株式会社 YE デジタル
■業種:ソフトウェア業
■従業員数:640名(うち120名女性)
■イクボス推進の取組
- マネージャー層を対象としたコーチングの導入
臨床心理士が常駐し、マネージャー層を対象にコーチングを実施。心の健康とモチベーションアップを図る。 - ITを活用したどこでもオフィスの整備
自社サービスを活用していち早くテレワークを導入し、誰もがワーク・ライフ・バランスに合った働き方ができるように。
手厚いサポート体制で、全社員が幸福で満足度の高い会社を実現
生活や仕事にAIやIoTを活用し、新しい暮らしのあり方を提案する株式会社YE デジタル。第17回 北九州市女性活躍・ワークライフバランス表彰では、市長賞を受賞しました。ITを活用した働き方の導入や、様々なサポート制度の整備により、社員の満足度アップに繋げています。
コーチングでマネージャー層を元気に
本社移転で、快適で働きやすいオフィス環境が整った後、「働く人」に注力し、コーチングを導入しました。本社の6階に専用室「コーチングルーム」を設け、朝から夕方まで臨床心理士が常駐しています。社内に相談できる相手がなかなかいない立場のマネージャー層を対象に、先生は1日に3~4人の面談を行っています。細かい仕事の話のほか、自宅の子どもの話をすることもあり、リフレッシュできているようです。
コーチングでやる気・主体性・成長意欲を引き出してパフォーマンス向上を目指すとともに、心の健康促進・モチベーションアップを図って元気なマネージャーをどんどん増やし、活力ある職場づくりへ繋げていきます。また、マネージャーになるのを長年ためらっていた女性社員に対してコーチングを受けてもらうよう促したこともあり、本人の意思で実施したメンタルコーチとの面談は、その後も継続しています。
2023年度には、メンタルコーチによるマネージャー向け「心理的安全性研修」を開催するなど、マネージャー層のサポートに努めています。
ITを活用した柔軟な労働環境の整備
当社の強みであるITをうまく活用してテレワークをいち早く導入し、時間や場所に拘束されない働き方ができるよう環境を整備しました。必要なデータは全てクラウド上にあげているので出勤しなくても業務に支障はありません。また、固定電話がなく、サービスを活用して携帯で電話を取ることができるので、時間と場所に束縛されない働き方が可能です。ITを活用した職場環境を構築することで、男女問わず誰もがワーク・ライフ・バランスに合った働き方ができるようになりました。その結果、女性社員の「特別扱いされている」という精神的ハードルが下がり、時短勤務など様々な制度の利用促進へ繋がっているのを実感しています。
社員の挑戦を応援するサポート制度
自身の成長のために体験・経験したこと(チャレンジ)に対して、会社が資金面をサポートする「チャレンジ応援制度」があります。これは、仕事に関わる資格取得等に限らず、プライベートで頑張ったことにも利用することができます。例えば、弓道の国体に行った女性社員がこの制度を利用し、大会に出るための費用を会社がサポートしたことがあります。ぜひ、何にでも積極的にチャレンジし、仕事もプライベートも充実させて欲しいです。
また、入社3年目までの若手社員に対する手厚い研修や女性向けのキャリア教育も行っています。社内FA制度を導入し、自ら希望の部署に自分を売り込み異動することができるようにし、資格取得の費用をサポートする制度も設けました。これらの結果、課長以上の女性管理職の人数は2022年度10人、2023年度14人と増え続け、様々な部署で女性が活躍しています。
社員全員が幸福な会社を目指して
当社では、社員が幸福で、満足度が高い会社であることを大切にしています。職場環境が整っていて信頼できる仲間がいる。そして、満足のいく給料を貰うことができ、十分な休みがあり、仕事にやりがいもある。社員が幸せであるためには、この全てを実現する必要があります。そのための具体的な取組の一つとして、今後、男性社員の育児休職取得率を上げていきたいと思っています。部下の男性社員に子どもが生まれると知ったときには、快く育児休職の取得を勧めるような上司を増やしていきたいですね。
【企業プロフィール】
企業名:株式会社 YE デジタル
代表者:代表取締役社長 玉井 裕治
所在地:福岡県北九州市小倉北区米町二丁目1番21号
創業:1978年2月1日
企業HP:https://www.ye-digital.com
社員からのコメント
デジタルプロダクト本部 セキュリティ開発部
音成 邦紀さん
入社19年目で、主に自社製品「NetSHAKER(ネットシェイカー)」シリーズの開発を担当しています。学校などにあるネットワークのセキュリティを管理する装置です。開発グループは約8名と少人数で仲が良く、上司とも気兼ねなく話すことができます。小学校低学年の子どもがいるので、フレックスを利用して、子どもを送迎して出社したり、子どもが病気のときにはテレワークを活用したり、状況に応じた働き方を選択しています。また、学校をメインターゲットにした装置を作っているので、子どものことを考えながら仕事ができるのが魅力です。小学校ではプログラミングの授業やデジタル教科書も始まり、その辺りを子どもに教えることができるのもモチベーションに繋がっています。今後、北九州で頑張っている会社として知名度が上がり、家族に自慢できるような会社にするため、会社の取組についてもっと外に発信していきたいです。
マーケティング本部広報部
浦崎紫穂さん
入社24年目で、マーケティング本部の中の広報部でデザイン業務を担当しています。6人のチームで、各々が自分の得意を活かした業務を担っています。入社して長い人が多く、それぞれ育児や両親の世話があるので、お互いに助け合っています。元々北九州市外の自宅から通勤していましたが、片道約1時間半かかり、コロナをきっかけに、子どもの保育園が休園になった際にテレワークを始めました。最近は、積立休暇もよく利用しています。時間単位で取得できるので、ちょっと病院や歯医者に行くことができて便利です。出社していたときは時短勤務をよく利用していたのですが、テレワークがメインになってからは利用する必要がなくなりました。ライフスタイルに合わせて利用でき、どちらも良い制度だと思います。今後は、マーケティングのメッセージやデザイン力で会社のブランド価値を上げ、付加価値をつけた上で当社を知ってもらえるようになったら嬉しいです。