北九州市政だより

NO.1461

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令和6年7月1日号 特集

特集
自分事として捉えよう
〜「思い込み」や差別への「無関心」〜

あなたも心当たりありませんか?

「なーんかまっ黒くてやな感じだよねカラスって」「うん!カラスがあらわれると悪いことが起きるってばあちゃんが言ってたブー」モモマルくんとうさちゃんとワンくんは悪口は言わないけど何となくだまったままみんなの言うことをきいていました「だまされてるんだよモモマルくん!!」「カラスは羽根の色と一緒で腹黒いやつなんだから!!」「あんなやつのこと信じちゃダメだよ」「ほんとにそうかなあ…」※北九州市人権問題啓発推進協議会制作人権研修入門資料「モモマルくんと考えよう!」より抜粋

市長からのメッセージ

 差別は決して許さない! 北九州市がそういう街であるために、市民みんなでもう一度、「思い込み」がないか、「無関心」になってないか、振り返ってみませんか?
 北九州市の魅力は、いろんな個性や価値観のある人がいること。だから、「自分と違いのある誰か」を尊重することは、「誰かと違いのある自分」を尊重してもらうことにもつながります。
 周囲にある差別に気付き、自分事として考え、正しい知識をもって行動する。ぜひご家庭や職場、サークルなど、「みんなの力」で実現していきましょう。

正しい知識が広がることで、「差別をなくすために努力する人」が増えることを期待しています

北九州市長の写真

北九州市長 武内 和久

差別における7つの立場

1 差別をする人

2 差別をあおる人

3 差別に同調する人

4 差別に傍観者の立場で接する人

5 差別に対して無関心な人

 このうち4や5の人が大多数を占めると言われています。もちろん、差別を行っているわけではなく、差別する気持ちもありません。
 しかし、このような立場の人は、差別を容認しているとも言え、誤った情報を信じてしまった場合、1〜3の立場になりかねません。

6 差別される人

7 差別をなくすために努力する人

7の人になるためにはどうしたらよいか、これからもみんなで考えていきましょう。

新たな差別の形態

 無意識のうちに刷り込まれた思い込みや偏見(アンコンシャス・バイアス)、悪気がなくても相手を傷つける言動の現れ(マイクロアグレッション)は、新たな差別の概念の一つとされています。

アンコンシャス・
バイアス
例 ●血液型を聞いて、性格を想像する
●性別・世代・学歴などで相手の人柄を決めつける
●親が単身赴任中と聞くと、父親のことと思う
マイクロ
アグレッション
例 「大きな体なのに、食事それだけで足りる?」
「障害があるのに、勉強頑張ってるね」
「関西出身だから、面白いこと言ってよ」

ネットのイメージ

ネットの普及と差別の広がり
 SNSなどインターネットは今や私たちの生活に欠かかせず、情報を簡単に収集・拡散できる便利さがあります。一方、誤った情報でも一度発信されるとどんどん広がり、自分の力では止めることができない怖さもあります。安易な同意や拡散は控えるようにしましょう。

人権の約束事運動
「ほっとハート北九州」

みんなで取り組もう

どんな運動?

人権に関する身近なテーマを約束事として掲げ、それを自分たちで守りあうことで人権尊重の機運を盛り上げる北九州市独自の市民運動です。会社や団体、グループなどで参加できます。

参加の流れ

約束事を決める! 身近な事柄の中から人権尊重につながる「約束事」を見つけます。

↓

申し込む 参加登録申込書を書いて提出します。

↓

登録した約束事を守る! 参加登録証が送られてきます。

参加登録した後は?
 毎年の更新や取り組み内容の報告は必要ありません。登録した「約束事」を忘れないように、目に付くところに貼ったり、一緒に読み上げたりして、自分たちのペースで取り組みましょう。

例えば…

声かけから人の輪をつくります
親子で一緒に笑顔で挨拶

私たち人権文化推進課の約束事!

「おはよう、お疲れさまは職場のきずな。人権は私の家族、職場から」

詳細は保健福祉局人権文化推進課 電話093-562-5010へ問い合わせを。

北九州市人権推進センターからのお知らせ

人権推進センターとは?

 (小倉北区大手町、ムーブ8階)では、「人権文化のまちづくり」を推進するため、講演会などの人権啓発事業、人権ライブラリーの設置、人権相談などを行っています。

人権ライブラリー

人権に関するDVD(400本以上を所蔵)、図書などの貸し出し、ライブラリー内での閲覧・視聴ができます。


▲「モモマルくんと
考えよう!」最新号

人権相談

専門の相談員が応じます

電話093-562-5088
月〜金曜日の8時30分〜17時(祝・休日、年末年始は除く)

人権週間の標語・ポスターを募集します

<標語>
応募は1人5点まで はがきや募集チラシ、Eメールで応募可
入選(7点)、佳作(10点)。賞品あり。
<ポスター>
応募は1人1点まで 大きさはB3判または四つ切りの画用紙
「人権週間」と「12月4日〜10日」の文字を必ず記入
最優秀賞(1点)、入選(7点)など。賞品あり。

共通の内容

対象
中学生以上。自作、未発表のもの。作品は返却しません。
申し込み
7月1日〜8月30日。募集チラシは7月1日から各区役所総務企画課・出張所、各市民センターなどで配布。
<応募先>
人権推進センター人権文化推進課 〒803-0814小倉北区大手町11-4
詳細は、市のホームページでもご覧になれます。

令和5年度の入賞作品

多様性 認めて光る その個性

人権啓発アニメーションを貸し出しします

 人権問題をモモマルくんと一緒に考える動画を制作しています。地域交流センターなどでDVDの貸し出しができるほか、人権推進センターのYouTubeチャンネルでも視聴できます。

7月は福岡県同和問題啓発強調月間です


▲令和6年度啓発ポスター

同和問題(部落差別)とは

 特定の地域の出身であることなどを理由に、結婚や就職などにおいて不当な扱いや差別的言動を受けるという、日本固有の人権問題です。国民全体で解決すべき問題としてさまざまな対策が行われ、一定の成果が上がってはいますが、差別的な事象は今なお後を絶ちません。近年では、SNSなどインターネット上に差別を助長する悪質な書き込みが行われるなど、情報化の進展に伴い差別に関する状況の変化が生じています。このような状況を踏まえ、平成28年12月に「部落差別の解消の推進に関する法律」が施行されました。

正しい知識を身に付け、人権文化のまちづくりを

 市では、同和問題(部落差別)の解決に向けて、さまざまな啓発事業を行っています。こうした事業への参加を通じて、市民一人一人が人権尊重の精神を正しく身に付け、人権を尊重する行動を日常生活の中で自然に現すことができる社会を、市民みんなで築いていきましょう。

地域交流センターの人権講演会のご案内

申し込み方法など詳細は各センターへ

 電話093-961-0175
[日時]7月10日(水)19〜21時
[講師]九州大学名誉教授 新谷恭明さん
[テーマ]これからの「同和」教育
 電話093-961-0964
[日時]7月12日(金)19〜21時
[講師]フリーライター(元 西日本新聞社記者) 西田昌矢さん
[テーマ]私は部落から逃げてきた
 電話093-581-4159
[日時]7月13日(土)10時30分〜12時
[講師]二人の子を持つ子育てシンガー 高橋亜美(mon)さん
[テーマ]うまれてきてくれてありがとう
 電話093-931-6594
[日時]7月19日(金)14〜15時30分
[講師]NPO法人スペースdeGUN2(で ぐんぐん)理事長 百田英子さん
[テーマ]子どもの人権を守るために
 電話093-481-4599
[日時]7月20日(土)10〜12時
[講師]NPO法人フォーラム富野事務局長 久保忠直さん
[テーマ]部落差別の解消に向けて「あと半分」〜いっしょに感動しましょう〜
 電話093-617-0308
[日時]7月20日(土)10〜12時
[講師]前 楠橋地域交流センター館長 大庭正美さん
[テーマ]モモマルくんと考えよう!同和問題の根っこにあるもの
 電話093-617-7980
[日時]7月20日(土)10〜12時
[講師]マザー・アース人権啓発研究所主宰 山口裕之さん
[テーマ]音楽で学ぶ人権文化のまちづくり
 電話093-921-5303
[日時]7月22日(月)14〜15時30分
[講師]九州大学名誉教授 新谷恭明さん
[テーマ]これからの人権・同和教育
 電話093-521-3266
[日時]7月27日(土)10〜11時30分
[講師](公財)福岡県人権啓発情報センター館長 谷口研二さん
[テーマ]人権・部落差別問題を「今・ここ・自分事」として考える
この特集に関するお問い合わせ
人権推進センター人権文化推進課 電話093-562-5010

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