水源地での取組への参加や支援を行っています
上下水道局では、水源涵養林(注)の荒廃や河川の水質汚濁を防ぐため、水源地域の取組に参加や支援を行っています。
注:水源涵養林とは、雨を土にしみこませて、ゆっくりと時間をかけきれいな水を川へ流すはたらきを持つ森林のことです。
水源涵養林について、わかりやすく解説した「ちらし」を作成しましたので、ぜひご覧ください!
目的
近年、水源地域では国内産の木材市場の不振や労働者不足などの問題を抱え、森林の荒廃が進んでいます。
一方、下流の自治体でも水質の悪化や都市化に伴う水不足などの問題を抱えています。
上流・下流の住民がお互いの立場を理解し、共同してこれらの課題の解決に取り組んでいくことが大切です。
そこで、市民に、北九州市の水源地をより身近に感じてもらうとともに、水の大切さ及び水源地の森林保全に対する理解と関心を高めることを目的とし交流事業を行っています。
(1)遠賀川源流の森づくり事業への参加
本市水源のひとつである遠賀川の源流にあたる嘉麻市で行われている、河川浄化機能を高めるために、人工林から広葉樹の森に戻す取り組みです。
夏季の下草刈り事業と冬季の植樹事業(不定期開催)に、市民からの参加者を募り平成9(1997)年度から参加しています。
(2)耶馬の森林育成事業への参加
本市水源地のひとつである耶馬渓ダムが所在する、大分県中津市耶馬渓町で行われている水源林保全の取り組みに平成12(2000)年度から参加しています。
ア 「耶馬の森林育成協議会」への参加
耶馬の森林の恩恵を受けている市町村住民への啓蒙、啓発に努めるとともに、清く豊かな水源の涵養に寄与することを目的に設置された「耶馬の森林育成協議会」に設立当初から参加しています。
イ 「耶馬の森林植樹の集い」への参加
耶馬の森林育成協議会が主催する「耶馬の森林植樹の集い」に、市民から参加者を募り参加しています。
(3)油木ダム周辺の環境整備活動への参加
本市水源のひとつである油木ダムは、昭和46(1971)年に完成しました。
しかし、竣工後、長い年月の経過により、孟宗竹や雑木が蔓延し、最近では不法投棄が相次ぐなど環境の悪化が危惧されています。
こうした現状の中、地元住民が中心となって行う、ダム周辺の環境整備活動に水源地保全の一環として、平成14(2002)年度から参加しています。