微生物図鑑
ここでは日明浄化センターの活性汚泥の中で見られる微生物を紹介しています。
北九州市の浄化センターでは、このような微生物の力を借りて汚れた水をきれいにしています。日明浄化センターの見学では、実際に顕微鏡で生きた微生物を見ることができます。汚れを食べ元気に動き回っている微生物を、ぜひ一度見に来ませんか??
活性汚泥中の微生物たち
アスピディスカ
(Aspidisca)せん毛虫類
大きさはおよそ20分の1ミリで、背中がのこぎりのようになっています。前に7本後ろに5本のトゲのような毛が生えています。活性汚泥のまわりを忙しく動き回る、てんとう虫に似た微生物です。
アルセラ
(Arcella)肉質虫類
アメーバの仲間で、上から見ると丸い形、横から見るとおわんを伏せた形をしています。たんぱく質からできている殻を持っていて、真ん中に口があります。運動するときは棒のような足を出します。新しいときは薄い茶色ですが、古くなるとだんだん濃い茶色になっていきます。
ボルティセラ
(Vorticella)せん毛虫類
ツリガネ型をしているため『ツリガネムシ』とも言います。口の周りにせん毛(小さい毛)があり、このせん毛を動かして汚れを食べます。
レパデラ
(Lepadella)輪虫類
『ウサギワムシ』ともいい、大きさは5~10分の1ミリくらいです。体は卵形の物が多く、足はおなかの方から出ていて、先が2本にわかれています。あまり泳ぎまわることはなく、活性汚泥の周りをゆっくり動きます。
ロタリア
(Rotaria)輪虫類
ヒルのように伸び縮みしながら活性汚泥の中を動くので『ヒルガタワムシ』とも言います。大きさは2分の1ミリほどあります。頭のせん毛を動かして汚れを食べます。