電気めっき | <石川金属工業(株)勤務> |
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第7回認定者(2009年度)
有松 秀喜(ありまつ ひでき)さん
手めっきで培った五感と技術により、製品をめっき槽に浸ける1秒単位の違いによって光沢の良い仕上がりを実現。また高精度が求められる硬質クロムめっきでは、15~20ミクロンの要求膜厚に対し、±5%のバラツキ範囲内でめっきする技能を保有。
大型部品や形状が複雑な特殊品の表面に均一的なめっきを施すために、形状に合わせた電極を作成するなど、これまで作業性とコストを考慮した治具や電極を数多く製作し、ユーザーの期待に応えてきた。
2009年度の九州最大の樹脂めっき装置稼動時には、構想段階より三価クロムめっきの量産化システムを構築するなど大きく貢献。
社内だけでも延べ400名以上の教育を行い、当社からめっきの二級技能検定合格者を数多く輩出、平成14年には、社内から全国めっき技術コンクールで厚生労働大臣賞等の受賞者を輩出。
小倉南区在住、1952年生まれ。
石谷 峰雄(いしたに みねお)さん
電動機補修 | <日鉄住金テックスエンジ(株)勤務> |
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電動機の交流化や小型化が進み、国内メーカーが大型直流電動機の分野から撤退の方向となるなか、普段から現場で計画的に診断を実施して、電動機の装置寿命の延命に努める。
目視で些細な変形や変色も見逃さない観察力に加え、眼には見えない部分への推察力を駆使し、電動機の良否の診断を行う技能や、専門性の高い知識と多くの経験を駆使し、電動機の修理・改良を行う技能を保有。
2008年に某社で発生した大型直流電動機の重大事故では、メーカーが40日所要すると判断した修理を17日間で復旧させる。
カン・コツと言われた部分を定量的・理論的に裏付ける独自の電動機補修に関する技術基準書や、品質を作り込むために必要なポイントを要素作業単位ごとにまとめた作業品質標準書を作成、後進や若手の教本として活用されている。
八幡西区在住。1944年生まれ。
内村 一義(うちむら かずよし)さん
機械加工 | <安川マニュファクチャリング(株)勤務> <元・日産自動車(株)> |
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保全部門に所属し、自動車製造ラインでの機械部品の故障修理を一手に担ってきた。故障部品は製造ラインから図面なしに持ち込まれるケースもあり、その場合でも、培った経験と勘を駆使して迅速に補修や代替部品を製作し、ラインの停止時間を最短にとどめることができる。また作業にあたって、加工方法や治具などを多く考案。
旋盤作業の一つ「はめ合い」では、「焼きばめ」「冷やしばめ」といった工法を織り交ぜ、材質や寸法により様々に変化する部品の仕様・用途に応じた公差の選定、加工方法の選択を得意とする。
昭和53年から30年間にわたり歯車製作教育を実施し、他部署を含め約100名を育成。熱処理作業におけるトラブル改善や、材質や求める硬度に合わせた最適な加熱・冷却・再加熱温度を一覧表にするなど、標準化活動にも尽力。
小倉南区在住。1950年生まれ。
松原 昭夫(まつばら あきお)さん
金型組立・金型メンテ | <(株)三井ハイテック勤務> |
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500本を超える金型刃物で構成された金型全体の精度を迅速かつ正確に3ミクロン以内に収めることができる業界でもトップレベルの金型組立・調整技能を保有。また金型メンテナンスやプレス機にも精通している。
金型刃物(パンチ・ダイ)の合口あわせ(クリアランス調整)では、バーで金型のパンチ部分を叩いて、1ミクロンずつ移動させる熟練の技を保持。
より高い精度が求められるモーターコア打抜き用金型の開発にも大きく貢献し、薄板1枚あたり0.15mmの電磁鋼板を積層する技術の確立に寄与。
ハイブリッドカーに搭載する駆動用モーターおよび発電機用モーターの鉄心打抜き用金型の開発において、試作段階からプロジェクトメンバーに抜擢され、組立部門の中心的存在として活躍、量産化を成功させる。
中間市在住。1955年生まれ。
※ 以上の紹介文は、認定当時のものです。
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産業経済局地域経済振興部雇用・産業人材政策課
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