市長メッセージ(4月3日・第9回北九州市新型コロナウイルス感染症対策会議を受けて)
我が国では、今のところ諸外国のような、オーバーシュート(爆発的患者急増)は見られていませんが、都市部を中心にクラスター感染が次々と報告され、感染者数が急増しています。
本市の状況においては、本日開催した「第9回 北九州市新型コロナウイルス感染症対策会議」の中で、
- 先月末より、陽性患者が急増していること
- 市内の各地で患者が発生していること
- 感染経路が不明であること
- 病院内での集団感染が発生していること
などが報告されたところです。
4月1日の政府の専門家会議では、「直近1週間の新規感染者数やリンクなしの感染者数が、その1週間前と比較して大幅な増加が確認されているが、オーバーシュート(爆発的患者急増)と呼べるほどの状況には至っていない地域」を、「感染拡大警戒地域」と区分してします。
本市の現状を踏まえると、この「感染拡大警戒地域」に該当するのではないかと認識しており、一層の感染拡大防止対策が必要な段階に入っていると考えています。
また、同専門家会議では、
- 「3つの密」を避けるための取組をより強く徹底すること
- 例えば、外出自粛要請や学校の一斉臨時休業の検討
などが示されたところです。
このような中、福岡県では4月1日に、県知事から県民に対し、今後3週間、週末の土曜日と日曜日は不要不急の外出を自粛するよう呼び掛けがあったところです。
本市においても、昨日、福岡県および福岡市と共同で、集団感染を防ぐための啓発チラシを作成し、「3つの「密」が重なりやすい週末の、不要不急の外出を控える」よう呼び掛けたところです。
次に本日開催した北九州市新型コロナウイルス感染症対策会議において決定した事項を申し上げます。
まず、本市のイベント開催等に関する基本方針については、
- 市が主催するイベントは原則、中止又は延期とします。
- 市以外が主催するイベントについては、感染の状況や方針の趣旨等を説明したうえで、中止又は延期の検討を要請します。
次に施設関係については、
- 現在、休館している施設については、引き続き休館とします。
- 貸館業務を実施している施設については、貸館業務の停止や10名以上が集まる集会・イベントについては、自粛を求めるなど、感染リスクの低減に努めます。
イベント及び施設における対応の実施期間は、4月19日(日曜日)までとし、以後は感染の状況等を踏まえ、延長することとします。
- 休業、失業等を理由に、一時的な資金が必要な方に対する緊急の貸付窓口について、現在の1ケ所から増設します。
- 雇用調整助成金申請支援と資金繰り相談に対応する「ワンストップ相談窓口」について、2ケ所から増設します。
また、地域全体の活動自粛を強化する一環として、私から教育長に対して、市立の学校の一斉臨時休業を要請しました。
教育委員会において早急に検討いただき、本日の会議において、教育長から、
- 4月6日から4月17日まで、全小学校・中学校・特別支援学校・高等学校・高等専修学校については休校にすること
- 保護者負担軽減の観点から、一時預かり、及び登校日においてはパン等の提供をする予定であること
などの報告がありました。
これを受け、市としては、児童の居場所の確保について、教育委員会の協力を得ながら、取り組んでいくこととしており、パン等の提供にかかる費用については公費負担を予定しています。
小学校の休業期間中は、朝から放課後の時間まで、小学校において児童の預かりを実施し、放課後児童クラブについては、通常通り、放課後の時間帯に預かりを行うこととします。
障害児が利用する放課後等デイサービス事業所では、特別支援教育学校等での預かり時間の終了後、児童が各事業所でサービス利用できるよう、事業者の協力を得ながら、取り組んでいきます。
本日開催した北九州市新型コロナウイルス感染症対策会議において決定した事項は以上です。
休校が続く子供たちや保護者をはじめ、市民の不安やストレス、生活への影響は非常に大きいと感じています。
また、医療、福祉、教育をはじめ、現場で業務にあたる方々は、ぎりぎりの状況の中、頑張っていただいています。
しかしながら、オーバーシュート(爆発的患者急増)による医療崩壊を招かないよう、今が正念場です。
福岡県や福岡市等とも連携・協力し、すべての市民とともに、この難局を乗り越えていきたいと考えています。
令和2年4月3日


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