(2月26日・緊急事態宣言の解除と今後の感染防止対策について)
【緊急事態宣言の解除について】
冬場を迎えて、新型コロナウイルス感染症の拡大が勢いを増し、医療提供体制がひっ迫したため、現在まで、福岡県を含む10都府県で「緊急事態宣言」が延長されてきました。
一昨日(2月24日)、福岡県が予め設定していた2つの判断基準を満たしたため、県から、県内の状況に加え、今後の見通しも含めて説明があり、宣言解除要請については、県の総合的な判断によることといたしました。
これを受けて、本日、国において、2月28日をもって、福岡県を含む2府4県に対する緊急事態宣言の解除が決定されました。
期限(3月7日)よりも1週間早く解除となったのは、市民・事業者の皆様が一丸となって感染予防に取り組んでいただいた結果であり、深く感謝申し上げます。
ただ、市内の医療提供体制は、引き続き、厳しい状況であり、日夜、最前線の現場で、市民の命、健康を守るためにご尽力いただいている医療・福祉関係者をはじめ、社会を支えていただいている皆様方にもお礼を申し上げます。
【緊急事態宣言の段階的制限について】
さて、2月末で緊急事態宣言は解除となりますが、国の分科会が示す「ステージ2」の段階に指標が下がるまでは、福岡県による段階的な制限がとられることとなりました。
市内の医療提供体制は引き続き厳しい状況にあります。福岡県による段階的な制限については、本市の医療提供体制を守り切るためには、やむを得ないと考えています。
外出・移動の自粛、飲食店等の営業時間の短縮により、引き続き、市民・事業者の皆様には、ご負担・ご不便をおかけいたしますが、今少し、ご理解・ご協力をいただき、何としてでも、感染拡大を抑え込み、全面解除に持っていきたいと考えています。
【市対策会議について】
今回の宣言解除により、年末年始のような感染者の増加(リバウンド)が起こらないよう、何としてでも、新規陽性患者の発生を抑え込まなければなりません。
【市民・事業者に対する協力依頼】
これから年度末・年度初めに向けて、卒業式や入社式、歓送迎会、花見など、会食の場が増える時期となりますが「会食の場が感染拡大の大きな要因となっているとみられる」と指摘されています。
会食、飲食によるリスクを徹底的に抑えることが感染拡大を防ぐことにつながります。福岡県の感染防止宣言ステッカーを掲示しているお店を選ぶとともに、感染対策の徹底をお願いいたします。
また、飲食店などの事業者の方も、非常にご苦労されていることとは思いますが、今一度、感染対策の徹底、そして、時短営業についてご協力をお願いいたします。
市も、飲食店の時短営業等により売り上げが減少した中小事業者向けに、市独自の助成金を交付する準備を行っています。準備が整い次第、詳細を公表する予定です。
【市の予算措置等について】
市においては、新型コロナウイルス感染症の拡大を防止し、市民の命とくらし、雇用を守るため、そして、何よりも医療提供体制を守り切るため、総額194億円の対策を講じたいと考えています。
新型コロナウイルス感染症対策については、2月補正、来年度当初予算で一体的に計上し、さらに、予備費などを活用して、切れ目なく対策を講じて参ります。
【市民へのお願い】
最後に、市民の皆様に改めてのお願いです。
引き続き、マスクの着用やこまめな手洗いなど「5つの行動目標」の実践や適切な換気の実施など、感染防止対策の徹底をお願いします。
特に、最近は、高齢者の新規陽性患者が増えています。基礎疾患のある方やご高齢の方は、重症化するリスクが高いため、できるだけ人混みの多い場所を避けていただくようお願いします。
また、発熱や咳が出ているなど、家庭内に感染が疑われる人がいる場合、マスクをするなど家庭での感染防止対策もお願いします。
加えて、発熱や咳など少しでも症状を感じた場合は、すぐに受診する等、小さな体調変化にも細心の注意を払い、健康管理に努めて下さい。
職場においては、更衣室や洗面所、休憩室など職場での場面の切り替わるところに気をつけて頂くようお願いします。
新型コロナウイルス感染症は、誰もが感染するリスクがあることを理解していただき、感染した人や濃厚接触者、医療従事者やその家族等を責めたり、傷つけたりすることのないよう改めてお願いします。
今回の緊急事態宣言の解除に伴い、段階的な制限として、福岡県から3月7日まで市民・事業者に対する要請が見直されました。
3月7日までにしっかりと感染拡大を抑え込み、市民・事業者の皆様が平穏な日常生活に戻れるよう、気を緩めることなく一丸となって取り組んでまいります。
感染防止対策を徹底し、医療提供体制を守り切り、感染拡大防止と社会経済活動の両立を目指していきましょう。