所在地 藤田一丁目10番44号 春日神社
市指定有形文化財(昭和50年3月22日指定)
黒田二十四騎画像は江戸時代末期、福岡藩が初代藩主黒田長政の重臣であった24人の肖像を御用絵師の尾形洞霄(おがたどうしょう)に描かせ、春日神社に奉納したものです。
これは、寛永年間(1624~1644年)、黒崎城主の井上周防之房(いのうえすおうゆきふさ)が領内の春日大明神(現在の春日神社)に黒田長政の霊をまつり、黒田大明神として毎年祭礼を行ったという由来によります。
平成9、10年に24幅とも修理を行いました。
尾形洞霄(おがたどうしょう)
福岡藩御用絵師尾形家の第七代。博多商人某の子。文化初年に尾形家の養子となり、文化8年(1811年)第6代洞谷の娘を妻とした。家督相続は文化13年26歳、このとき御納戸組絵家業となる。嘉永7年(1854年)に侍従様御画御相手、隠居の後も絵の御用を仰せつけられている。
はじめ大機を名乗り、尾形家の養子となった折りに幸吉、文化14年(1817年)さらに嘉六と改めた。他方、文化8年、狩野洞白愛信より「洞霄愛遠」を許されている。弘化2年(1845年)惣髪、60歳頃から聴松、嘉永7年(1860年)隠居後67歳頃から行年書きと共に聴松斎と款している。文久3年(1863年)没。享年73歳。