旧安川邸は、明治期に石炭関連企業を次々と創業し、工業都市北九州市の基礎を築いた企業家である安川敬一郎により、旧戸畑市中原(現在の戸畑区一枝・仙水町)の開発と並行して明治45年に建設され、以後三代に亘り安川家当主及び一族が居住した住宅です。
現在の安川邸は、明治45年に若松から移築された大座敷棟1棟、明治45年竣工の南北の蔵各1棟、昭和2年竣工の洋館棟1棟、昭和13年竣工の洋風本館棟などが残されています。
この住宅は北部九州における高級住宅史、日本の近代建築史上極めて重要な住宅建築であることなどから、平成30年8月1日、北九州市指定有形文化財に指定されました。
本市では、平成28年から株式会社安川電機と共同で「旧安川邸利活用事業」を実施し、建築物等を保全しながら、敷地は夜宮公園の一部とし、市民の憩いの場や市内外の観光客が訪れる新たな賑わい・観光拠点として活用を図ることとしております。