沖縄戦において、県民を巻き込んだ地上戦が行われました。約3か月から5か月間の戦闘により、一般住民約10万人を含め約20数万人の尊い生命が失われたといわれています。
糸満市摩文仁を中心とした沖縄本島南部地域は、昭和47年の本土復帰に伴い、日米両国の激戦地として知られている本島南部の戦跡を保護することにより、戦争の悲惨さや命の尊さを認識し、戦没者の霊を慰めるために、自然公園法に基づき、戦跡としては我が国唯一の「沖縄戦跡国定公園」として指定されました。同地域では、沖縄戦で犠牲を強いられた民間人や命を落とした兵士の遺骨が残されており、戦後76年が経過した現在も戦没者の遺骨収集が行われています。
政府は、平成28年3月に超党派の議員立法で「戦没者の遺骨収集の推進に関する法律」を制定しました。政府には国の責務として遺骨を早期に収集し、弔うことが求められています。
よって、本市議会は、国会及び政府に対し、次の措置を講じるよう強く要請します。
1 沖縄戦戦没者の遺骨等を含む土砂を採取しないこと。
2 「戦没者の遺骨収集の推進に関する法律」を遵守し、政府が主体となって戦没者の遺骨収集を実施すること。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき意見書を提出します。