環境への負荷が少なく、狭い路地も通行が可能で、高齢者の足の確保や観光客の周遊に役立つ「新たなモビリティ」として期待される「グリーンスローモビリティ」の活用に向けた実証調査地域に、全国で本市を含めて6件が採択され、令和2年11月10日から11月23日の2週間、みなとオアシス門司港において、実証運行を行いましたので、お知らせいたします。
令和2年度 グリーンスローモビリティの活用検討に向けた実証支援事業(実施報告)
実証運行の概要
実証運行を行った低速電動バス(eCOM-8)
運行期間
令和2年11月10日(火曜日)から11月23日(月曜日・祝日)の14日間
運賃
無料
運行車両
・車名:eCOM8(イ ―コムエイト)1台
・乗車定員:10名(運転手1名、乗務員1名、乗客8名)
・外観寸方:全長4,4メートル、全幅1,9メートル、全高2,4メートル
・車両重量:1,160キログラム(総重量10人乗車時 約1,710キログラム)
・最高速度:時速19キロメートル、走行距離40キロメートル、最小回転半径6.2メートル
・電池:リチュウムポリマー、電圧52ボルト、容量100アンペア時
運行内容(運行コース・時刻表)
以下の(1)(2)のルートに分けて運行を行いました。
ルート(1) 平日(終日)土曜日・日曜日・祝日(午前)定時定路線運行
ルート(2) 土曜日・日曜日・祝日(午後)予約制ガイド付ツアーの実施
ルート(1) 平日(終日)、 |
ルート(2) |
|
---|---|---|
運行形態 |
・定時定路線(事前予約不要) |
・ガイド付きツアー(事前予約制) |
運行便数 |
・平日 1日8往復便 |
・土曜日・日曜日・祝日 午後2往復(4回) |
その他実施事業
・11月9日(運行前日)乗車体験会実施(地域住民等を対象)
・11月10日(運行初日)出発式
・バスの位置や満空状況がリアルタイムで把握できるバスロケーションシステムの導入
バスロケーションシステム
実証調査の結果について
- 延べ利用者数(1,403人) 乗車率86%
- 1日の平均利用者数(100人)(平日106人、土曜日・日曜日・祝日89人)
(注)土曜日・日曜日・祝日の午前は、定時定路線運行(4往復便)で、午後は完全予約制(2往復便)のガイドツアーを行ったため、平日(8往復便)の利用者数の方が多くなっています。
- 停留所別利用者数
関門海峡ミュージアム(乗車614人、 降車456人)
マリンゲート門司(乗車59 人、降車50人)
プレミアホテル門司港 (乗車195人、 降車219人)
門司港レトロ観光物産館 (乗車64人、 降車186人)
電気通信レトロ館(乗車471人、 降車492人)
アンケート結果
今回の実証調査では、延べ1,403人にご利用いただき、そのうち911人の方にアンケートにご協力いただきました。
アンケート調査結果の概要【抜粋】 ()内は無回答を含まない割合
- グリーンスローモビリティの満足度・・・「満足」「どちらかといえば満足」合わせて
定時定路線 86.8 %(95.6%)
ガイドツアー93.7%
- グリーンスローモビリティの必要性・・・「必要」「運行内容を見直せば必要」「将来的に必要」合わせて
定時定路線90.2%(97.8%)
ガイドツアー 83.9%(96.0%)
- 本格運行された場合、有料でも利用するか
(定時定路線)
有料でも利用する 53.5%
分からない 32.4%
利用しない 7.8%
(ガイドツアー)
有料でも利用する 38.5%
分からない 33.6%
利用しない 18.9%
- 有料でも利用する場合、いくらであれば利用するか
(定時定路線)
200円まで 82.5%
300円まで 14.2%
500円まで 2.5%
(ガイドツアー)
200円まで 13.7%
300円まで 29.4%
500円まで 39.2%
- その他自由意見
(運行について)定員増加、ダイヤ、ルートの見直し、増便、自動音声ガイドの必要性
(車両について)騒音、段差、乗り心地、歩行が困難な人でも楽しめる
(環境について)強風対策、寒さ対策
(ガイドについて)ガイドが素晴らしい、案内がある方が良い、レトロ地区から足を延ばす選択肢が増える
(その他)回遊性に効果大、駅への乗り入れ、生活面での活用
一部のファイルをPDF形式で提供しています。PDFの閲覧にはAdobe System社の無償ソフトウェア「Adobe Reader」が必要です。 下記のAdobe Readerダウンロードページなどから入手してください。
Adobe Readerダウンロードページ(外部リンク)
このページの作成者
港湾空港局総務部クルーズ・交流課
〒801-8555 北九州市門司区西海岸1-2-7
電話:093-321-5939 FAX:093-321-5915