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【コメント】
・新型コロナウイルス感染症の現状
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令和4年2月2日
【コメント】
・新型コロナウイルス感染症の現状

更新日 : 2022年2月14日
ページ番号:000162047
コメント項目

(1)新型コロナウイルス感染症の現状について(資料なし)

月日:2022年2月2日
場所:北九州市役所

出席者 北九州市長

会見の動画(YouTube)

令和3年12月16日北九州市長記者会見画像
令和3年12月24日北九州市長記者会見画像

市長
最初に、コロナ情勢についてコメントさせていただきます。状況は大変厳しいものがあります。まん延防止等重点措置が適用されて1週間でありますけれども、この間、事業者、市民の皆様方にはご負担・ご苦労をおかけしております。状況はご案内のとおり、日本各地におきましても、過去最多の感染者数を記録するところが続出であります。本市におきましては、1月29日におきまして、過去最多927人が確認されております。依然として、若い世代の感染が多いわけでありますが、そこから高齢者への感染の広がりが見える状況を懸念しております。病床使用率は、まん延防止等重点措置から今後どのように対応するかについて非常に重要な指標の1つでありますが、県全体では1月31日時点で50.0%、そして本市は、2月1日時点ですが64.8%、上昇が続いております。こうした中で、市民生活への影響がいろんなところに出ておりまして、このような、爆発的な感染拡大が続きますと、今後さらに市民生活の様々な側面に大きな問題が生じてまいります。医療機関、介護施設をはじめ、職場の中にも陽性者、そして濃厚接触者が増えております。業務に支障を来す事業所も増えております。特に学校、保育所におきましては、学級閉鎖・休園が相次いでおりまして、子育て世代をはじめ、多くの市民の生活に影響が出ております。数字を申し上げますと、市立学校で学級閉鎖の状況、2月1日時点でありますが、61校91学級になります。学年閉鎖は4校6学年、幸い、学校閉鎖は0(校)であります。また教員の感染者は64名になっております。次に、保育の状況でありますが、1月に発生した臨時休園の数であります。延べにしますと1月末現在、保育所は78、幼稚園、認定こども園が49、合わせて127、これは全体(臨時休園施設数の累計217)の58.5%であります。このように、これは端的な1つの状況でありますけれども、大変厳しい状況になっております。そこで、保健所の体制でありますが、先週、「体制をより強化している」と申し上げましたが、今週に入りまして200名体制で臨んでおります。それでもこれだけ感染者が毎日たくさん出ますと、やはり保健所業務のさらなる見直しをせざるを得なくなっております。疫学調査1つ取りましても、やはり重症化のリスクが高い方が多数いらっしゃる施設、またクラスターが発生しやすい学校、保育(所)など、優先度に応じた調査を実施しております。重点化対象以外の方々につきましては、疫学調査を、例えば電話の経過観察をしても1日置きにするとか、簡略化すること。また濃厚接触者の特定とその方への連絡につきましては、その事業者の方にお願いするといったことをやっております。ただ、「調査はもう全部任せる」というようなところの地域も出てきているようでありますが、それには至っておりません。1日置きにしても、きちんと経過観察は行っております。市民の皆様へのお願いは、これまでしてきたとおりであります。なぜこの2年間、インフルエンザを抑止できているかと、このことをもう一度、市民は振り返ってほしいのであります。つまり、インフルエンザのワクチンを打った人もいるでしょう。でもそれは一部であります。なぜ学級閉鎖がないのか、2年間。これは、やはり「手洗い、うがい、マスク(の着用)」という、私は「三種の神器」と呼んでおりますが、感染症対策の基本を徹底しているからであります。そういった意味では、まずはこの「換気」と「(人との)距離を取る」ということも加えまして、基本的な感染症対策の徹底を、改めてお願いをしてまいりたいと思っております。また「不織布マスク」が、「効果が大変高い」と医療専門家は指摘しておりますので、感染力の強い「オミクロン株」が相手でございますので、「不織布マスク」の着用をお願いしております。ワクチン接種については、いろんな見解があるかもしれませんが、欧米先進国、また日本の政府、並びに政府の医療専門家の関係機関が一致して指摘していることは、大変に重みのある方針だと思います。ワクチンの接種効果は大変に大きいと思います。「スタートがもう少し早ければ」という意見はあるにせよ、今あるワクチン供給量の中で、本市としても3回目の接種、また「これから1、2回目を受けてみよう」という方についても準備させていただいておりますので、できるだけ円滑に、迅速にワクチン接種が行き渡るように努力したいと思います。この場合、ワクチンの種類におきまして、ファイザー(社製)、モデルナ(社製)を両方使うことになりますけれども、モデルナ(社製)は、本市の場合は、かなりの方がモデルナ(社製)でも接種していただいておるわけですが、引き続き「交互接種」は、多くの医療関係者が「そのほうが効果は大きい」と言っていることもあります。「副反応に大きな違いはない」ということでもありますので、ぜひモデルナ(社製)ワクチンによる交互接種も念頭に、このワクチン接種にご理解、積極的なご検討をお願いしたいと思っております。私からは以上であります。ご質問を承ります。

記者
よろしくお願いします。冒頭、コメントいただきましたコロナ関係以外のことで恐縮ですけど、幹事社から質問させていただきます。若松区でのPCB廃棄物処理についてお尋ねいたします。昨年9月に、当時の小泉環境大臣が市役所に来られて、今年度末となっている処理期限の延長を市長に要請されました。要請に対する回答について、市長は現時点でどのようにお考えなのでしょうか。

市長
回答の時期につきましては、「いつまでに」と申し上げるのは、現時点では控えさせていただきたいのでありますが、昨年の9月、小泉環境大臣が北九州市に来られまして、「期限内処理を目指して全力を尽くしているが、それは難しくなった」ということの率直なお詫びの言葉があり、そして、「(処理期限を)再延長させていただきたい」という要請を受けたところであります。その時に、「これは、市民にとっては大変に重い問題であって、市民の理解が非常に重要である。まずは、環境省としても地元説明に全力を尽くしてほしい」と私から申し上げました。そのあと説明会は30回行われまして、約700人の市民がその会に参加されております。そこではいろんな意見が出ているのですけれども、(処理)期限を守れなかったことへの、行政への不信感、また「(処理期限の)再々延長は本当に絶対ないのか」という懸念、また事故の不安と、こうした声がありました。一方で、「PCBを、安全に処理をすることの重要性からして(処理期限延長は)やむを得ない」と、また「(処理期限延長は)妥当ではないか」という声もありました。このような中で、今、説明会を行ってきたところでありますけれども、現在、市におきましては、国に対して「再延長期間での確実な処理」、また「安全性の確保」についての、国の計画について確認作業を行っております。また市民や議会からも引き続きご意見を伺っている状況であります。そこで、ご質問に対するお答えでありますけれども、この件に関する検討は、慎重かつ丁寧に進めることが重要であると考えておりまして、「いつまでに」と申し上げることは、現時点では控えさせていただきたいということであります。

記者
ありがとうございました。幹事社からもう1点お尋ねさせていただきます。市長ご自身のことなのですけども、来年2月19日の任期満了まで残り1年と少しになりました。残りの任期、どういう気持ちで市政運営に当たられるのかお聞かせいただいていいでしょうか。

市長
こんなに、2年もコロナ禍のために社会・経済・文化、様々な面で行動が制約をされて、いろんなところに歪みが出ていると。とにかく、どのようなまちづくり、市政を考えるにあたっても、まずはコロナ禍を乗り越えていくことが先決であるということです。従いまして、まずはコロナ禍への対応、そして、かなり傷んでいる社会・経済・生活、これを日常に戻すための努力に最善を期している日々でありまして、その中で、1つ明るい材料としては、開港以来、「滑走路の延長」をはじめ、「空港」という社会資本に焦点を当てた経済活性化策を国に要望して、私どもも集貨・創貨に努力を尽くしてきたわけでありますが、ここに来て、ようやく国において、「滑走路の延長」についての検討が開始されたということであります。多少時間はかかりますけれども、これで確実に、西日本における航空貨物をはじめとして、空港を核とする様々な事業展開が可能になるという、明るい材料が1つ生まれております。その中から、「ヤマト運輸」における、北九州空港を基盤とする航空貨物の展開がアナウンスされたところであります。もう1つの明るい材料は、「脱炭素化」の流れが世界的に、また日本におきましても、大きな課題としてクローズアップされまして、時代がようやく北九州に追い付いてきた感があります。これまで、リサイクルをはじめとして様々な事業展開を行っておりますけれども、とりわけ、この10年前から、「洋上風力発電のファーム化」という一大事業に夢を馳せて取り組んでまいりました。当初、ほとんどの方が誰も見向きをしなかったテーマでありますけれども、今ここに来て、日本政府は、脱炭素の最大級のシンボルとして「洋上風力」を挙げております。これは間もなく着工であります。3年間で25本、これは壮観だと思います。この北九州には法隆寺もないし、清水の舞台もありませんが、それに匹敵するぐらいの人々に、もう一度「脱炭素」、「自然再生エネルギー」の、感動的なシーンをお見せできる最高のエコツアーの拠点になると思いますので、そういった意味では、この間、市民・各界と一緒に汗を流してきた10年以上のこのプランについて、ようやく先が見えてきたということが大きいので、「これを確実に進める」ということが地方創生にも直結すると思っております。それと、「人口減」という問題について、「社会動態からプラス」ということをやっているわけでありますが、やはり若い人は、魅力を感じる企業、職を求めているわけであります。それは、必ずしも報酬だけではないと思います。ですから、その若い世代も含めて、魅力のあるビジネスチャンスをいかにして増やすか、これが地方創生の本来の原点だと思っております。その意味で、桎梏になっていたのは治安の悪さでありましたが、平成26年秋の「頂上作戦」以降、劇的に治安は改善をしております。体感治安も向上し、地価も上がり、様々な面で、これまで北九州の抱えていた大きなこの悩みというものについて、ようやくそれを踏み越えていく1本の道が明確に拓けたところであります。それから数年の間に約300社が立地をし、うちITは70社というふうに、企業投資の面でも着実に前進が見られます。そうしたことが、「若い人の流出」という地方創生の課題についても明確な答えを出していくことになりますので、この1年間、引き続き、空港、洋上風力、そしてまたITをはじめとした「企業立地・投資促進」といったことに最善を尽くしたいと思っております。そして、4期目の私の公約の最大のスローガンは「SDGs」であります。私の後援者の中に「それはいい」と言った人はいませんでして、議員さんは別でしたけれども、「そんな片仮名」ということで、市民に呼びかける大スローガンかと。「そのために4期目に出るのか」と皆によく言われましたが、今や、もう日本も世界もマスコミも、どこも「SDGsは非常に重要だ」というコンセンサスはできたと思います。問題は、アジアのモデル都市として、SDGsで着実に、市民と一緒に成果を出していくという段階に入っておりますので、こうしたことも、残された任期のうちに、4期目の最大の私の公約の目標でありましただけに、最善を尽くしたいと思っております。

記者
どうもありがとうございました。幹事社からは以上です。

記者
救急搬送困難事案が全国的にも増えてきていると思うのですけれども、今、第6波を受けて、そこに対して、北九州市内の現状というのをどのように捉えておられますか。

市長
大都市の中でも、同じような問題に直面しているわけでありますが、医療関係者、医師会の皆さん方のお力添え、ご理解によりまして、大都市の中では、「深刻な状況」で順番に並べていった場合には、上のほうにはなってはいないとは思います。ただ、本市におきましても、救急搬送困難事案は増えておりまして、1週間に2、3倍に増えるという時もあったわけであります。先々週で見ると32件、コロナの疑いがあるのはそのうち13件でありますが、大変に増えました。また先週で見ると24件になっており、うちコロナ疑いは12件ということであります。現時点の状況でありますが、搬送先が見つからないで「搬送できない」という事案は発生しておりません。次に、搬送先が決まるまでに数時間を要するような事案も発生はしておりません。搬送困難事案のうちで時間別に見ていきますと、現場に滞在する時間で見るわけですが、60分以内が92%となっております。一方で、医療機関に受け入れを要請するわけでありますが、なかなか見つからなくて回数が増えるケースがあります。同時に、これにかかる時間も長くなるということです。(救急隊が現場に到着してから病院へ搬送を開始するまでの平均時間は、)第5波の時には11分10秒でしたが、直近2週間では13分26秒と長くなっております。このように、救急搬送困難事案という件数は多い状態にありますが、引き続き、県、また医療機関と緊密に連携を取って、救急医療体制を確保していきたいと考えております。

記者
ありがとうございます。

記者
冒頭、市長からのお話にもありましたが、福岡県でも北九州市でも病床の使用率が50%を超えるような状況となっています。この、まん延防止等重点措置の先の緊急事態宣言について、市長は必要性をどのように捉えているかということを教えてください。あと2点目なのですけども、福岡県が、感染者と同居する濃厚接触者に、発熱など症状が出た時に、検査を受けなくても医師が「感染した」と診断できるような外来診療のあり方の見直しも明らかにしました。このことについて、北橋市長はどのように捉えているか、また北九州市としての今後の方針など、あれば教えてください。

市長
第6波の感染爆発の状況を毎日見ておりまして、重症化例がまだ少ないので、まだ安心されている方も少なくないかもしれないと。しかし、先ほど申し上げたように、今回の最大の問題点というのは、エッセンシャルワーカーをはじめとして、保育(所)や学校など、社会継続に大切な役割を果たしているところも、機能を守っていくことが困難になってきているという面において、極めてシリアスな状況に近付いているのではないかと思います。従いまして、どのような行動制限、あるいは対応が適切かについては、科学的知見に基づく専門家の意見というものも大事だと思いますけれども、やはり市民の中にも、結局どのような言葉で、「レベル3だ、レベル4だ」、「まん防(まん延防止等重点措置)だ、緊急事態(緊急事態宣言)だ」、そういう言葉とは別に、市民が、今の状況を1人1人がどう受け止めているかによって世の中は動くのだと思います。そういう意味では、例えば分かりやすい例を申し上げますと、最近、ある自治会の有力なリーダーの方から、「日帰りのバス旅行の計画があって、皆ワクチンは打っている」と、「2回打っている。3回目を今、待っている状況だ」と。そこで、「せっかくの楽しみで計画してきたわけだし、換気をしてちゃんとやるので、お酒も飲まないし、行っていいか」という、こういう問い合わせがあった。ところが、お世話をされている方々は「やっぱり心配だ」ということで、1日バスの中にいるわけでありますから。ところが、やっぱり、まん防ということで何を行動制限しているかを見ると、「きちんと、やることをやっているじゃないか」ということになる。従って、心配だけれども、しかし、「やってもいいじゃないか」という声の狭間の中で、大変苦心されている方が世の中にはたくさんいらっしゃるのではないかと。そういう意味から見ると、今の、まん延防止等重点措置に加えてもう一段前へ進めるということは、市民・各界の方に、今までの私たちの行動を、今一度立ち止まって、「より慎重にならざるを得ない、そういう厳しい状況にある」ということを思い起こし、その状況に対する認識を共有していただくという意味におきまして、緊急事態宣言の検討は、私は必要だと思っております。それから、「みなし(陽性)」の話であります。ついにここまで来たかと、医療崩壊ではないにしても、お医者さんが1人1人の市民を、「診断せずに(陽性と)みなす」(正しくは「検査せずに陽性と判断する」)という状況というのは、「ついにここまで来ているのか」ということを改めて感じさせます。しかし、実際にこれを行っている地域の状況を見ると、検査をするのに相当の時間がかかっていて、その間に宙ぶらりんになってしまいます。「早く手を打たなきゃならない」という場合もあると思うのですね。そういった意味からしますと、検査における現状の逼迫度などからして、「患者の健康を守る」という面で、医師がそういう判断をするということは、万やむを得ないのかもしれないと自分は思います。ただその場合も、何か投薬をするとか、何か治療をする時には当然、医師も検査をすると思いますけれども、これは、「それぞれの地域で判断をしてやる」というよりも、福岡県下全体で、まん延防止等重点措置で取り組んでおりますし、県下統一して対応することのほうがよろしいかと思いますので、そういった意味では、万やむを得ず、そういう措置もやむを得ない状況に至ったかというふうに感じております。

記者
すみません、今の2点目のことで。市として今後、そういったことをやる方針が決まっていたりとかっていうのはあるのでしょうか。

市長
東京をはじめとして感染爆発が続いて、医療の状況、あるいは、特に検査の状況が大変厳しくなっているという中でいろんな検討が行われてきておりますので、当然、そういった事態もあり得るということで、県や市、あるいは医療の専門家の間でもその状況を注視してきたところであります。そして、今日の福岡県下における感染急拡大の状況を見ると、「やむを得ない」という方向に、だんだんそういう意見が多くなってきて、県としても「統一的な方式がよい」ということで、そういう方向に進むということであります。市としましても、やむを得ない措置だと思います。

記者
分かりました。ありがとうございます。

担当者
1点だけちょっと補足させていただきます。先ほどの、市長のほうから「診断をせずにみなす」という表現がございましたけども、表現は「検査をせずに」、そして「陽性と判断をする」というところでございます。以上でございます。

記者
今の質問にも関連しているところにもなるのですが、先ほど保健所の、いろいろ検査について「重点化せざるを得ない」というお話がありましたけども、その中で濃厚接触(者)の特定とか、その連絡について、いろいろ「事業者にお願いする」ということがそちらの画面でも出ていたかと思うのですが、勤務している方であれば、それはそれでよいかと思うのですが、ご高齢の一人暮らしの方、もしくはご夫婦であったりとか、もしくはご家族に頼れない方、または専業主婦の方であったりとかいう方については、その事業者と繋がっていない方にとっては、この「濃厚接触者の特定」っていうのも非常に難しいかと思うのですけれども、重点化する中で、そういった(濃厚)接触者の特定の部分っていうのは漏れる可能性もあると思うのですけど、そこの重点化した、変更した点をもう少し改めてお聞かせください。その「漏れがないようにするところをどうするのか」というのをお聞かせください。それから、濃厚接触者の特定ですけど、もう今、保健所が逼迫している中で、県はチェックシートを公表して、「これで皆さんチェックしてみてください」ということで提示もあっているかと思います。一方、北九州市のほうでホームページを拝見すると、非常に保健所の業務が逼迫しているということで、「濃厚接触者となった方へ」ということで、トップページに「緊急情報」というのが出ているのですが、非常に、文字情報ばかりで、非常に「正直分かりにくいな」と思っていて、でも保健所は、電話をすると混み合っているので、たぶん「繋がらない」ということなのだと思うのですが、であれば、県に倣っても私は構わないと思うのですが、チェックシートを市としてもしっかり示して、濃厚接触者の判断の材料を分かりやすく提供するであったりとか、その辺りがないと、市民としても(濃厚接触者に)なる可能性が非常に高い中で、戸惑うのではないかなと思うのですが、「情報提供のあり方」をどのように今お考えであるかお聞かせください。

市長
このコロナ関連のみならず、できるだけ分かりやすく明快に市民にお伝えする、その広報のあり方というのは常に進化せねばならない、そんな思いで取り組んでおりまして、今のご指摘は重く受け止めたいと思います。県の話が出ましたけれども、どのようにして分かりやすく明快にお伝えしているかということを、もう一度、私どもなりに調査をさせていただきまして、早急に改善できるところは直したいと思います。それから、保健所の対応にもなりますけれども、現在、感染急拡大で自宅療養の方が増えておりますが、一番新しい数字で6,007人になっております。このうち、無症状の方は695人で11%、あとは軽症者という状況にあられます。これまでは、まずお一人おひとりに経過観察を保健所からしていたわけでありますけれども、無症状の方には無しにしてしまうところも出てきているわけですよね。でもそれは、「そこまでは」と私ども思っておりまして、「簡略化」っていうのは1日置きでも経過観察の一報を入れるということを始めざるを得なくなったということであります。先ほど、「高齢者の方」というお話がありましたが、どういう視点で、限られた人的資源で市民の健康を守るかと。引き続き高い水準で感染者が多いという中で、「重症化しやすい方への適切な対応」が1つあります。それは、すなわち高齢者であり、基礎疾患のある方、障害のある方であります。それと、新規陽性者が出た時にどうするか。療養先の調整、あるいは移送業務がありまして、そして、特に国、県、市の役割分担で、市は「自宅療養者の健康管理」が非常に大きなミッションになっております。こうしたことが、数ある保健所業務の中でも非常に重要だと考えまして、重点的に取り組むということであります。従いまして、私ども、これから検査のあり方、あるいは医療対応のあり方につきましても、医療(関係者)、高齢者、障害者施設、そして、子どもの学校、保育(所等)、こういったところを重点的に考えていくわけでありますが、今、「高齢者のご自宅で」という時には、やはりリスクが高いと保健所は判断していると思いますので、そこはできる限り丁寧に対応していきたいと思っております。既に新型コロナに関する全般的な「相談ナビダイヤル」をつくっておりますので、何かありましたら、そちらにご一報をぜひいただきたいと思いますし、遠慮なく専用ダイヤルを活用いただいて、ご連絡も入れていただきたいと思います。

担当者
補足させていただきます。濃厚接触者の特定のところですけれども、2通りございまして、1つは、お勤めの方であれば、職場のほうから「どこの範囲で、職場の中でどういった方と濃厚接触者であるか」ということを判定いただいて、その可能性のある方にお伝えいただくということ。もう1つは、陽性になった方自体にお伝えいただくことでございまして、陽性になった方には、必ず保健所のほうからまず連絡いたしまして、2日前ぐらいからの行動について一応お伺いしております。そうした中で、「食事されたりとか、マスクなしでお喋りされた機会がある方、ある人はいるか」ということをお伺いした上で、そういった方にご連絡をお願いしたいということでお伝えしておりますので、お一人暮らしの方であるとか、専業主婦の方でも、漏れなくお伝えできるような体制は取っているところでございます。もう1点のチェックシートの話でございますけれども、その必要性を強く感じておりまして、本日公開できるように、準備しておるところです。非常にナビダイヤルにも電話が殺到しておりますけれども、かなりの部分は定型的な質問でございますので、そういったことが分かるようなシートにしたいというふうに考えております。以上でございます。

記者
ありがとうございました。

記者
2点伺います。先日、「市独自のコロナ対応策」というのを発表されて、その中で、抗原検査キット、パルスオキシメーターを追加購入されるということでしたけれども、今、全国的に品薄な状況になっていると聞きます。これの確保状況がありましたら教えてください。もう1点につきましては、市長も先ほどから何度もおっしゃっていますが、学校現場も大変感染者が増えてきておりまして、市長も昨日の表敬訪問の中で、「大変心配している」というようなお話をなさっていたかと思います。その点、改めて、学校現場における感染者が増えることへの市長の不安・懸念など、改めてお伺いできればと思っております。よろしくお願いします。

市長
こちらで(抗原)検査キット(の確保)をアナウンスする数日前から、これは急ぎ、「ひどい状況にまたなりかねない」ということで出していたのですが、そのあと国のほうが、やっぱり「医療機関の逼迫状況は懸念される」ということで、まずは、卸元でも「医療機関優先で配分を」という話が出ました。それを受けまして、私ども、「これはいずれ大きな問題になる」と感じて対応したつもりではあるのですが、国のそうした発信も踏まえて、当面、市としては「医療機関を優先してください」と、そのように卸売関係者にも、医薬品の卸売関係者にも申し上げております。その状況を見ながら、余裕ができた時には、やはり検査試薬はこれからも必要になると思われますので、確保したいということであります。11,000キットぐらい(正しくは約13,000キット)はまだありまして、ただ、これは待機期間を短縮する場合に2回使うことになりますよね、4日、5日ですかね。ですから、それをやると5、6,000人分(正しい数字で換算すると6、7,000人分)しかないわけです。それで、今日の感染状況を見ると不安なので、当面、医療機関が落ち着いたら、今度はそれを積み増ししておこう、備蓄していこう、このように考えております。それから学校現場でありますが、幸い、本市の教育委員会は、既に医療感染症に明るい専門家の方々に、「CCAT」と呼ばれておりますが、このような助言のアドバイザリー機関を持っております。従いまして、今日まで、学校におけるコロナ対応につきましては、医療専門家と緊密に連携を取って対処してきた経緯がありまして、市長といたしましても、CCATの助言のもとに教育委員会が提案することについては重く受け止めて対応してきたところであります。しかし、学級閉鎖であるとか、学校の先生にも感染者が出てきておりますし、その中で、「学びの質を保障していく」という観点も大事であります。できる限り感染症対策に万全を期して、学校の活動は継続してほしいと市長としては願っておりますけれども、今日の状況の中で、中3については「オンライン」を推奨する、そして、「中1、中2の部活を停止する」という措置を教育委員会が決定したということであります。これは、いろんなご意見があるかもしれませんが、例えば、「直接先生に会っていろいろと相談したい」という方については、もちろんこれはオンライン授業1本ではなくて、選択制にしておりますので。また給食についても、「ちゃんと希望される方には対応できる」というように、いろんなところに配慮しつつ、当面、中3は受験の大事な時ではあるので、「守るという処置」ということで、これは、CCATとの協議を踏まえた適切な判断だと市長としては受け止めております。今後、学校の先生が濃厚接触者の待機解除の時に必要な検査試薬の確保でありますとか、そういうのは課題だと認識をしております。それともう1つ、PCR検査は、今までは1人出ると、全部学級閉鎖にして全員にPCR(検査)するという、徹底したこの抑え込み対策をやってきたわけでありますが、それが今、「3人以上出ればPCR検査」と言っています。ただ、医療専門家はこの感染急拡大の時に、「3人以上」という基準で、「そこまでする必要があるのだろうか」という議論も継続しているということでありますが、最初スタートした時のように、「全員検査」ということはできなくなっています。しかし、いずれにしましても、我々の入手できる、そうした資源をフルに活用して、できる限り感染症対策に万全を期して、学びの継続ができるように努力をしたいと思っています。

担当者
補足をさせていただきます。先ほどお話にございました抗原検査キットは、本市で所有しているのは約1万3,000キットというところでございます。それから、パルスオキシメーターでございますけど、これは自宅療養者の方の血中酸素濃度を測って、重症化に至る前に早期発見するということで、パルスオキシメーターにつきましては、これは購入がまだ可能な状態でございまして、私どものほうは、今まで5,000個持っていた部分に追加で5,000個をもう購入して、それで、今の自宅療養者の方に、支援のほうにあたっているという状況でございます。以上です。

担当者
他よろしいですか。では以上で終わります。ありがとうございました。

市長
ありがとうございました。

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