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紫川の生物学的水質調査

更新日 : 2022年7月15日
ページ番号:000003372

生物学的水質調査について

 河川や海域の水質汚濁の調査方法として、BODやCODなどの理化学的調査のほかに生物学的調査があります。生物学的調査とは、水域の汚濁状況によって生息する水生生物の種類が異なることを利用してその汚濁状況を知る方法です。北九州市では、昭和49年度から市内の中心部を流れる紫川において、底生生物を指標とした生物学的水質調査を行っています。

 生物学的水質判定は生物指数(BI)α法および汚濁指数(PI)法により行っています。

生物指数(BI)α法

 Beck(1955)により提案された方法であり、津田(1961)、福島(1968)により採集のための注意点などを補足したものです。理化学検査のみでは把握できない長期間にわたる平均的な水質を川にすむ底生生物相から判定しようとするもので、環境条件が良好な場所では生物の種類が多く、条件が悪くなると減少するという生態学の原則に基づいています。出現した全種の耐忍性より、A(非耐忍汚濁性種数)とB(耐忍汚濁性種数)の2グループに分け、生物指数を2A+Bにより算出します。

汚濁指数(PI)法

 Pantle u. Buck(1955)により提案された方法であり、汚濁階級指数既知種の個体数(h)と汚濁階級指数(s)を用い、汚濁指数を∑(s×h)/∑hにより算出します。

 生物指数(BI)および汚濁指数(PI)による水質階級を表1に示します。

表1.生物指数および汚濁指数による水質階級
階級 略語 水質 生物指数(BI)  汚濁指数(PI)
貧腐水性 os きれい 20以上 1.0~1.5
β-中腐水性 βm 少し汚れた 11~19 1.6~2.5
α-中腐水性 αm きたない 6~10 2.6~3.5
強腐水性 ps 大変きたない  0~5 3.6~4.0

紫川で見られる生物

場所 生物名
下流域 モノアラガイ、ミズムシ等
中流域 フタモンコカゲロウ、ハグロトンボ等
上流域 チラカゲロウ、ウルマーシマトビゲラ等
紫川全域 カワニナ、アカマダラカゲロウ、コガタシマトビゲラ等

令和3年度調査結果

 令和3年度は、紫川の上流及び支流の計4地点で調査を実施し、4門7綱17目38科73種の水生生物が確認されました。水生生物による生物学的水質判定の結果は、高徳橋で「きれい~少し汚れた水域」、それ以外の地点で「きれいな水域」であると判定され、水質は良好に保たれているという結果が得られました。

過去の調査結果

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