東西連絡管とライフラインの安定確保
東西連絡管整備事業概要
目的
本市の浄水場(穴生浄水場・井手浦浄水場)は、東西に配置されており、各配水池とは単一管路で連絡されています。
この事業は、 事故災害等による市民生活への影響を防止するために、送水系統を増設することによって、相互連絡の強化を図り、安定した給水を確保するものです。
効果
配水池間のネットワーク化により災害に強くなります。
経年劣化が進み耐用年数を迎えている送水管の改築を兼ね備えています。
東部のランニングコストの安い水を西部に供給できる様になります。
位置
八幡西区穴生浄水場より市道紅梅幸神1号線、旧電車道路、山ノ神を経て小倉北区泉台分岐までの12.3km区間です。
整備内容
東西連絡管φ1100mm(鋼管) L=12.3km
事業費
約73.3億円
工期
平成9年度から平成17年度(9年間)
効果
1.劣化対策
既設の送水管(高見系及び山ノ神系)は、昭和30年代に布設され耐用年数を迎えるなど経年劣化が進んでいました。
このことから、ライフラインの強化対策として各配水池への送水系統の多系統化を推進するため、東西連絡管を整備しました。
施設名 | 口径 | 建設年度 | 経過年数 |
---|---|---|---|
高見系 | φ700 | S.29~S.30年 | 52年 |
山ノ神系 | φ800・1000 | S.36~S.39年 | 43年 |
2.災害に強い
各配水池へのネットワークの充実
本市の基幹送水施設である穴生浄水場~山ノ神~皿山配水池は建設以来約40年経過しており、経年劣化及び埋設環境の変化のため、漏水事故が発生するおそれがあります。
このような基幹施設において大規模な破損事故が発生した場合、ライフラインが寸断され、多数の市民生活に影響を及ぼすことになります。
東西連絡管の完成により、このような大事故に対しても市民生活に安定した給水を確保することができます。
[既存施設の事故による影響]
●穴生浄水場~山ノ神~皿山配水池 :約163,000人の市民生活に影響を及ぼします。
3.経済的な水供給を可能に
平常時には東部水源を最大限に活用
東西連絡管の完了により、平常時には浄水処理のランニングコストが安い東部水源の活用を図ることができます。