北九州市政だより

NO.1483

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令和7年6月1日号 特集

特集
災害に備えていますか

担当課
危機管理室危機管理課 電話093-582-2110
準備1

ハザードマップを確認しておこう

 「いざ」という時に備え、日頃から大雨による浸水や土砂災害が発生する恐れのある場所などを把握しておき、自宅などから避難所までの経路を確認しておきましょう。

どこで見ることができますか?

考える女性のイラスト

 ハザードマップは市のホームページに掲載しているほか、各区役所総務企画課・出張所、市民センターなどに閲覧用のマップを設置しています。

土砂災害警戒区域図・洪水浸水想定区域図

家族が通う学校周辺もチェックしておこう 河川による浸水の危険性を色分けして表示 5m以上(2階水没) 3m〜5m未満(2階浸水) 0.5m〜3m未満(1階床上浸水) 0.5m未満(大人の膝まで浸水) この場所は家屋倒壊等氾濫想定区域 流速が速い場合、木造家屋は倒壊する恐れがあります。 地面が削られ家屋は建物ごと崩落する恐れがあります。 職場の周辺やよく行く場所もチェックしておこう このマークは市が指定している避難所 予定避難所 一時避難地(〇〇公園) 広域避難地(〇〇公園(広)) このマークはアンダーパス(トピックス「アンダーパスの冠水にご注意ください」を参照) この色の場所は土砂災害の危険性がある区域 がけ崩れ 土砂災害特別警戒区域 土砂災害警戒区域 土石流 土砂災害特別警戒区域 土砂災害警戒区域 地すべり 土砂災害警戒区域

(禁無断複製)©2025 ZENRIN CO., LTD.

準備2

どう行動するか決めておこう

どこに避難すればいいの?

考える女性のイラスト

(1)在宅避難(自宅にとどまる)

ハザードマップで下記の「3つの条件」を確認してください。

  1. (1)家屋倒壊等氾濫想定区域に入っていない
  2. (2)浸水深よりも居室は高い
  3. (3)水が引くまでの間の水・食料などの備えが十分にある

ここなら安全 想定最大浸水深

(2)安全な場所にある親戚・知人宅へ避難

災害時に避難することを相談しておきましょう。

(3)市の避難所へ避難

自分で用意するものは事前に調べておきましょう。

(4)安全な場所にあるホテル・旅館へ避難

事前に予約・確認しましょう。

準備3

情報収集手段を確認しよう

 普段使いをしているアプリなどから、「いざ」という時にいち早く情報を入手できるようにしておきましょう。

準備4

マイ・タイムラインを作ろう

 「マイ・タイムライン」とは、災害時に自分自身がとる防災行動をあらかじめ決めておく行動計画表です。記入例は市のホームページからご覧になれます。

話し合う家族のイラスト

準備5

備蓄品の準備をしよう

まずは3日間の備蓄を!

男性市役所職員のイラスト

災害復旧までの数日間(最低3日)を過ごすための備蓄品をそろえましょう。

燃料

カセットコンロ・カセットボンベなど

食料

缶詰・レトルト食品・栄養補助食品・お菓子・スープ など

3リットル/日×3日(500ミリリットル18本)

その他

懐中電灯・乾電池・モバイルバッテリー・食品用ラップ・携帯トイレ・トイレットペーパー・毛布・寝袋・洗面道具 など

備えていれば安心だね!

非常時持ち出し品は定期的に点検を!

 「いざ」という時に支障がないように、食品類の賞味期限や持ち出し用品に不備がないかを、定期的に点検しましょう。

以前、準備したのはいつだったかしら?


使いながら備蓄する「ローリングストック法」

 缶詰やインスタント食品など、普段利用している食品を多めに購入しておいて、使用した分だけを小まめに買い足すことで、一定量を備蓄する方法です。

市長からのメッセージ

 市民の皆さま、今回ご紹介した「5つの準備」、いくつ取り組めていますか?全てを一度にでなくても大丈夫。今できることから始めてみてください。スマホで確認できる内容も多くあります。
 災害はいつ起こるかわかりません。「天災は忘れた頃にやってくる」(寺田寅彦)といわれるように、油断した時にこそ備えが生きてきます。
北九州市長の画像  大切な人、ご自身、そして地域の皆さんの命と暮らしを守るために、どうか備えと知識を持っていてください。私たち一人一人の小さな行動が、地域の大きな支えとなります。互いに助け合える温かな地域の力を信じ、共に備えましょう。

北九州市長 武内 和久

災害発生前後

避難のタイミング

警戒レベル4[避難指示]までに必ず避難を!

 浸水が始まってから避難するのはとても危険です。避難情報に従って、浸水前の早い段階で安全な場所に避難しましょう。

  • テキストで表示する
  • 表で表示する
  • 警戒レベル5 市が発令する避難情報 緊急安全確保
  • 〜<警戒レベル4までに必ず避難!>〜
  • 警戒レベル4 市が発令する避難情報 避難指示
  • 警戒レベル3 市が発令する避難情報 高齢者等避難
警戒レベル確認表
災害発生前後

避難する時に気を付けるポイント

動きやすく、安全な服装の女性のイラスト

動きやすく、安全な服装で

 ヘルメットで頭を保護し、靴は運動靴にしましょう。裸足・長靴は厳禁です。


氾濫した川のイラスト

川や用水路に近づかない

 降雨が続き不安に思っても、川や用水路、田畑の様子は見に行かないようにしましょう。


長い棒を使いながら注意して歩く男性のイラスト

足元に注意

 道路が冠水すると足元が見えにくくなり、側溝やマンホールに気付きにくくなります。長い棒などを杖代わりにするなど、十分に注意して歩きましょう。

避難所でのルール

高齢者に付き添いをする女性のイラスト

受付

  • 避難所に着いたら、まず受け付けを。

要配慮者

  • 介護の必要な人には必ず付き添いを。

食料・物資

  • 食事は各自でご用意ください。(避難所には最低限の備蓄しかありません)
  • 水分は小まめに取ってください。
  • 毛布、座布団などは数に限りがあります。

緊急安全確保

逃げ遅れた時には命を守る最善の行動を!

 避難が遅れて家の周りが浸水した場合、水の中を避難するのは危険なことがあります。自宅近くの建物など少しでも浸水しにくい高い場所に移動し、直ちに身の安全を確保しましょう。

災害はいつか起こることだと想定し、日頃から災害に備えておきましょう。

地域ぐるみの防災活動例

藤ノ木校区(若松区)では、地域の中学生が自治会や企業と共に防災学習や防災訓練に取り組んでいます。

防災学習、防災訓練の様子

石峯中学校(防災・減災教育推進事業 実行委員)

阿部祥己さんの画像

被災された方から、自然は台風や地震など怖い面もあるが自分たちが生きていくために必要なものでもあると聞き、広い視野を持つことが大事だと感じました。

阿部祥己さん


木戸七海さんの画像

学べて良かったことは自助、共助、公助。もし地震や洪水など災害が起きた時、動けるのは若い私たちだから、知識を豊富に持てたことが良かったです。

木戸七海さん


権田奈夕さんの画像

私一人だったら小さな力だけど、周りの人と協力して相談したり、解決したり、考えたりしていくことで、この地域に貢献できるということを実感しました。

権田奈夕さん


永松和真さんの画像

訓練の時、防災・減災に興味がある人とない人とでは緊張感が違っていました。興味のない人たちに取り組みの重要性を伝えることの難しさを感じました。

永松和真さん

専門家

北九州市立大学 村江史年 准教授の画像

藤ノ木校区では、以前から小・中学校と地域が一緒に防災訓練を行ってきました。全国的な災害増加を受けて、現在は学校で防災について学ぶ際も地域の大人が連携してサポートしています。実はそうすることが住民の防災意識の醸成にもつながっていて、双方にメリットがあります。子どもたちが懸命に学ぼうとする姿勢が住民同士のつながりを強めている好事例だと思います。

北九州市立大学 村江史年 准教授

企業 (株)池間組

代表取締役 池間誠さんの画像

地元への恩返しをという思いから防災訓練に参加し、建設業にできることとして訓練でのドローンの活用を提案しました。今後も地域の一員としてこうした取り組みに協力していきたいです。

代表取締役 池間誠さん

地域団体 藤ノ木校区まちづくり協議会

会長 中嶋繁行さんの画像

石峰山がある当地区では、4つの自治会が連携して災害に強いまちづくりに取り組んでいます。今後も、学校や企業、大学などとの「絆」を強固にし、犠牲者を出さない地域づくりを進めます。

会長 中嶋繁行さん

藤木小学校藤ノ木市民センター北九州市・教育委員会

この特集に関するお問い合わせ
危機管理室危機管理課 電話093-582-2110

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