本市では平成27年度に新たに人権啓発映画「光射す空へ」を制作いたしました。
人権啓発映画「光射す空へ」
光射す空へ
映画について
制作のねらい
同和対策審議会答申が出されて50年。その間、国や地方自治体等で様々な取り組みが行われ、同和地区出身の生活環境は大きく改善されました。しかし、同和地区・被差別部落と呼ばれる地区の出身者や住民に対する差別は形を変えて根強く残っています。また、まだ十分に認識されていない人権課題として、性同一性障害や性的指向における少数派の人々、若年性認知症と診断された人々に対する誤解や偏見もあります。
この映画では、大学生たちの悩みと学びを通して、「正しい知識と理解」「多様性の受容と尊重」の大切さを描いています。登場人物たちとともに、誰もが人権を尊重され自分らしく生きていける社会について考えていただければ幸いです。
あらすじ
大学生の有吉朝陽には、悩みがある。父の和正が若年性認知症と診断されたのだ。和正は会社を休職中。母の典子は明るく振舞っていたが、朝陽は記憶や理解力を失っていく父に苛立ちを隠せない。何でも話せる幼なじみの颯太だけが心の支えだ。その颯太もまた、生きづらさを感じていた。
朝陽は大学の同級生・優海と共同で「自分がよく知らない人権課題」について調べ、レポートを書くことになった。2人が選んだ課題は、「同和問題」。何の知識もない朝陽はインターネットで同和問題の歴史や現状について調べるが、情報の中には同和地区の人々に対する誹謗や中傷もあり何が真実なのかわからない。朝陽と優海ともに噂や偏見に惑わされずに自分自身で正しく知ること、人と向き合うことの大切さを学ぶ。
夜中に和正が家から姿を消した。颯太とともに、公園にいる和正を見つけた朝陽は、そこで認知症になっても失われない父の誇りと愛情を知るのだった。和正は職場の理解を得て仕事に復帰。朝陽と典子は家族として和正に寄り添い、胸を張って生きていく決意をする。
颯太は突然、優海に自分がLGBTのT、トランスジェスターであることを告白する。これまで打ち明けたのは朝陽だけ。自分の家族にすら言えなかったことだ。優海に告白したのは、「普通」とは少し違う自分の事を他の人に理解してもらうための第一歩だ。優海は戸惑いつつも、颯太という人間をあるがままに受けいれる。そんな優海を見て、朝陽も父のことを打ち明けるのだった。
梅雨が明け、空に光が射す頃。人権課題に関するレポートを提出する朝陽と優海。それを読む井上教授の顔に笑みが浮かんだ。
予告編動画を公開しております
「光射す空へ」予告編動画をYouTubeにて公開しておりますので、是非ご覧ください。
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貸し出しを行っております
北九州市人権推進センターでは北九州市内に居住の方又は北九州市内の学校若しくは事業所等に通学若しくは通勤する方を対象に「光射す空へ」の貸し出しを行っております。詳しくは下記「このページの作成者」まで問合せください。
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