宇佐美 暘一(うさみ よういち)さん
樹木医 <株式会社 美嶋産業 代表取締役>
樹木医 <株式会社 美嶋産業 代表取締役>
本市で最初に樹木医に認定され、樹木のさまざまな衰退現象を調べ、原因を解明するとともに、診断・治療・予防など樹木の健全性の維持に尽力してきた第一人者。
市内の街路樹や多くの樹木をはじめ国指定の天然記念物「本庄(築城町)の大クス」、県指定の天然記念物「高倉神社(岡垣町)のクスノキ」、英彦山の「鬼杉」など県内の貴重な樹木の診断・治療の実績がある。また、樹木の治療への熱意は人一倍で作業車両が近づけない、足場が組めない場所であってもロッククライミングのザイルワークで木に登ってやり遂げたほど。
樹幹内部の非破壊診断では、低価格でできる横打撃共振法(FFTアナライザー)をはじめて採用し診断データの蓄積に努めている。
また、後輩の樹木医や樹木医志願者を現場に連れて行き直接指導するなど、後進の育成にも熱心である。1942年生まれ。
バーテンダー <BAR BIGVEN オーナー>
日本バーテンダー協会のカクテルコンペティションの北九州地区の審査員を18年間つとめる。500種類以上のカクテルを熟知し、お客様の要望に応じたカクテルを即座に作ることができる。
有名ホテルのバーで22年間鍛えたシェークスタイルは、いわゆる「日活スタイル」の3段振り。シェーカーの向きが上下逆なのが特長。この3段振りはシェーカーの中で八の字を描く様にミックスされ、よりきめ細かな気泡ができ、絶妙なカクテルの味を作り出す。
また、ホテルで身に付けた接客サービスも身上で、お客さまに上品で優雅な雰囲気を味わってもらいたいと、ちょっとした仕草にも気づくため常に店全体に目を配っている。
日本バーテンダー協会北九州支部の例会では、市内の20歳代の若手バーテンダーを指導するなど後進の育成にも力を注いできた。平成6年には指導した1人が全国大会3位に入賞。現在も各種講習会などで講師として活動している。1946年生まれ。
ソムリエ <元・北九州八幡ロイヤルホテル 支配人 >
<大和リゾート株式会社 勤務>
本市には3人しかいないシニアソムリエの1人。その中で最も早く資格をとり、経験とサービスは九州でトップクラス。ホテルの支配人も務めている。
各国の産地で学んだワインに関する専門知識はもちろん、料理との相性も熟知し、お客様とのわずかな会話の中から最適なワインを選び出すことができる。
また、サービス(もてなしの心)、ワインの管理をはじめワインを美味しく飲んでもらうための雰囲気作りに常に気をつけている。
後進の育成にも非常に熱心で、ソムリエのレベルアップにも努め、日本ソムリエ協会九州支部の開催する勉強会では先頭に立って若手ソムリエを指導。また、市内の公民館などで講習会を行うなどワインの普及にも努めている。1955年生まれ。
婦人服仕立職 <西日本リテールカレッジ 講師>
必要最小限度の立体採寸によりすべての体形を図ることなくその人の体型を知ることができる方法としてアームホールゲージ(鹿田式 立体採寸)を考案。これにより、身頃と袖の関係がよくなり、パターンの補正が不要になった。
また、ウエストとヒップを採寸するだけでスカートができる鹿田式 扇面カットを考案。これらの群を抜いた発想力と卓越した手作業で多くの技法を考案。また、技能伝授を通した国際友好関係にも大きく貢献している。
長年、全日本洋裁技能協会の技能指導委員を務め、全日本洋裁技能コンクールで指導した生徒が総理大臣賞を受賞したという功績を持つ。現在も西日本リテールカレッジで講師を務めるかたわら、ユニバーサルファッションの周知にも非常に熱心である。1925年生まれ。
和服仕立職 <川﨑和裁所 代表>
昭和50年、数多くの和裁コンクールの中で最も権威のある競技会といわれる第20回全国和裁技術コンクールにて優勝。当時は和裁人口最盛期で厳しい選考を通過しての快挙である。
技能では、長年和裁に携わっている人でも困難といわれる「すそとじ」をきめ細かく見事な一直線に縫い上げる。
布地の性質・特性を熟知し、あらゆる生地の素材を一瞬で見抜き、生地をおしあって流されないように縫い、表裏を縫い合わせる時、力加減を変えることができ、厚みのある生地も全く凸凹がない。
また、生地のつりあいがとれ、体型にあった衿つけができる点においても、業界から絶大な評価を受けている。
(社)日本和裁士会北九州支部の役員として活躍するとともに、現在も職業和裁技能検定委員を10年務めるなど業界の発展と人材の育成に熱心である。1952年生まれ。
フレキソ製版工 <有限会社 ミネプランニング 代表取締役>
最新鋭の樹脂製版の技術と設備を有しながらも、市内でただ一人手彫りフレキソ製版の一連の作業(切り込み、切り回し、さらえ)を行う職人として活躍している。
フレキソ製版とは、主にダンボールやクラフト紙袋など面が荒い素材に印刷する製版のことで、材料は柔軟なゴムか樹脂製である。それだけに切り込み作業では僅かなキズも許されず、細かな部分まで神経を研ぎ澄ませ、素早く刃を回して彫り進む。筆で書かれた原稿も、独特の力加減、切り込みの角度によって「はらい、とめ」などにいたるまで実際の描写同様に彫り上げる。
注文から納品までが短期間で、刷り上がりも鮮明であるため、ダンボールメーカーから絶大な信頼を受けており、地元の竹の子などの農産物や工業製品に使用されるダンボールの製版を数多く手掛ける。
最近は、美術品としての価値にも着目し試作をはじめている。1942年生まれ。
※ 以上の紹介文は、認定当時のものです。
産業経済局地域経済振興部雇用・産業人材政策課
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