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若戸大橋のこれまでのあゆみ

更新日 : 2022年6月14日
ページ番号:000152067

交通手段は、船しかなかった!

 洞海湾をはさんだ位置にある若松と戸畑。若戸大橋ができる前は、それぞれの場所をつなぐ交通手段は船しかありませんでした。明治、大正時代には小さな船が若松と戸畑間を往復し、人や荷物を運んでいましたが、車や馬など重いものは運べませんでした。

 昭和5年には渡し船による大きな事故があり73名もの方が犠牲となりました。その後、住民から連絡道路を造ってほしいという声が高まりましたが、戦争で計画が中止になりました。

 それからわずか数年で急速な時代の変化がおとずれ、車を利用する人が増えたことにより、車の通れるつり橋が必要になり、旧日本道路公団が昭和33年4月に事業着手し、昭和37年9月に若戸大橋は供用開始されました。

橋を通じてもっと快適な毎日へ

 若松区と戸畑区間を行き来する方法が船しかない時代に比べると、現在はとてもスムーズになり、生活のリズムも以前より快適になりました。若戸大橋は、昭和37年9月に歩道のある2車線の道路で供用を開始しましたが、その後、交通量の増大に伴い、歩道を廃止して4車線の拡幅工事を行い、同時に都市高速道路と直結させ、平成2年3月に現在の道路網が完成しました。

 平成30年12月1日に無料化を実現した若戸大橋。車社会となった現代では、北九州の交通の要として、また若松区と戸畑区を結ぶ道路として、なくてはならない道路のひとつに数えられています。

 

建設当初の若戸大橋の画像です。
建設当初の若戸大橋の画像「日立造船提供」

1 若戸大橋の建設

若戸大橋主塔を建設しているところです。
主塔の建設画像「日立造船提供」

 若戸大橋の建設にあたっては、「わが国初の大きなつり橋をつくる」という人々の決意と、自然災害での被害を防ぐ工夫が重要でした。このため、土木研究所や大学などで、たくさんの技術が集められ、いろいろな調査研究等が2年半にわたって行われました。

 昭和30年に当時の建設省によって現地調査が開始され、その後、昭和31年4月16日に日本道路公団が設立。その年の8月1日に調査を建設省から日本道路公団が引き継ぎ、昭和33年関係者の長い間の努力が実を結び、若戸大橋建設工事は総事業費51億円をもって着工の運びとなりました。

 若戸大橋の建設は多くの時間を費やして始まり、土木技術者に大きな自信と勇気を与えました。また、後の関門橋や本州四国連絡橋、レインボーブリッジ、明石海峡大橋などの「長大つり橋」建設のお手本となりました。 

 

若戸大橋主塔を建設しているところです。
主塔の建設画像「日立造船提供」
若戸大橋のケーブルを架設しているところです。
ケーブルの架設画像「日立造船提供」
若戸大橋のケーブルを架設している画像です。
ケーブルの架設画像

2 若戸大橋の建設

若戸大橋の補鋼桁を架設しているところです。
補鋼桁の架設画像

 つり橋は「ケーブルを支える主塔、つり橋の重さを支える橋台、ケーブル、ハンガーロープ、車道となる補剛桁」の5つの組み合わせで成り立っています。

 若松側と戸畑側の両方から橋を造っていき、最後は中央でつなぎました。

 若戸大橋を若松側と戸畑側にかけたとき、台風などによるゆれにそなえて、トラック36台をのせて各部のたわみ、応力を測る振動試験を行いましたが、いづれも計算値とおりでした。

 こうして、吊橋部627メートル(支間長367メートル)、桁下髙は、大型貨物船の出入りに備えて、満潮面上40メートルを確保した、建設当時「東洋一の夢の吊橋」と言われた若戸大橋は完成し、昭和37年9月27日供用開始となりました。

 

建設当初の若戸大橋の画像です。
建設当初の画像「日立造船提供」
建設当初の若戸大橋の画像です。
建設当初の画像「日立造船提供」
若戸大橋の開通式典の画像です。
開通式典の画像「日立造船提供」

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