第13回認定者(2022年度)
江藤 重信(えとう しげのぶ)さん
圧延 | 日本製鉄株式会社 九州製鉄所 |
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日本製鉄株式会社が高い世界シェアを有し、難製造材であるハイグレード特殊鋼の製造において、長年の経験に基づく高い技能により、圧延作業中の鋼板の見た目・油煙の色・圧延後の板温等を総合的に判断して、磁性を保ちつつ脆性割れを起こさない最適な製造条件と設備の操作方法を確立したことにより、高品質な製品の安定生産を可能とした。
また、確立した製造条件・操作方法を作業標準化・マニュアル化するとともに、自ら若手に対する勉強会や技術スタッフとの意見交流会を積極的に開催するなど、後進の指導にも取り組んでいる。
1964年生まれ。
河野 雄一郎(かわの ゆういちろう)さん
治具研削加工 | 株式会社三井ハイテック |
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広く世界に認められている超精密金型の製作に従事している。超精密金型は高精度に加工された数百点以上の部品を正確に組み立てるため、寸法精度と位置決め精度が重要となるが、このために必要となる治具研削盤を用いた精密加工を確立し、マニュアル化するなど、ノウハウを後進に伝えている。
機械精度だけでは対応できない1/1000mm(1ミクロン)の精度の加工を、人間の五感を最大限に駆使し、研削加工時に発せられる火花や音、被加工物の面粗度を見極め、ミクロン単位の調整を行う技能は、業界でもトップレベルである。
1965年生まれ。
髙橋 宣敬(たかはし のぶたか)さん
製缶 | 富士岐工産株式会社 |
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富士岐工産株式会社が、国内シェアの大部分を占める転炉ガス回収設備(OG設備)におけるフード(ボイラ)製作の中核人物として活躍している。
長年の施工現場での実践を通じ、作業に必要な切断、機械加工、板曲げ、水管曲げ、組み立て、板取展開等の製缶スキルを身につけ、大型の水管構造物を高い精度で組み上げる卓越した技能を有している。
製造全体を俯瞰しながら作業を統率するリーダーシップも有しており、自身が得たノウハウを伝授するため勉強会を設けるなど、後進の育成にも尽力している。
1974年生まれ。
西澤 末信(にしざわ すえのぶ)さん
熱絶縁施工(保温保冷工事作業) | 有限会社西澤保温板金 |
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市内外の数多くの工場、発電所、焼却場などの設備の配管や機器などに施す保温板金加工・施工において、複雑形状の保温箇所に対して長年の経験に基づく高い現場対応力を有しており、高品質保温板金施工を手作業で行う卓越した技能を有している。
保全工事における不具合箇所探求では、わずかな蒸気漏れ等をサーモ計や掌で微かな振動や表面温度の変化を頼りに、素早く修理箇所を見つけ、断熱復旧に対応する。
また、先代から継承してきた技術を現代にアレンジし、技術の向上を図るとともに、後輩の育成に尽力している。
1964年生まれ。
(注)以上3名の紹介文は、認定当時のものです。
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