本年2月24日にロシアが開始したウクライナへの侵略により、子どもたちを含む多数の犠牲者が出ており、心から哀悼の意を表します。
世界中が極めて強く非難するこの暴挙により、ウクライナ国民及び、同国に在住する人々や立地する企業等は甚大な被害を受けており、同国への支援は国際社会が一致団結して全力を挙げ取り組むべき喫緊の課題です。
我が国においても、ウクライナへの人道支援に注力するとともに、国際社会と結束してロシアなどに対し強力な制裁を科すとの毅然とした行動を続けていますが、侵略をめぐる国際情勢の悪化により我が国の企業活動や国民生活も大きな影響を受けています。
また、ロシアによる断じて認められない蛮行はロシア政府によるものですが、何ら関係のない、本市に在住するロシア人をはじめとする在日ロシア人等が差別され、誹謗中傷を受けるという、決して許されない事態も生じています。
よって、本市議会は、国会及び政府に対し、次の措置を講じるよう強く要請します。
1 ウクライナや近隣諸国に避難している多くの難民を支援するための資金や、食料・衛生用品をはじめとする支援物資の提供等について、国際社会と協力の上、同難民が真に必要とする支援を的確に把握し、更に強力に実践するとともに、同難民や、支援団体の活動への寄附等による支援を希望する国民が、迷うことなくその想いを確実に届けることができるよう、支援の受付窓口等の周知を徹底させること。
2 同侵略をめぐる国際情勢を受け、海外との取引等に支障を来すなど大きな影響を受けている我が国の企業から十分に意見を聴取し、同企業の事業継続等に必要なあらゆる支援措置を早急かつ強力に講じること。
3 原油価格の高騰や、資源・食料の供給不足等により生じる我が国の国民生活への影響を最小限に抑えるための実効的かつ有効な措置について、あらゆる選択肢を排除することなく政府を挙げ講じること。
4 同侵略に何ら関係のない、本市に在住するロシア人をはじめとする在日ロシア人等が差別され、誹謗中傷を受けることがないよう、我が国の国民に対する周知・啓発等を徹底すること。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき意見書を提出します。