。1935年生まれ。
寺戸 民男 (てらと たみお) さん
彫刻師 <自営>
25歳のとき、幼い頃から好きだった彫刻で身を立てることを決心。以後彫刻一筋の人生を歩む。
象牙や鹿の角などを材料に、カエルや昆虫といった生き物を中心に彫刻。根付や香合も手がける。
「実物以上に実物らしく」というポリシーのもと、最低でも1ヶ月以上の時間をかけて生み出されるその作品は、驚くほど精密かつ写実的で、本物と見紛う出来ばえである。1948年生まれ。
山田 定行 (やまだ さだゆき) さん
革靴製造工 <リード製靴店 代表>
8年間の修行を経て、現在の靴店を開業。
一足およそ8時間かけ、総手作りの伝統技術で作り上げる。すべてオーダーメードで、足にぴったり合った靴をつくるため、数百に及ぶ木型の中から最適なものを選び、さらにその木型に0.5ミリ単位で部分的に薄い革を貼ったり、木型を削ったりして調整することもある。
丹精込めた総手作りの靴は、こだわりのある靴マニアや足の不自由な人にも喜ばれ、遠方からの注文も多い。1939年生まれ。
菊池 正幸 (きくち まさゆき) さん
印章彫刻師 <菊池印章堂 代表>
昭和38年に印章彫刻の世界に入って以来、機械(コンピュータ)による自動彫りが当たり前となった現代においても敢えて手間の掛かる手彫りを貫く。また、芸術的センスが問われる篆刻への造詣も深く、その評価も高い。
市内では数少ない一級印章彫刻技能士で、昭和57年には印章彫刻技能を競う全国大会である全国印章技術大競技会において銀賞を受賞している。1948年生まれ。
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