北九州市政だより

NO.1454

文字サイズ

令和6年3月15日号 特集2

特集2
地震に備える

 1月1日に発生した令和6年能登半島地震は甚大な被害を引き起こし、現在もなお地震活動は活発な状態です。
 北九州市にも2つの活断層があり、この活断層による地震が発生した場合、市内で最大震度6弱(一部6強)の揺れが想定されています(※1)。
 また、南海トラフでの巨大地震の発生も懸念されており、市内で最大震度5弱~5強の揺れが想定されています(※2)。

  • ※1地震に関する防災アセスメント調査(平成24年福岡県)
  • ※2南海トラフの巨大地震モデル検討会(平成24年内閣府)
想定を超える事態が起こることを前提として、地震が発生した際の行動を日頃から考え準備しておくことが、自分や家族の身を守ることにつながります

緊急地震速報が流れたら!

 緊急地震速報は気象庁が地震発生直後に、各地での強い揺れの到達時間や震度を予想し知らせる情報です。
 緊急地震速報が発表されてから強い揺れが到達するまでの時間は数秒から長くても数十秒程度です。この短い間に慌てずに身の安全を確保しましょう(震源に近い場所では、緊急地震速報が揺れの到達に間に合わない場合もあります)。

まず低く 頭を守り 動かない

備えておけばいいの

家具を固定しましょう

 平成7年の阪神・淡路大震災でけがをした人の原因のうち、「家具の転倒」は48.5%と約半分を占めています(神戸市消防局調査)。家具が転倒すると、その下敷きになってけがをしたり、出口をふさいで逃げ遅れたりすることがあります。家具の固定や中身の落下防止対策をしておきましょう。

  • タンス・本棚の固定イメージ

    〈タンス・本棚〉
    L字金具や支え棒などで固定する。二段重ねの場合はつなぎ目を金具で連結しておく。

  • 冷蔵庫の固定イメージ

    〈冷蔵庫〉
    裏の取っ手などにベルトを通して、金具などで壁に固定する。

  • テレビの固定イメージ

    〈テレビ〉
    テレビと壁をロープとフックなどで固定する。

  • 食器棚の固定イメージ

    〈食器棚〉
    タンスと同じように、L字金具などで壁に固定し、棚板には食器が滑りにくいシートやふきんなどを敷く。重い食器は下の棚へ。扉の取っ手には、揺れで開いてしまわないように留め具を付けましょう。

非常時持ち出し品や備蓄品の準備をしておきましょう

備蓄品のイメージ

 いざという時、すぐに持ち出せるように、水や食料などをまとめた非常時持ち出し品や、在宅避難のための備蓄品を準備しておきましょう。また、定期的に賞味期限切れや不備がないか点検しておくことも大事です。

非常時持ち出し品(例)

家庭や個人の状況に合わせて必要なものを用意しましょう

携帯トイレ 飲料水 食料 歯ブラシ・歯磨き粉 衣類・下着雨具 タオル 携帯用充電池 頭に付けられる電灯 持病の薬 防災ガイドブック(下記参照)

  • 【乳幼児などのため】ミルク、哺乳瓶、離乳食、おむつ
  • 【女性のため】生理用品、防犯ブザー・ホイッスル、化粧用品

備蓄品(例)

災害復旧まで最低3日を過ごせるよう用意しましょう

飲料水(一人1日3リットルが目安)  生活用水(ポリタンクなど)  米(水やお湯で戻せるアルファ米が便利)  食料(缶詰・レトルト食品)  チョコレート・あめ(菓子類)  卓上コンロ・ガスボンベ  携帯トイレ

使いながら備蓄する「ローリングストック法」とは?

 缶詰やインスタント食品など普段利用している食品を多めに購入しておいて、使用した分だけこまめに買い足すことで、一定量を備蓄する方法です。

最新の防災情報をキャッチするために登録しておくと役に立ちます

<防災情報北九州>

自然災害の危険度や避難情報が分かるほか、避難所開設の有無や混雑状況などの最新情報が把握できる市のホームページです。


▲「防災情報北九州」画面イメージ

防災ガイドブックをいつも同じ場所に

 「北九州市防災ガイドブック」は避難のポイントなどをまとめた冊子です。各区役所総務企画課・出張所、危機管理室(3階)で配布しています。市のホームページやYouTube(北九州市公式チャンネル)でもご覧になれます。いつも見ることのできる場所に置いておくと役に立ちます。

防災ガイドブック画像

地域や会社で防災について勉強しませんか

 北九州市では、市の職員が地域や企業などに出向いて、さまざまなテーマで「出前講演」を行っています。防災に関する講演「知って安心、災害への備え~防災ガイドブックを活用して、災害の特徴や避難について知ろう~」では、地震や津波のこと、防災対策などを分かりやすく説明します。申し込みは市のホームページから。詳細は問い合わせを。

この特集に関するお問い合わせ
危機管理室危機管理課 電話093-582-2110

ページの
先頭へ戻る