私たちの生活に欠かせない「水」。北九州市では安全で安心な水を届けるため、清潔な生活環境を保つため、そして災害に強いまちをつくるために、さまざまな取り組みを行っています。
水道事業のこれまで
▲水道創設時の
給水管布設(門司市)
北九州市の水道事業は、明治44年(1911年)に始まり、113年の歴史があります。当時、飲用に適した井戸水が少ないことにより頻繁に伝染病が発生したため、貯水池や浄水施設などの建設に着手しました。
▲昭和53年(1978年)の
渇水時の干上がった
ます渕ダム
その後、都市化に伴う水需要への対応と、繰り返す大規模な渇水への対応のため、5度にわたる水源確保・配水強化の拡張工事を実施しました。その結果、現在は渇水に強い都市として、安定した水の供給ができるようになっています。現在の管の総延長は約4600kmにもなります。
水質検査
浄水場では厳しい水質検査を実施しています。北九州市では、法律で定められた水質基準51項目を含め約200項目を検査しています。
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- 貯水池(ダム)
- 水の流れを利用して水力発電をしています
- 取水場
- 川から水を取り入れるところ
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- 浄水場
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川や貯水池から送られた水を、沈殿やろ過、消毒などによって、安心して飲める水にします。水量や水質などの監視・調整は24時間体制で行っています。
取水から水をつくって各家庭に届けるまでの費用は年間で約169億円です。
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- 配水池
- 浄水場できれいになった水をためておく施設で、市内外に46カ所あります。山などの高いところにありポンプで水をくみあげ、高低差を利用して地域の隅々に水を送ります。
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水道管
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家
北九州市の水はどこから?
水源の8割は市外にあります。過去何度かの渇水の経験から広い範囲に水源を確保してきました。
広域連携
北九州市では、水道事業の安定的な運営のために、近隣の市や町にも水を供給しています。
福津市古賀市新宮町香春町
北九州市の災害対策
震災対策として、浄水場や浄化センターなどの施設の耐震化や、耐震性のある水道管への更新を進めています。
現在、浄水場、配水池などを水道水の備蓄施設と位置付け、市全域が断水しても全市民の7日分以上の飲料水を確保しています。
災害用マンホールトイレ
災害時、下水道管につながったマンホールのふたを開け、その上に仮設トイレを設置して使用するものです。各区1カ所以上の広域避難地に整備を進めています。
上下水道管の老朽化対策が課題です
▲水道管の老朽化による漏水
高度経済成長期に整備した上下水道施設が大量に更新時期を迎えています。このため、老朽化した施設について耐震化と合わせて順次更新を進めており、この費用は年間で約213億円です。