北九州市では、飼い主のいない猫による住民間のトラブルを減らすとともに、飼い主のいない猫を減少させていくことを目的として、平成24年より地域猫活動への支援を行っています。
北九州市における飼い主のいない猫対策(地域猫)の取り組みについて
地域猫とは
地域猫とは
飼い主のいない猫(以下、「野良猫」)のうち、地域住民の理解と同意を得ながら、地域で定めるルールに基づいて、給餌、ふん尿の始末、不妊去勢手術の実施、猫の識別等が行われ、管理されているものを言います。
地域猫活動とは
野良猫対策として、地域(町内会等)で管理する猫(地域猫)に対し、地域内(町内)の皆さんが協力して一生涯管理していく地域活動を言います。
北九州市の支援
北九州市では、このように地域猫活動をこれから行おうとする又は既に取り組んでいるが支援を必要とする町内会等を対象に、地域猫活動の内容についてご理解いただくための住民説明会の開催、認定制度を設けて対象の猫を動物愛護センターで不妊・去勢手術を行う支援をしています。
この地域猫活動とは、単に野良猫を北九州市が無料で不妊・去勢手術をするための制度ではありません。
北九州市動物愛護推進員による支援
地域猫活動をする上で、活動者の皆さんが初めて経験するような事がいくつもあると思います。
そのような時は、動物に詳しい北九州市動物愛護推進員が野良猫の捕獲方法や、地域猫活動をする上での疑問や困っていることに対しサポートをします。
地域猫活動の要件
北九州市が地域猫活動を支援するにあたって、お約束いただくことが以下のとおり3つあります。
- 町内会同意のもと、町内会長が地域猫活動の認定申請をし、認定後は町内ぐるみで継続的に活動に取り組むこと。
- 認定申請の際は、町内在住の活動者が最低3人必要となります。(認定申請の際、申請書に記載して頂きます。)
- 地域猫として登録された野良猫(飼い猫は対象外)を活動者が捕獲し、動物愛護センターで不妊・去勢手術をした後は活動者が主体となり対象の猫が死亡するまで一生涯管理していくこと。
地域猫活動で期待される効果
地域猫活動を行うことで地域(町内)で期待される効果として次の4つが挙げられます。
- 野良猫が繁殖しないので、これ以上猫が増えることがありません。
ただし、地域猫以外の猫に対して勝手に給餌をしないことが大切です。
- 野良猫が繁殖しないことで、寿命により少しずつ頭数が減少していきます。
- 野良猫が決められた場所でトイレをするようしつけることで、不特定多数の住民宅で糞尿被害が軽減されるなど、猫が苦手な人のストレスが減少します。
- 野良猫を管理しながら地域猫として人との共生を図っていくことで、外部から新たな野良猫の侵入を防ぐことになります。
町内住民はどのような活動をするのか
- 地域猫支援のための申請登録をするにあたり、町内に生息する野良猫の写真を撮る。
- 野良猫を捕獲し、不妊去勢手術を実施するため動物愛護センターに持ち込み、手術後の引き取りをする。
- 町内の活動者が、継続的な猫の管理を行う。
指定の場所で給餌し、決められた数か所に設置したトイレで排便、排尿をするよう誘導・管理し、トイレの後始末をする。
(注)活動者以外の人は決して猫に給餌をしない。
地域猫取り組みの流れ
手順 | 流れ | 内容 |
---|---|---|
1 | 動物愛護センターへ相談 |
野良猫被害でお困りの町内会等で「地域猫活動」を検討したいときは、町内代表者から動物愛護センターへまず相談してください。 |
2 | 説明会の開催 |
動物愛護センターと北九州市動物愛護推進員(以下、「推進員」)が町内を訪問し、地域猫活動についての説明会を実施します。 |
3 |
町内会で議論 |
町内会で地域猫活動に取り組むかを話し合い等で決めてください。 (決まったら手順4へ) |
4 | 活動者を決める |
実際に活動をする住民を決めてください。 (注)今後、数年間にわたり活動を継続できることが必要です。 |
5 | 写真の撮影 |
地域猫として手術を受ける猫を特定するため、一頭ずつ写真を撮影して頂きます。 (注)手術できるのは、この時に申請された猫のみになります。後日追加はできません。 |
6 | 申請 |
上記(手順5)の写真を貼付した申請書を動物愛護センターに申請します。 |
7 | 現地調査 |
申請がありましたら、市の職員と動物愛護推進員が現地を訪問し、現況を調査します。 |
8 | 認定と推進員紹介 |
申請書受理した後、動物愛護推進協議会で現地調査の内容と共に審査し、認定された際は後日通知します。 認定を受けて、地域の担当をする動物愛護推進員をご紹介します。 |
9 | 捕獲・持ち込み |
申請時に写真を撮った猫を1匹ずつ捕獲し、手術のため動物愛護センターへ持ち込みます。 (注)持ち込み日は原則として月曜日、手術は翌日の火曜日になります。 |
10 | 手術・返却 |
持ち込まれた猫は、動物愛護センターの獣医師が不妊・去勢手術します。 手術後、オスは右耳、メスは左耳の一部をV字にカットし、手術に済・未済の識別ができるようにします。 手術の翌日、活動者に猫の引き取りに来ていただきます。 |
11 | 管理 |
その後、地域で対象の猫を一生涯管理していくことになります。 |
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