太陽光・風力・エネルギーの利用
太陽光・バイオガス発電設備、LED照明等を整備
「環境モデル都市」である北九州市は低炭素社会づくりの一環として、日明浄化センターに下水道の持つエネルギーを有効に活用する新エネルギーと省エネルギーのショールームを整備し、「緑の成長戦略」を推進します。
太陽光発電設備
下水処理の反応タンク上部に270キロワットの太陽光発電設備を導入しました。
(反応タンク上部に100キロワット以上の太陽光発電設備設置は日本初)
この設備は臭気対策用のフタの役目も兼ね、年間25万キロワットアワー程度の電力削減効果があります。
(二酸化炭素削減量 年間約92トン)
バイオガス発電設備
下水汚泥処理により発生するバイオガスを利用したガス発電設備を導入しました。
バイオガスが燃料であるため24時間運転が可能であり、年間110万キロワットアワー程度の電力削減効果があります。
(二酸化炭素削減量 年間約410トン)
小風力発電
再生可能エネルギーである風力を利用した小風力発電設備を導入しました。
年間0.6万キロワットアワー程度の電力削減効果があります。
(二酸化炭素削減量 年間約2トン)
小水力発電
浄化センターの放流水の落差を利用した小水力発電設備を導入しました。
年間0.8万キロワットアワーの電力削減効果があります。
(二酸化炭素削減量 年間約3トン)
LED照明
浄化センター場内の老朽化した屋外水銀灯をLED照明に変更しました。
導入により年間15万キロワットアワー程度の電力削減効果があります。
(二酸化炭素削減量 年間約55トン)
設備 | 太陽光発電 | バイオガス発電 | 小風力発電 | 小水力発電 | LED照明 |
---|---|---|---|---|---|
省エネ効果 (年間電力量) |
25万キロワットアワー | 110万キロワットアワー | 0.6万キロワットアワー | 0.8万キロワットアワー | 15万キロワットアワー |
世帯数換算 (1世帯年3500キロワットアワー) |
71世帯 | 316世帯 | 2世帯 | 2世帯 | 42世帯 |
温室効果ガス排出削減 (年間CO2量) |
92トン | 410トン | 2トン | 3トン | 55トン |
地域のエネルギー再生拠点として
今回の各設備の導入により、日明浄化センターの年間電力使用量の約9パーセントにあたる150万キロワットアワーの電力を削減できます(平成24年度実績より)。また発電した電力は浄化センター内の機器の動力として利用します。
今後も下水汚泥の火力発電向け燃料化を予定しており、「地域のエネルギー再生拠点」として更なる省エネ・低炭素化に取り組みます。