北九州市政だより

NO.1469

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令和6年11月1日号 特集

特集
こどもまんなか教育プラン

 北九州市教育委員会では、市長が策定した教育大綱をもとに、教育行政に関する基本計画として、「こどもまんなか教育プラン」を策定しました。
 こどもの視点を大切にし、社会の構成員として尊重する「こどもまんなか」の教育を推進し、質の高い教育環境の充実を図るため、さまざまな取り組みを進めていきます。

市の担当課
教育委員会企画調整課 電話093-582-2357

市長からのメッセージ

 「どの子もこどもはみんな星」。得手不得手や境遇の違いはあっても、どの子にも必ず可能性があり、キラキラと光を放っています。その光を見逃さず、信じて支える。それを促してくださる先生方や地域の方にも心からのリスペクトを。そんな思いを教育大綱に込めました。
北九州市長の画像  教育は国の根本。その子なりの志や人生観、幸福観が大切に育まれるような教育をまち全体で創ってまいりましょう。

北九州市長 武内 和久

ミッション 1

全てのこどもにとって
「居心地のよい学校」をつくる

  • 「こどもまんなか」の教育施策の推進
  • 生命(いのち)の安全教育の推進
  • 人権教育、道徳教育の推進
  • 未来を見据えた教育環境の整備(トイレの洋式化やエアコンの整備など)
生徒の意見を反映した校則づくり

大蔵中学校生徒会の
皆さんに聞きました

自分たちで考えて決めた校則だからそれぞれが責任を持って行動しています

 大蔵中学校(八幡東区)では、生徒会が中心となって校則の見直しを行っています。猛暑対策に体操服での通学をOKにしたり、冬は防寒具の種類を増やしたり…など、生徒が主体的に考えた校則へと改善しています。
 まず【学級会議】で可決されたものを【生徒総会】へ。そして先生たちと協議し採用が決まります。「先生たちが私たちを信じてかなえてくれた校則だから、私たちはそれに応えて一つ一つの行動に責任を持たないといけない」と生徒たちは話していました。

話し合いによって改善を重ねることで、より良い学校になっていくと思います!

自分たちの目線で校則を作ることができて、学校生活が過ごしやすくなりました!

いろいろな意見をまとめるのは難しいけど、可決されたときはうれしいです!

ミッション 2

こどもが失敗を恐れず挑戦し、
志と人間力を高められる環境をつくる

  • コミュニケーション力や生きる力を身に付ける教育の推進
  • 特色ある教育環境の整備
  • 市民の学びを支える図書館の機能強化
市民の学びを支える図書館の機能強化

◀︎インターネットで本が
借りられる「電子図書館」

◀︎小学生が図書館の使い方
などを学ぶ「図書館見学」

◀︎本の紹介イベント
「ビブリオバトル」

北九州市立高校「未来共創科」

北九州市立高校「未来共創科」の集合画像

 これからの社会に必要な学びとして、英語を軸としたグローバル教育、データサイエンス教育、アントレプレナーシップ(起業家精神)教育などについて、PBL(課題解決型学習)や体験学習なども取り入れたプログラムを導入します。

ミッション 3

誰一人取り残さない学びと、
未来を見据えた先端的な学びを進める

  • 学力・体力向上の推進
  • 健康の保持(むし歯の防止など)
  • 学校給食の質の向上
  • 小中一貫教育の推進
  • 不登校・いじめ対策の強化
  • 特別支援教育の推進
  • 学びの機会の確保
  • 外国語教育の推進
  • 最先端の理工系教育の推進
  • ICTを活用した教育環境の整備
夜間中学校で誰もが学べるよう寄り添う支援を実現
◀︎教諭は教壇に立つだけでなく、生徒の横に座ってフォローしながら教えることも

 ひまわり中学校は、義務教育を修了しないまま学齢期(15歳)を経過した人や、外国籍・不登校などさまざまな事情により十分な教育を受けられないままの人などが、中学校の学習内容を中心に学び直すために、今年4月に開校した夜間中学校です。


▲教育スローガンは「居場所」「寄り添い」「生徒まんなか」

幅広い年齢・国籍の人たちが楽しみながら学んでいます

 生徒たちの「学びたい」「学校に行きたい」というニーズにきめ細かく対応できるよう、「指導」ではなく、一人一人に寄り添う「支援」に取り組んでいます。
 年齢・国籍はさまざまですが、お互いを認め合いながらそれぞれの目標に向かって楽しそうに学ぶ生徒たちをこれからも応援していきたいです。


▲貝掛 恵太教諭

令和7年度入学生徒を募集しています(12/17まで)。まずはご相談ください。

問い合わせ
ひまわり中学校(小倉北区下富野1丁目、電話093-513-2525)

「教育支援室」をご存じですか?

 教育支援室は、小・中学生の不登校などに関する相談を受けて支援する施設です(市内4カ所)。こどもたちは教育支援室に通いながら、学習や集団活動、カウンセリングなど一人一人の状況に応じた支援を受けることができます。

オンライン版の教育支援室もあります

最先端の理工系教育の推進

 中学生を対象に、チーム対抗で楽しみながら数学的思考力を競い合う「スー1★GP(スーワングランプリ)」を開催しています。

探究的・協働的な学習の充実

 すがお小学校(小倉南区)では、総合的な学習の時間に、「私たちの川~紫川プロジェクト」をはじめ、各学年でテーマを決め、探究的・協働的な学習に取り組んでいます。

紫川各地点の水質検査 課題解決に向けて現地調査を実施 考えた解決策をまとめて地域の会議で発表

ミッション 4

自律的で特色ある学校づくりを進め、
教職員のウェルビーイングを高める

  • 教職員の育成・資質の向上
  • 教職員の負担軽減による教育環境の充実
  • 教職員が能力を発揮できる組織風土の醸成
  • 学校運営の見直し(2学期制への移行など)
  • 学校ビジョンに基づく学校運営の支援
  • ICTの活用による授業支援・生徒指導支援

紙の答案用紙をスキャンすると、
自動で採点や集計、分析ができます


▲自動採点システム(サンプル画面)

ミッション 5

地域とのつながりの中で、
社会全体でこどもを見守り支え、育てる

  • 部活動の地域移行の推進
  • 地域との連携(コミュニティ・スクールや 市民ボランティアなど)
  • 家庭との連携(家庭学習習慣の定着など)


▲部活動地域移行モデル事業の様子

地元企業がこどもの学びを応援


▲能楽出前授業の様子

 北九州商工会議所では、長い歴史を持つ「地元の誇りの伝承」を目的として、小・中学校で能楽「和布刈」の出前授業を実施しています。地域にゆかりのある演目と、間近に見るプロの演技に、こどもたちは目を輝かせながら参加してくれています。
 地元を誇りとする、北九州を愛するこどもたちを育てることが私たちの目標です。教育プランが策定された今、地域の中の企業の責任として、学校ともよく相談しながらこの活動を自信をもって継続していきたいと思います。


北九州商工会議所
環境・SDGs委員会委員長
(新ケミカル商事(株)代表取締役会長)
上田 哲則さん

このページに関するお問い合わせ
教育委員会企画調整課 電話093-582-2357

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