浄水場施設の概要

　穴生浄水場は、昭和36年に上水道第1期拡張事業として築造したもので、当時の供給能力は一日あたり100,000立方メートルでした。その後、2回の拡張工事を経て、昭和44年に一日あたり300,000立方メートル（市全体の39％）になりました。小倉南区の井手浦浄水場及び八幡西区の本城浄水場とならぶ本市の基幹浄水場です。原水は、遠賀川、力丸貯水池、頓田貯水池から取水しています。処理された水は、市内西部の各配水池に送られ、八幡東区、戸畑区、八幡西区、小倉北区の一部に給水しています。又、市内東部の貯水池の状況によっては、市内全域に給水しています。

所在地
〒806-0047
北九州市八幡西区鷹の巣三丁目10番16号
電話：093-641-3338　FAX：093-641-3339
（面積）　84,150平方メートル

　井手浦浄水場は、上水道第3期拡張事業の一環として築造された基幹浄水場で、昭和47年に完成しました。供給能力は、一日あたり255,200立方メートル（市全体の33％）です。原水は、油木貯水池、ます渕貯水池、平成大堰、紫川から取水しています。他の基幹浄水場では貯水池からの導水路線に鋼管を使用していますが、この浄水場は大部分に標準馬蹄形トンネルを使用しています。また、地形の関係で一部サイフォンが使用されているのも特徴の一つです。処理された水は、約4キロメートル離れた堀越ポンプ場を通じて市内東部の各配水池に送られ、門司区、小倉北区、小倉南区、八幡東区、戸畑区の一部に給水しています。

所在地
〒803-0189
北九州市小倉南区大字井手浦418
電話：093-451-0262　FAX：093-451-0291
（面積）　約210,000平方メートル

　本城浄水場は上水用施設と工業用水道施設が併設されている基幹浄水場です。開発の著しい若松区西部及び八幡西区北西部の新規需要への対処と老朽化した小規模浄水場の統廃合による効率的な運営を目指し昭和58年3月に完成しました。原水は、遠賀川河口堰と頓田貯水池から取水しています。供給能力は、上水一日あたり141,000立方メートル（市全体の約19％）、工水一日あたり142,000立方メートル（市全体の約56％）を有し、若松区全域、八幡西区の一部に給水しています。

所在地
〒807-0806
北九州市八幡西区御開五丁目4番1号
電話：093-693-1385　FAX：093-603-5780
（面積）　約110,000平方メートル

　畑浄水場は、昭和30年に完成した畑貯水池を水源に、旧八幡市香月地区上水道として開設されました。
　その後、地域の開発に併せ上水道第二期拡張事業の一環として昭和41年に移設され、給水能力は一日あたり24,000立方メートル（市全体の3％）に増強されました。
　処理された水は、八幡西区の南部に給水しています。
　近年、配水量が増加し、穴生浄水場から送水して不足分を補っています。
　また、畑貯水池は日本製鉄株式会社と共有し、管理は北九州市が行っています。

所在地
〒807-1123
北九州市八幡西区下畑町17番1号
電話：093-617-4813　FAX：093-617-4807
（面積）　40,000平方メートル

　道原浄水場は、旧小倉市最初の浄水場として大正2年に完成しました。
　供給能力は一日あたり7,800立方メートル（市全体の約1％）で、道原貯水池（450,000立方メートル）を水源とし、小倉南区に給水しています。
　浄水処理方法は、緩速ろ過方式を採用しています。
　なお、本浄水場の計画にあたっては、森鴎外がかかわったと言われています。

所在地
〒803-0266
北九州市小倉南区大字道原434番1号
電話：093-451-1022　FAX：093-451-1022
（面積）　20,000平方メートル

　伊佐座取水場は、昭和19年より北九州市の最も主要な水源である遠賀川から取水し頓田貯水池へ導水を開始しました。
　その後、穴生浄水場の開設や拡張及び、伊佐座取水場での工業用水道施設の稼動等により取水量は増加されました。
　工業用水道施設は昭和41年に完成し、当取水場で浄水処理を行い市内各企業への給水をしています。
　取水能力は上水一日あたり309,000立方メートル（市全体の約40％）、工水の処理能力は一日あたり112,000立方メートルです。

所在地
〒807-0055
遠賀郡水巻町二西四丁目14番1号
電話：093-201-3675　FAX：093-201-1374
（面積）　45,380平方メートル