【本市の対策会議での決定事項】
昨日、福岡県を含む7都道府県については、6月20日をもって緊急事態宣言が解除され、まん延防止等重点措置に移行することが決定しました。
本市の感染状況や医療提供体制の負荷、感染力が強いとされる変異株などを踏まえると、まん延防止等重点措置の実施はやむを得ないと考えます。
この決定を受け、本日、対策会議を開催し、次のことなどについて確認・決定しました。
【県からの要請について】
(1)飲食店について
・営業時間を20時までとすること。
・酒類の提供は、福岡県が発行する「感染防止宣言ステッカー」の掲示店に限ること。この場合、酒類の提供は11時からとし、オーダーストップを19時とすること。
・利用客に酒類を提供する場合は、4人以下のグループに限ること。
・飲食を主としている店舗で、カラオケを行う設備を提供している場合は、当該設備の利用を自粛すること。
(2)集客施設について
・大規模な集客施設においては、営業時間を5時から20時まで、イベント開催時は21時までとすること。
(3)催物(イベント等)について
・大声での歓声、声援等がないことを前提としうる場合
・収容率の上限 100%以内
・人数上限 5,000人
のどちらか小さい方。
・大声での歓声、声援等が想定される場合等
・収容率の上限 50%以内
・人数上限 5,000人
のどちらか小さい方。
【本市の対応について】
(1)市有施設について
・準備の整ったところから開館し、開館時間を原則20時までとします。ただし、イベント開催の場合は21時までとします。
(2)市主催イベントについて
・民間イベントと同様の取扱いとします。
(3)経済対策について
これまで国や県と連携を図りながら実施してきました。7月以降の経済対策についても、国と県の実施が前提となりますが、引き続き行う予定です。詳細が決まり次第、できるだけ早くお知らせします。
なお、先日発表していた経済支援策について、
・「家賃支援金」については、6月18日より申請受付を開始します。
・「月次支援金」については、6月25日に申請受付の開始を予定します。
また、現在
・クラウドファンディングによる飲食店への先払い支援「夏にいく券」(6月22日まで)
・地元産品のお中元の送料を負担する「地元の逸品支援事業」(8月9日まで)
・テレワーク等でホテルを活用していただく「テレワーク等推進プラン」(6月30日まで)
を実施中です。市民の皆様のご協力も得て地元企業を支援していきます。
【市民・事業者の皆様への呼びかけ】
市民・事業者の皆様には、これまで外出自粛や休業、営業時間の短縮などにご協力いただき、改めて感謝申し上げます。
本市では、新規陽性者数は減少しており、病床使用率や人口10万人あたりの療養者数などでステージ3となっています。
緊急事態措置の効果は着実に出ていると考えられます。
しかしながら、今週に入っても新規陽性者数が20名以上確認される日があり、また、学校や高齢者施設等でクラスター疑いの事例が複数発生するなど、決して気を緩めてはいけない状況です。
感染をもう一段抑え込まなければ、早期に再拡大する可能性があります。
飲食店をはじめ、歯を食いしばって頑張っていただいている事業者の方々のご努力を無駄にしてはいけません。
そこで
・引き続き、日中も含めた不要不急の外出の自粛をお願いします。特に、夜間の不要不急の外出自粛を徹底してください。
・飲食店事業者の皆様は、アクリル板の設置や定期的な換気など、感染防止対策を徹底するとともに、県の感染防止宣言ステッカーの登録をお願いします。
・飲食店を利用する皆様も、福岡県が発行する感染防止宣言ステッカーを掲示しているお店など、感染防止対策が行われている店舗の利用をお願いします。
・営業時間短縮の要請に応じていない飲食店の利用は自粛してください。
・路上・公園等における集団での飲酒など、感染リスクが高い行動は控えてください。
【解除要請の目安】
これまでのコロナとの闘いは、先の見えないものでした。
しかしながら、今回、福岡県では、重点措置の解除を要請するための目安を示しています。
病床使用率及び重症病床使用率がステージ2相当以下(どちらも20%未満)となることが目安であり、このためには、6月末までに新規陽性者数が一日あたり30人以下で安定的に推移することが必要です。
感染をもう一段抑え込み、期限を待たずに解除できるよう、市民・事業者の皆様と一体となって取り組んでまいります。
【ワクチン接種について】
感染拡大防止の切り札と期待されているワクチン接種も順調に進んでいます。
昨日(17日)時点で、高齢者のうち、少なくとも1回接種を行った方は約16万3千人(54%)、2回目接種まで終了した方が約9万3千人(31%)になります。
64歳以下の接種券についても、7月上旬から送付する予定であり、順調に進めば概ね10月末には、接種を希望する市民が2回の接種を完了できる見込みです。
引き続きワクチン接種に全力で取り組み、平穏な生活を取り戻すための歩みを、着実に進めてまいります。
【むすび】
今、懸念されるのは、自粛疲れの反動やコロナ慣れ、宣言解除に伴う気の緩みです。
一人ひとりの行動が、家族や友人、職場、学校など、皆さんの周りの大切な方の健康や命を危険にさらす可能性があります。
市民・事業者の皆様には、ご不便・ご負担をおかけしますが、引き続き危機感をもって、感染防止対策を徹底してください。