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第3回認定者(2003年度)

更新日 : 2022年7月1日
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渕 德生(ふち のりお)さん

溶接 <山九プラントテクノ(株)勤務>
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 化学、石油、食品、医薬品等のプラントの溶接工事及び溶接指導に長年従事しており、なかでも高い技能が要求される火力・原子力発電所関連プラントの溶接工事及び溶接指導に優れた手腕を発揮している。
 昭和52年に39才の若さで社内の溶接指導員の班長に抜擢されて以来、国内及び海外で、延べ1,000人の溶接工を育成するなど、材料特性を熟知した深い溶接知識や経験を活かした指導能力の高さには定評がある。
 また、被覆アーク溶接やティグ溶接については、かつて、ニッケル合金等様々な材質ごとに適した溶接条件が確立されていなかった頃から、溶接条件のデータ整理、標準化に先駆的に取り組み、「各種溶接技量検定試験受験要領」を完成させるなど、溶接教育・訓練に多大な成果を上げ、業界の発展に貢献している。
八幡西区在住。1938年生まれ。

梅田 茂美(うめだ しげみ)さん

自動車部品用治工具製作 <(株)サンキュウリサーチアンドクリエイト勤務>
<元・(株)九州テクノメタル>
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 ターボチャージャー、エキゾーストマニホールド等、耐熱鋳鋼の高性能自動車エンジン部品をマシニングセンターやNC旋盤等の加工機で加工する際には、複雑、多様化する自動車備品の形状に対応した精密な治工具が必要とされ、誰がやっても、より簡単に、より短時間に、正確に部品を加工機にセットできる優れた治工具の開発を行うことが、高品質、低コスト、短納期で自動車部品を生産するための重要なカギとなっている。
 入社以来、鋳物精密加工の治工具製作部門に従事するなかで磨き上げてきたミクロン単位の高度な仕上げ・機械組立て・検査技能を発揮し、ますます複雑化・精密化している自動車部品とその加工機一つ一つに対応する高精度の加工治具や検査治具、限界ゲージを年間約100~150件も考案、設計、製作するなど、自動車部品メーカーとしての高い国際競争力の保持に対する貢献度は極めて大きい。
若松区在住。1951年生まれ。

三井田 和紀(みいだ かずのり)さん(故人)

築炉 <元・板井築炉(株)>
三井田和紀マイスターの画像

 高度成長期に国内各地で高炉建設が相次ぐなか、全国の鉄鋼・セメント関連の各種工業炉、焼却炉の築炉工事の計画、段取り、れんが積み作業に一貫して従事し、現在も現場監督者として第一線で活躍している。
 その間、約1200度の熱風に常時さらされる製鉄所高炉の熱風管、環状管などの水平管で、特に難しいとされるアーチ部の施工について、モルタルの充填密度を高くするためのれんが積み施工手順の変更や迫り枠の改善製作を行うことで、水平管の寿命を従来の2倍強に延長させ、耐用期間中のメンテナンスをほとんど不要にするという画期的な工法改善を行い、これを実用化した。以後、この工法は国内すべての製鉄所高炉水平管の築炉工事に採用されている。
 また、昭和50年に、日本で初めて戸畑に導入されたコークス乾式冷却炉の築炉工事を手がけるなど、築炉業界の発展と製鉄産業の根幹を支えてきた功績は極めて大きく、業界を代表する築炉作業技能者として高い評価を得ている。
八幡西区在住。1940年生まれ。

安川 順一(やすかわ じゅんいち)さん

メカトロ巻線 <元・(株)安川電機>
安川順一マイスターの画像

 新製品の開発部門に長年従事し、ミクロンオーダーに応える高度な機械加工・組立て、検査等の技能を駆使して、汎用旋盤によるアルミ材の鏡面加工を可能にしたり、直径2.5ミリのマイクロモータを製作するなど、数々のメカトロ巻線に関する加工法の開発や試作機の考案、設計、製作を行っている。
 半導体露光装置用リニアモータの開発では、巻線機、帯コイル成形機、帯コイル折り曲げ機等を設計、製作し、生産性を2倍に向上させるとともに、品質のバラツキをなくしたほか、リニアモータの電機子を真空中で樹脂成形する装置を新たに開発し、成形時間の大幅な短縮を実現した。
 ロボット、工作機械、半導体製造装置等の分野で使われるサーボモータの品質向上、生産性の向上に大きく貢献してきた実績から、メカトロ巻線加工技能の第一人者として、新製品開発に欠かせない存在となっている。
八幡西区在住。1947年生まれ。

※ 以上の紹介文は、認定当時のものです。

このページの作成者

産業経済局地域経済振興部雇用・産業人材政策課
〒803-8501 北九州市小倉北区城内1番1号
電話:093-582-2419 FAX:093-591-2566

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