ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性経験のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。
子宮頸がんワクチンは、子宮頸がんをおこしやすいタイプであるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因の50%から70%を防ぎます。
市よりお送りする通知や厚生労働省のホームページ等を参考に、ワクチン接種の有効性及び安全性等について、十分理解していただいた上で接種してください。
・子宮頸がん(ヒトパピローマウイルス感染症)ワクチン接種の「積極的勧奨の差し控え」の終了について
子宮頸がんワクチンについては、平成25年度から予防接種法による定期の予防接種となりましたが、接種後に、ワクチンとの因果関係を否定できない持続的な痛みが特異的に見られたことから、厚生労働省は、平成25年6月14日「ヒトパピローマウイルス感染症の定期接種の対応について」を通知し、子宮頸がんワクチンの接種の積極的な勧奨を差し控えることとしました。
その後、国の「厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会」において、子宮頸がんワクチン接種の積極的勧奨の再開についての検討がなされ、厚生労働省は令和3年11月26日「ヒトパピローマウイルス感染症に係る定期接種の今後の対応について」を通知し、「積極的勧奨の差し控え」を終了することとしました。