北九州市文化芸術推進プラン(素案) 令和6年10月 北九州市 はじめに ~文化芸術がもたらす多様な価値を原動力に、「市民の幸福」と「まちの成長」の好循環を生み出す~  北九州市は、国内有数の工業地帯を抱き、国内外から集まってきた人々や企業、情報が交わり、独自の文化を築いてきました。それが私たち北九州市民のかけがえのない紐帯として、多様な地域や人生に彩りをもたらしてきました。  絶え間ない時代の変化を乗り越え、北九州市で脈々と受け継がれてきた歴史や風土、市民の営みの中で育まれた文化的な魅力を大切に守りつつ、文化芸術がもたらす本質的・社会的・経済的な価値をさらに引き出すべく、行政、市民、企業らが一体となり、時代の要請に応え、文化芸術の更なる継承と発展、そして創造につなげていくことが重要です。  今回、北九州市では、令和6年3月に「北九州市・新ビジョン(北九州市基本構想・基本計画)」を策定し、新たなまちづくりをスタートさせました。新ビジョンが掲げる目指す都市像の実現に向け、市民の皆様や団体、企業、地域など皆様とベクトルを合わせ、文化芸術関連施策を共に力強く進めていく指針として、「北九州市文化芸術推進プラン」を策定しました。  文化芸術とは、豊かな感性を培う源、人の心に癒しを与える源、都市の活力と潤いをもたらす源であり、その創造的な活動は、社会や経済活動を活性化する原動力となります。  加えて、文化芸術は多様な人と人をつなぎ、様々な垣根を乗り越えて共感・共有を生む基盤であり、人やまちの持つポテンシャルを引き出し、包摂性をもって街に力を与える基盤でもあります。 このような多様な価値を踏まえつつ、このプランのもと、文化芸術の持つ力でまちを鮮やかに彩り、心豊かな市民生活や多くの人を惹きつける活力あふれるまちづくりを実現してまいります。  結びに、本プランの策定にあたり、多大なご尽力をいただいた、北九州市文化芸術推進プラン検討会構成員の皆様をはじめ、貴重なご意見をお寄せいただいた皆様に、心より感謝申し上げます。 令和6年 月 北九州市長 武内 和久 (北九州市長の写真掲載) 北九州市文化芸術推進プラン ~目次~ 第1章 北九州市文化芸術推進プラン策定の趣旨…5 1 北九州市文化芸術推進プラン策定の目的 2 北九州市文化芸術推進プランの位置づけ 3 計画期間 4 北九州市文化芸術推進プランにおける文化芸術の範囲 第2章 北九州市の文化芸術を取り巻く状況…8 1 社会情勢の変化 (1)少子・高齢化社会の進行と人口減少 (2)デジタル技術の進展 (3)社会における文化芸術の役割の増大 2 国の文化施策の動向 3 北九州市の文化芸術の状況 (1)北九州市の文化的特性 (2)北九州市のこれまでの取組 (3)市政変革の視点 第3章 北九州市文化芸術推進プランの全体像…15 1 基本理念 2 北九州市文化芸術推進プラン全体像 3 北九州市文化芸術推進プラン3つの柱 第4章 各施策の方向性…17 1 文化芸術の力で「まちに彩りを生み出す」 (1)多彩で質の高い文化芸術に触れる機会の確保 (2)地域の魅力的な文化資源の磨き上げ 2 文化芸術の力で「豊かな心と活力を育む」 (1)次世代を担う子ども・若者の文化芸術体験の充実 (2)誰もが文化芸術に親しみ楽しめる環境づくり 3 文化芸術の力で「多様な人を惹きつける」 (1)多世代を惹きつける発信力の高い文化芸術の推進 (2)地域の魅力的な資源を活かした文化観光の推進 第5章 北九州市文化芸術推進プランの推進…23 1 推進体制 2 推進にあたっての指標 第6章 参考資料…25 1 文化や芸術に関する市民意識調査結果…25 2 子どもの文化や芸術に関するアンケート結果…44 3 北九州市の文化施設の概要…47 4 北九州市文化芸術推進プラン策定過程…50 第1章 北九州市文化芸術推進プラン策定の趣旨 1 北九州市文化芸術推進プラン策定の目的 北九州市はこれまで、平成28年4月に「北九州市文化振興計画」(平成22年12月策定)を改訂し、「市民が文化芸術を身近に感じ、市民自身が文化芸術を支えるまち」を基本理念に掲げ、文化芸術の振興に取り組んできました。  そのような中、北九州市では、令和6年3月にこれからの市政運営の指針となる「北九州市・新ビジョン(北九州市基本構想・基本計画)」を策定し、北九州市が目指す都市像として「つながりと情熱と技術で、『一歩先の価値観』を体現するグローバル挑戦都市・北九州市」を掲げました。  また、目指す都市像の実現に向けた3つの重点戦略(「稼げるまち」の実現、「彩りあるまち」の実現、「安らぐまち」の実現)を定めました。都市の経済力を高める「稼げるまち」の実現を起点に、多様な消費ニーズに応え、生活に潤いを与える「彩りあるまち」の実現や、すべての市民の安全・安心な暮らしを支える「安らぐまち」の実現につなげ、まちも人も潤う「成長と幸福の好循環」を創り出し、都市の総合力を高めていくこととしています。  このような目指す都市像や重点戦略を踏まえ、文化芸術の力を最大限に発揮することで、市民や団体、企業などの関係者と共に、多彩なまちの魅力や個性を磨き上げ、都市の成長につなげるとともに、誰もがウェルビーイング を実現できる文化都市を目指すため、新たに「北九州市文化芸術推進プラン」を策定しました。  ※「ウェルビーイング」 個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念。 2 北九州市文化芸術推進プランの位置づけ  本プランは、「北九州市・新ビジョン」の重点戦略や主要政策を反映した、文化芸術振興に関する分野別計画になります。  さらには、国が定める、「文化芸術基本法」に基づく「地方文化芸術推進基本計画」及び「障害者による文化芸術活動の推進に関する法律」に基づく「地方公共団体における障害者による文化芸術活動の推進に関する計画」に位置付けるものです。 (計画の位置づけを相関図で表示) 本プランと市基本構想・基本計画との関係 三角形のピラミツドの頂点から、市基本構想としての ➀目指す都市像、その下の②重点戦略(目指す都市像の実現に向けた3つの重点戦略)、その下に基本計画としての ➂主要政策(3つの重点戦略に基づく主要な政策)、その下に分野別計画(文化芸術振興関連)としての ➃各分野別計画などに掲げる施策・事務事業が位置づけられ、それを反映した「北九州市文化芸術推進プラン」と位置付けている。 本プランと国との関係 国が定める ➀文化芸術基本法 ②障害者による文化芸術活動の推進に関する法律 ➂その他関係法令等 を反映した「北九州市文化芸術推進プラン」と位置付けている。 3 計画期間  本プランの計画期間は、令和7(2025)年度から令和11(2029)年度までの5年間とします。 4 北九州市文化芸術推進プランにおける文化芸術の範囲  本プランが対象とする「文化芸術」は、文化芸術基本法が定める以下の範囲を基本としつつ、北九州市の地域特性や時代環境の変化などを踏まえたものとします。  《文化芸術基本法が定める「文化芸術」の範囲》  以下、分野、分野別の例 の順に説明。  芸術  文学、音楽、美術、写真、演劇、舞踊その他の芸術(メディア芸術を除く)  メディア芸術 映画、漫画、アニメーション及びコンピュータその他の電子機器等を利用した芸術  伝統芸能  雅楽、能楽、文楽、歌舞伎、組踊その他のわが国古来の伝統的な芸能  芸能  講談、落語、浪曲、漫談、漫才、歌唱その他の芸能(伝統芸能を除く)  生活文化  茶道、華道、書道、食文化その他の生活に係る文化  国民娯楽 囲碁、将棋その他の国民的娯楽  出版物等 出版物及びレコード  文化財  有形及び無形の文化財並びにその保存技術  地域における文化芸術 地域固有の伝統芸能及び民俗芸能(地域の人々によって行われる民俗的な芸能) 第2章 北九州市の文化芸術を取り巻く状況 1 社会情勢の変化 (1)少子・高齢化社会の進行と人口減少  全国的に少子高齢化が進む中、特に北九州市は政令市の中で最も高齢化率が高いことなどにより自然動態のマイナス幅が拡大し、人口減少が急速に進んでいます。  このような中、北九州市では、北九州市・新ビジョンにおいて、人口増に向けた道筋として、社会動態のプラス幅拡大と自然動態の改善に取り組むこととしております。  この目標を達成し、都市の活力を維持・発展させていくためには、文化芸術の力を活用し、魅力的な地域資源をさらに磨き上げるとともに、質の高い生活環境をつくり、定住・移住につなげるなど、選ばれる都市として一層魅力を高めていく必要があります。  このため、文化芸術の分野に関しては、子どもや子育て世代、若い世代が文化芸術を享受し、感受性や創造性などの人間力を育むことができる環境づくりが重要です。  また、文化芸術団体や文化芸術事業へ参加する方の高齢化が進んでいるため、シニア世代が地域で活躍する場をつくることで、次世代を担う子どもや若者に文化芸術を継承する機会の創出や、シニア世代の生きがいづくりにつなげるなど、様々な取組を進める必要があります。  このように、少子・高齢化社会の進行や、それを一因とした人口減少など、社会情勢の変化に対応しまちの魅力を高めていくためには、文化芸術の力を活かし、若者や子育て世代に選ばれるまちを目指すとともに、シニア世代の活躍を促進するなど、すべての市民や団体、企業などの力を結集した取組を進める必要があります。 【図1 政令市の高齢化率(令和2年10月1日時点))】  以下、都市名、高齢化率(%) の順に説明。出典 総務省「令和2年国勢調査」  北九州市 31.8、静岡市 30.7、新潟市 29.9、神戸市 29.2、堺市 28.9、浜松市 28.3、京都市 28.3、札幌市 27.9、千葉市 26.9、熊本市 26.6、岡山市 26.4、相模原市 26.3、広島市 25.8、大阪市 25.5、名古屋市 25.4、横浜市 25、仙台市 24.3、さいたま市 23.6、福岡市 22.1、川崎市 20.2、政令市平均 26.7    ※北九州市高齢化率 約32%、政令市 平均約27%   【図2 北九州市における人口増減、自然増減、社会増減の推移】  以下、年、総人口(人)、人口増減(人)、自然増減(人)、社会増減(人) の順に説明。なお、人口増減数は各年10月1日時点。出典 北九州市「推計人口、推計人口異動状況」。 S38(1963) 総人口1,032,648 人口増減 数値なし 自然増減 11,480 社会増減 9,232  S39(1964) 総人口1,036,034 人口増減   3,386 自然増減 12,788 社会増減 8,574 S40(1965) 総人口1,042,388 人口増減 6,354 自然増減 14,239 社会増減 ▲ 180 S41(1966) 総人口1,040,419 人口増減 ▲ 1,969 自然増減 9,442 社会増減 ▲ 1,940 S42(1967) 総人口1,042,313 人口増減 1,894 自然増減 14,417 社会増減 ▲ 7,914 S43(1968) 総人口1,040,673 人口増減 ▲ 1,640 自然増減 14,093 社会増減 ▲ 14,558 S44(1969) 総人口1,039,864 人口増減 ▲ 809 自然増減 14,438 社会増減 ▲ 13,803 S45(1970) 総人口1,042,321 人口増減 2,457 自然増減 14,587 社会増減 ▲ 13,574 S46(1971) 総人口1,045,715 人口増減 3,394 自然増減 13,540 社会増減 ▲ 9,662 S47(1972) 総人口1,048,906 人口増減 3,191 自然増減 13,430 社会増減 ▲ 10,133 S48(1973) 総人口1,051,076 人口増減 2,170 自然増減 13,800 社会増減 ▲ 12,768  S49(1974) 総人口1,052,133 人口増減   1,057 自然増減 12,897 社会増減 ▲ 11,662 S50(1975) 総人口1,058,058 人口増減 5,925 自然増減 11,821 社会増減 ▲ 6,569 S51(1976) 総人口1,063,981 人口増減 5,923 自然増減 11,165 社会増減 ▲ 5,731 S52(1977) 総人口1,067,915 人口増減 3,934 自然増減 10,252 社会増減 ▲ 7,523 S53(1978) 総人口1,067,612 人口増減 ▲ 303 自然増減 9,643 社会増減 ▲ 10,554 S54(1979) 総人口1,068,415 人口増減 803 自然増減 9,324 社会増減 ▲ 7,734 S55(1980) 総人口1,065,078 人口増減 ▲ 3,337 自然増減 7,744 社会増減 ▲ 8,035 S56(1981) 総人口1,065,032 人口増減 ▲ 46 自然増減 7,542 社会増減 ▲ 8,067 S57(1982) 総人口1,064,970 人口増減 ▲ 62 自然増減 7,330 社会増減 ▲ 7,245 S58(1983) 総人口1,063,600 人口増減 ▲ 1,370 自然増減 6,913 社会増減 ▲ 8,922 S59(1984) 総人口1,061,092 人口増減 ▲ 2,508 自然増減 6,411 社会増減 ▲ 8,928 S60(1985) 総人口1,056,402 人口増減 ▲ 4,690 自然増減 5,375 社会増減 ▲ 8,929 S61(1986) 総人口1,053,010 人口増減 ▲ 3,392 自然増減 5,221 社会増減 ▲ 9,585 S62(1987) 総人口1,045,560 人口増減 ▲ 7,450 自然増減 3,976 社会増減 ▲ 11,796 S63(1988) 総人口1,039,482 人口増減 ▲ 6,078 自然増減 3,249 社会増減 ▲ 8,964 H1 (1989) 総人口1,034,328 人口増減 ▲ 5,154 自然増減 2,973 社会増減 ▲ 8,384  H2 (1990) 総人口1,026,455 人口増減 ▲ 7,873 自然増減 1,824 社会増減 ▲ 7,981 H3 (1991) 総人口1,021,816 人口増減 ▲ 4,639 自然増減 2,366 社会増減 ▲ 6,969 H4 (1992) 総人口1,020,877 人口増減 ▲ 939 自然増減 1,767 社会増減 ▲ 3,630 H5 (1993) 総人口1,019,996 人口増減 ▲ 881 自然増減 1,378 社会増減 ▲ 2,614 H6 (1994) 総人口1,019,372 人口増減 ▲ 624 自然増減 1,956 社会増減 ▲ 3,637 H7 (1995) 総人口1,019,598 人口増減 226 自然増減 880 社会増減 ▲ 2,623 H8 (1996) 総人口1,017,733 人口増減 ▲ 1,865 自然増減 1,321 社会増減 ▲ 3,890 H9 (1997) 総人口1,016,264 人口増減 ▲ 1,469 自然増減 1,294 社会増減 ▲ 3,500 H10(1998) 総人口1,014,608 人口増減 ▲ 1,656 自然増減 1,018 社会増減 ▲ 3,630 H11(1999) 総人口1,011,762 人口増減 ▲ 2,846 自然増減 321 社会増減 ▲ 2,957 H12(2000) 総人口1,011,471 人口増減 ▲ 291 自然増減 458 社会増減 ▲ 3,524 H13(2001) 総人口1,008,657 人口増減 ▲ 2,814 自然増減 472 社会増減 ▲ 3,782 H14(2002) 総人口1,006,458 人口増減 ▲ 2,199 自然増減 285 社会増減 ▲ 3,081 H15(2003) 総人口1,003,267 人口増減 ▲ 3,191 自然増減 ▲ 554 社会増減 ▲ 3,604 H16(2004) 総人口1,000,136 人口増減 ▲ 3,131 自然増減 ▲ 369 社会増減 ▲ 2,802 H17(2005) 総人口 993,525 人口増減 ▲ 6,611 自然増減 ▲ 1,052 社会増減 ▲ 2,161 H18(2006) 総人口 990,585 人口増減 ▲ 2,940 自然増減 ▲ 1,136 社会増減 ▲ 2,481 H19(2007) 総人口 987,230 人口増減 ▲ 3,355 自然増減 ▲ 1,058 社会増減 ▲ 2,846 H20(2008) 総人口 984,953 人口増減 ▲ 2,277 自然増減 ▲ 995 社会増減 ▲ 1,538 H21(2009) 総人口 982,805 人口増減 ▲ 2,148 自然増減 ▲ 1,698 社会増減 ▲ 964 H22(2010) 総人口 976,846 人口増減 ▲ 5,959 自然増減 ▲ 1,832 社会増減 ▲ 951 H23(2011) 総人口 974,287 人口増減 ▲ 2,559 自然増減 ▲ 2,068 社会増減 ▲ 112 H24(2012) 総人口 971,788 人口増減 ▲ 2,499 自然増減 ▲ 2,211 社会増減 ▲ 609 H25(2013) 総人口 968,122 人口増減 ▲ 3,666 自然増減 ▲ 2,581 社会増減 ▲ 809 H26(2014) 総人口 963,259 人口増減 ▲ 4,863 自然増減 ▲ 2,603 社会増減 ▲ 2,096 H27(2015) 総人口 961,286 人口増減 ▲ 1,973 自然増減 ▲ 2,744 社会増減 ▲ 2,463 H28(2016) 総人口 956,243 人口増減 ▲ 5,043 自然増減 ▲ 3,119 社会増減 ▲ 1,648 H29(2017) 総人口 950,646 人口増減 ▲ 5,597 自然増減 ▲ 3,862 社会増減 ▲ 1,386 H30(2018) 総人口 945,595 人口増減 ▲ 5,051 自然増減 ▲ 4,104 社会増減 ▲ 700 R1 (2019) 総人口 940,141 人口増減 ▲ 5,454 自然増減 ▲ 4,622 社会増減 ▲ 365 R2 (2020) 総人口 939,029 人口増減 ▲ 1,112 自然増減 ▲ 4,818 社会増減 ▲ 757 R3 (2021) 総人口 931,551 人口増減 ▲ 7,478 自然増減 ▲ 5,690 社会増減 ▲ 2,152 R4 (2022) 総人口 924,143 人口増減 ▲ 7,408 自然増減 ▲ 6,924 社会増減 ▲ 48 R5 (2023) 総人口 914,620 人口増減 ▲ 7,902 自然増減 ▲ 7,640 社会増減 ▲ 206  ※R5:自然増減 ▲ 7,640人、R5:社会増減 ▲ 206人  (2)デジタル技術の進展  デジタル技術の急速な進展により、インターネットを通じて文化芸術情報へのアクセスが容易になるとともに、AR やVR 、バーチャル空間の活用など、新たな表現活動の可能性も飛躍的に拡がっています。  コロナ禍を経て、オンライン配信なども一般化しており、今後も日々進化を続けるデジタル技術を活用した取組は、発表や鑑賞の手段の一つとして、定着・拡大していくことが見込まれています。  ※「AR」 AR(Augmented Reality)とは、現実世界にコンピューターで作った文字や映像等のデジタル情報を重ね合わせて表示することができる技術  ※「VR」 VR(Virtual Reality)とは、CGで作られた世界や360度動画等の実写映像を「あたかもその場所に居るかのような没入感」で味あうことができる技術 (3)社会における文化芸術の役割の増大  文化芸術には、近年、観光・まちづくり・国際交流・福祉・教育・産業その他の分野との連携のもと、様々な価値を生み出すことが期待されています。  また、文化芸術は、世代や障害の有無、性別、国籍等に関わらず、誰もが親しみ、創造できるものであり、様々な価値観や個性、表現や考え方に出会うことは、多様性、包括性、持続可能性をキーワードとした新たな社会の実現にあたり、重要な要素となっています。  このように、文化芸術は、地域社会を魅力あるものにする複合的な力を有するものとして、その役割が増大しています。 2 国の文化施策の動向  国においては、平成29(2017)年に文化芸術振興基本法の一部が改正され、「文化芸術基本法」が成立しました。この法律では、文化芸術そのものの振興にとどまらず、観光、福祉、教育など各関連分野の施策と有機的に連携するとともに、文化芸術により生み出される様々な価値を文化芸術の継承、発展及び創造に活用することとされました。  また、障害のある人による文化芸術活動に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、文化芸術活動を通じた障害のある人の個性と能力の発揮及び社会参加の促進を図るために、平成30(2018)年に「障害者による文化芸術活動の推進に関する法律」が施行されました。  これらの法律においては、国が策定した「文化芸術推進基本計画」や「障害者による文化芸術活動の推進に関する基本的な計画」を参酌し、地方自治体においても、文化芸術の推進に関する計画を定めるよう努めることとされています。 3 北九州市の文化芸術の状況 (1)北九州市の文化的特性  北九州地域は、アジアとの近接性、本州と九州各地との結節点という地理的な特性から、古くから独自の発展を遂げ、江戸時代には、城下町の小倉をはじめ、大里、黒崎、木屋瀬などが宿場町として栄えてきました。  大きな転換点となったのは、明治34(1901)年、官営八幡製鐵所の創業です。これ以降、「ものづくり」のまちとして、重化学工業を中心とする国内有数の工業地帯となりました。昭和38(1963)年には、門司、小倉、若松、八幡、戸畑、それぞれ色合いが違う五市が対等合併し、歴史や文化、祭り、食など、多彩な魅力をもつ九州初の政令指定都市として、北九州市が誕生しました。  北九州市は、日本経済の高度成長を牽引する地として急速に発展を遂げる中で、国内外から情熱や個性あふれる多くの人々や企業が集まり、中央や大陸から最先端の文化や情報が運ばれてきました。そして、人情と包摂性にあふれる北九州市民がその多様性を受け入れ、まちでのチャレンジを応援し、外から取り入れた異質な文化と地域の文化が掛け合わさることで、人々の暮らしは豊かで活気のあるものとなり、「文化先進地」として栄えてきました。  特に、多くの企業が福利厚生の一環として社内サークルやクラブ等における文化活動を奨励したことで、市民による自主的な文化活動が広がり、今に続いています。 (2)北九州市のこれまでの取組  北九州市においては、これまで、「北九州市文化振興計画」(計画期間:平成22~令和4年度)を策定し、「市民が文化を身近に感じ、市民自身が文化を支えるまち」を理念として、以下のとおり4つの戦略を定め、様々な取組を行ってきました。  戦略1 北九州市らしさや特長をさらに強化し、市民のシビックプライドを醸成する  ○「官営八幡製鐵所関連施設」のユネスコ世界文化遺産登録  ○「戸畑祇󠄀園大山笠行事」のユネスコ無形文化遺産登録  ○能楽、日本舞踊等、伝統的な芸能の保存・継承  ○文化芸術の分野で活躍する方を顕彰する北九州市民文化表彰の実施 など  戦略2 次代の担い手を育て、新たな文化芸術の創造につなげる  ○学校への訪問コンサート等、アウトリーチによる優れた文化芸術と出会う機会の充実  ○「子どもノンフィクション文学賞」など、子どもの表現力を高める作品募集  ○舞台芸術の専門家によるワークショップなど、地域における文化芸術の未来を担う人材の育成  ○合唱団やオーケストラ活動を通じた、音楽性の向上や情緒豊かな青少年の育成 など  戦略3 文化芸術を生かした、ひとづくり、まちづくり、にぎわいづくりに取り組む  ○全国的に高い人気を誇り、市外・県外からも多くの人が訪れる「平成中村座小倉城公演」の開催  ○「関門“ノスタルジック”海峡」の日本遺産認定と「日本遺産フェスティバルin関門」の開催  ○映画やドラマなどのロケの誘致を通じた、北九州市のイメージアップや地域のにぎわいづくり  ○博物館や美術館等における話題性や集客力の高い、魅力ある企画展の開催 など  戦略4 本市の文化芸術の魅力を国内外に、積極的に発信する  ○市民や地元企業と共に育んできた「北九州国際音楽祭」の開催  ○北九州発の文化芸術を国内外に発信した「東アジア文化都市北九州2020▶21」の開催  ○漫画やアニメをはじめとしたポップカルチャーや、メディア芸術を活用した情報発信  ○インターネットを活用した魅力的な文化芸術事業の一元的な情報発信 など (3)市政変革の視点  北九州市では、社会経済上及び財政上の様々な課題に直面しており、未来への挑戦を続ける都市としての持続可能性を保ち、安心安定した生活環境を次世代に引き継ぐためには、行財政運営のあり方を変革する必要があります。  北九州市が進める市政変革の取組では、「もっぱら『削る計画』ではなく、未来を『創る改革』」という考えのもと、行財政運営のカタチを変えることで、将来に向けて都市の総合力を高めることを目指しています。  市民の間で脈々と受け継がれ、育まれてきた、北九州市の文化芸術を継承・発展させるためにも、社会情勢や市民ニーズに応じて、財政の模様替えや制度の見直しなど、迅速・柔軟に対応していく必要があります。  こうしたことから、文化芸術施策の展開にあたっては、「北九州市政変革推進プラン」や「北九州市公共施設マネジメント実行計画」等を踏まえ、財源や施設などの限られた資源を有効に活用し、魅力あるまちづくりにつながるよう、取組を進めていきます。 第3章 北九州市文化芸術推進プラン全体像 1 基本理念  まちに彩りを。心に豊かさを。多様な人を惹きつける文化共創都市  北九州市の多彩な文化芸術の力を最大限発揮させることで、まちの魅力を高め、多様な人々を惹きつけ、都市の成長につなげるとともに、誰もが文化芸術を通じてウェルビーイングを実現できる文化都市を目指し、市民や団体・企業等と行政が一丸となって新たな価値を共に創ります。 2 北九州市文化芸術推進プランの全体像 (北九州市文化芸術推進プランの全体像の相関図)  基本理念 まちに彩りを。心に豊かさを。多様な人を惹きつける文化共創都市  基本理念の実現に向けた3つの柱 「まちに彩りを生み出す」「豊かな心と活力を育む」「多様な人を惹きつける」の3つの柱が「都市の成長」と「ウェルーイングの実現」の好循環を生み、基本理念の実現につながる。  3つの柱の内容  「まちに彩りを生み出す」 まちの多彩な魅力を磨き、都市ブランドを築く(・まちなかアート、・ナイトタイムエコノミー、・7区の個性の磨き上げ、・祭りや伝統行事の磨き上げ) → 「彩りあるまち」の実現  「豊かな心と活力を育む」 ウェルビーイングを育み、都市ブランドを未来へつなぐ(・次世代の育成、・インクルーシブな文化芸術、・市民活動の支援、・多世代交流) → 「安らぐまち」の実現   「多様な人を惹きつける」 都市ブランドを輝かせ、まちへの期待と注目を集める(・エンタメコンテンツ、・食文化の活用、・漫画や映画などの魅力、・文化観光の推進) → 「稼げるまち」の実現 3 北九州市文化芸術推進プラン3つの柱  基本理念「まちに彩りを。心に豊かさを。多様な人を惹きつける文化共創都市」を実現するために、文化芸術の力を最大限活用し、以下3つの柱に基づき施策を展開していきます。  以下、3つの柱とその概要 について順に説明。  「まちに彩りを生み出す」 多彩で質の高い文化芸術に触れる機会を、まちなかやナイトタイムなどで多面的に生み出すとともに、魅力的な地域の祭りや文化資源を磨き上げることで、まちや生活に華やかな彩りを生み出し、都市ブランドを築いていきます。  「豊かな心と活力を育む」 次世代を担う子どもや若者が、文化芸術に興味を持ち、体験する機会を充実させるとともに、誰もが自分らしく楽しむことができる、インクルーシブな文化芸術に取り組むことで、市民の豊かな心と日常の活力を育み、都市ブランドを未来につないでいきます。  「多様な人を惹きつける」 多世代が興味を寄せるコンテンツを活用した、発信力や集客力の高い文化芸術の取組を充実させるとともに、地域の魅力的な資源を活用した文化観光を推進し、都市ブランドを輝かせることで、まちへの期待と注目を集め、多様な人を惹きつけ、地域経済の好循環を生み出していきます。 第4章 各施策の方向性 1 文化芸術の力で「まちに彩りを生み出す」 (1)多彩で質の高い文化芸術に触れる機会の確保  市民の心に大きな感動と明日への希望をもたらすことで、豊かな生活を実現するため、市民や文化芸術団体、企業等と連携しながら、文化施設(P47~49参照)を含め、身近なまちのいたるところで、アートや音楽、演劇など、優れた文化芸術に親しむ機会を創出し、暮らしの質やシビックプライドの向上を図っていきます。  また、文化芸術と異分野のコラボレーションやナイトタイムエコノミー の推進などによって、魅力的な時間・空間を生み出し、多世代の多様なニーズに応えるとともに、文化芸術の力を活用してまちの新しい価値を創出していきます。  (写真が3枚掲載。うち1枚は北九州芸術劇場+市民共同創作劇「君といつまでも~Re:北九州市の記憶~」撮影:藤本彦)  ※「シビックプライド」 都市に対する市民の誇りのこと  ※「ナイトタイムエコノミー」 地域の状況に応じた夜間の楽しみ方を拡充し、夜ならではの消費活動や魅力創出をすることで、経済効果を高めること (2)地域の魅力的な文化資源の磨き上げ  北九州市には、7区それぞれに地域に根差した文化資源が多数あります。こうした各地域ならではの歴史や文化を際立たせ、差別化を図り、情報発信することで、その魅力を磨き上げ、都市としてのブランド力の構築につなげます。  また、各地域で大切に受け継がれている、戸畑祇󠄀園大山笠行事や小倉祇園太鼓などの伝統文化を次世代に受け継いでいくため、関係者と連携した保存や積極的な情報発信、活用を進めていきます。  さらに、地域の歴史と風土の中で培われてきた文化財や埋蔵文化財などの「市民の宝」を分かりやすく公開し、大切に保存・継承することで、郷土の歴史と文化への理解を深め、郷土愛を育み、まちのにぎわいづくりなどにも活用していきます。  (写真が7枚掲載) 2 文化芸術の力で「豊かな心と活力を育む」 (1)次世代を担う子ども・若者の文化芸術体験の充実  北九州市の次世代を担う子どもや若者の、豊かな感性や未来を切り開く創造性、一人ひとりに宿る多様な個性を育むため、学校や地域の人材など、社会全体のリソースを最大限に活用して、様々な場所で多彩な文化芸術に出会い、体験する機会の充実を図るとともに、グローバルに挑戦し、活躍する人材の発掘や育成に取り組んでいきます。  また、地域に根付く祭りや芸能、工芸などの伝統文化を守り、未来に伝える後継者や文化芸術の担い手を育成するため、多様な機会と手法を織り交ぜて、若い世代が郷土の歴史や文化芸術に興味を持つきっかけづくりに取り組みます。  (写真が2枚掲載) (2)誰もが文化芸術に親しみ楽しめる環境づくり  性別、年齢、障害の有無や国籍等にかかわらず、誰もが自分らしく文化芸術に親しみ楽しめる、インクルーシブな社会 を実現するため、多世代かつ多様な価値観や背景を持った人が自然にお互いを認め合い、それぞれの強みを活かしあえる文化芸術の取組を進めます。  とりわけ、障害のある人の文化芸術は、障害者芸術祭などを通して、鑑賞や発表の機会の拡大に努め、障害のある人の社会参加の促進を図ります。  また、各地域の文化祭などをはじめとして、市民が主体となって行う個性あふれる多種多様な文化活動への支援や、地域独自の文化芸術に接し学びを深める機会の確保は、生涯学習や生きがいづくり、健康寿命の延伸にもつながるものです。そのため、日々の暮らしの中で、市民が文化芸術を育み、持続可能な形で活動を継続できる環境づくりに取り組みます。  (写真が2枚掲載)  ※「インクルーシブな社会」 すべての人が多様性に富んでいることを前提として、性別・国籍・宗教の違いや障害の有無など、その持っている属性によつて排除されることなく、互いを認め合い、誰もが社会を構成する一員として共生できる社会 3 文化芸術の力で「多様な人を惹きつける」 (1)多世代を惹きつける発信力の高い文化芸術の推進  全国的に多世代の注目を惹きつけ、多様な個性を持った人を呼び込み、まちの活気をさらに高めるため、時代環境やニーズの変化を踏まえつつ、集客力の高い文化芸術やエンタメコンテンツなどを活用し、非日常感を生み出すとともに、人の心を動かす取組を推進していきます。  また、漫画や映画を含むポップカルチャー など、親しみやすく世界的な注目を集めるメディア芸術等の魅力を活用し、聖地巡礼などのロケツーリズム やまちのイメージアップにつながる、発信力の高い取組を進めます。  なお、発信力の強化にあたり、海外、全国、近隣地域など、ターゲットを意識した情報発信に努めます。  (写真が3枚掲載。そのうち、北九州国際音楽祭、北九州ポップカルチャーフェスティバルの写真が各1枚)  ※「ポップカルチャー」 漫画・アニメ・ゲーム・映画などの大衆向け文化のこと  ※「聖地巡礼などのロケツーリズム」 映画・ドラマのロケ地を訪ね、風景と食を堪能し、人々の“おもてなし”に触れ、その地域のファンになること (2)地域の魅力的な資源を活かした文化観光の推進  北九州市の文化資源が持つ魅力を伝え、文化振興に再投資される好循環や地域経済の好循環を生み出すため、ユネスコ世界文化遺産に登録された「官営八幡製鐵所関連施設」や、日本遺産に認定された「関門“ノスタルジック"海峡」、小倉城など、地域に根付く魅力的な歴史文化資源や、地域の特徴を捉えた官民の様々な主体が運営するミュージアムと連携した文化観光を推進していきます。  また、これまでの取組に加えて、寿司や焼肉など、新たに注目を集める食文化を活用することで、北九州市ならではの体験価値を創出し、都市ブランドの向上につなげます。  加えて、外国人目線に立った魅力的なコンテンツの発掘や磨き上げ、感動的で記憶に残るストーリー化など、地域独自の歴史と文化を活かしてインバウンド観光につながる取組も推進します。  (写真が4枚掲載。そのうち、1枚の写真提供が日本製鉄㈱九州製鉄所) 第5章 北九州市文化芸術推進プランの推進 1 推進体制  北九州市文化芸術推進プランの基本理念を実現するために、市の文化部門や文化関連施設だけでなく、経済や観光、福祉などの関係部門と連携を図りつつ、効果的かつ着実に実行していきます。  また、市の文化振興を担う「公益財団法人北九州市芸術文化振興財団」や文化芸術関連団体、文化芸術活動を行う市民や企業など、各ステークホルダーの役割や強みを踏まえながら、相互に連携・協働してプランを推進していきます。  (推進体制の相関図の概要)  一方では、北九州市(地域の実情に応じた政策立案などを行う)、(公財)北九州市芸術文化振興財団(専門人材による支援・事業の実施などを行う)、国・県・関係機関等(総合的な政策立案などを行う)の互いの情報交換、連携・支援などがプラン推進の片方の要素と位置づけ。  もう一方では、主体的な文化芸術活動の実施・参加等を行う市民・地域・各種団体・企業等・教育機関の連携・協働がプラン推進のもう片方の要素と位置づけ。  この二つの要素が、相談、環境整備、施策展開、活動支援などを通じて相互に連携・協働を図り、最終的にプランを推進する。 2 推進にあたっての指標  北九州市文化芸術推進プランの推進にあたっては、以下を主な指標とし、文化芸術の特性を踏まえ、定性的な側面も捉えながら、目標の達成に向けて、各施策を展開していきます。  以下、項目、現状値(R4)、目標値 の順に説明。  文化のかおるまちと思う市民の割合 現状値(R4)28.5% 目標値40.0%(R11)  文化芸術を身近に感じる市民の割合 現状値(R4)30.5% 目標値40.0%(R11)  文化芸術活動をした市民の割合  現状値(R4)16.9% 目標値30.0%(R11)  観光消費額 現状値(R4)827億円 目標値1,800億円(R10) 第6章 参考資料 1 文化や芸術に関する市民意識調査結果 (1)調査の概要  北九州市の文化芸術に関して、市民の意識等を調査するとともに、調査結果を集計・分析し、文化芸術振興を効果的に推進するための基礎資料を得ることを目的にアンケート調査を実施いたしました。  以下、項目 概要 の順に説明。  調査対象 北九州市在住の18歳以上の方  抽出方法 無作為抽出  調査方法 質問紙郵送による配布、郵送又はWEBによる回収  サンプル数 調査票郵送数 3,000票、有効回収数 1,177票(郵送997票、WEB180票)、有効回収率 39.2%  調査時期 令和5年1月下旬~同年2月中旬 (2)調査の結果(抜粋)  Q 北九州市が「文化のかおるまち」と思うかについて。  北九州市は「文化のかおるまち」と思うか尋ねたところ、「どちらともいえない」が全体の約半数(49.9%)を占めている。次いで「思う」(28.5%)、「思わない」(19.5%)の順となっている。  過去の調査結果と比較すると、「思う」の割合が、前回結果から7.5ポイントアップしている。  性別・年齢別にみると、男女ともに30歳代以下の若年層では「思う」が4割以上を占めている。一方、男性50歳代と70歳代、女性70歳代は「思わない」が「思う」を上回っている。 以下、サンプル数 思う 思わない どちらともいえない 無回答 の順に説明。 H27年全体(N=819) サンプル数 819 思う21.0% 思わない29.6% どちらともいえない44.0% 無回答5.5% R4年全体(N=1,177) サンプル数1177 思う28.5% 思わない19.5% どちらともいえない49.9% 無回答2.1% 性別・年齢別  男性計(n=453) サンプル数 453  思う26.7% 思わない20.5% どちらともいえない52.3% 無回答0.4% 18~29歳(n=38) サンプル数38 思う44.7% 思わない10.5% どちらともいえない44.7% 無回答0.0% 30歳代(n=41) サンプル数41 思う43.9% 思わない17.1% どちらともいえない39.0% 無回答0.0% 40歳代(n=63) サンプル数63 思う30.2% 思わない17.5% どちらともいえない52.4% 無回答0.0% 50歳代(n=67) サンプル数67 思う22.4% 思わない28.4% どちらともいえない49.3% 無回答0.0% 60歳代(n=92) サンプル数92 思う21.7% 思わない19.6% どちらともいえない58.7% 無回答0.0% 70歳代(n=102) サンプル数102 思う17.6% 思わない26.5% どちらともいえない53.9% 無回答2.0% 80歳以上(n=50) サンプル数50 思う28.0% 思わない14.0% どちらともいえない58.0% 無回答0.0% 女性計(n=684)  サンプル数684 思う31.0% 思わない18.6% どちらともいえない49.3% 無回答1.2% 18~29歳(n=59) サンプル数59 思う45.8% 思わない15.3% どちらともいえない37.3% 無回答1.7% 30歳代(n=68) サンプル数68 思う41.2% 思わない17.6% どちらともいえない41.2% 無回答0.0% 40歳代(n=119) サンプル数119 思う30.3% 思わない20.2% どちらともいえない47.9% 無回答1.7% 50歳代(n=122) サンプル数122 思う28.7% 思わない20.5% どちらともいえない50.8% 無回答0.0% 60歳代(n=128) サンプル数128 思う26.6% 思わない18.0% どちらともいえない55.5% 無回答0.0% 70歳代(n=133) サンプル数133 思う21.8% 思わない23.3% どちらともいえない52.6% 無回答2.3% 80歳以上(n=55) サンプル数55 思う41.8% 思わない 5.5% どちらともいえない49.1% 無回答3.6% Q 文化や芸術に興味・関心の有無について。 文化や芸術への興味・関心度をみると、『ある』(「ある」、「どちらかといえばある」の総和)は、全体の約7割(71.6%)を占めている。  過去の調査結果と比較すると、前回(H27年)の77.1%からは5.5ポイントダウンしているものの、文化や芸術への興味・関心は依然として高い。 性別・年齢別にみると、『ある』と回答した人は、男性が68.4%、女性が74.5%と、女性が男性を若干上回っている。 また、男性は「40歳代」(81.0%)で最も高く、次いで「50歳代」(74.6%)、「18~29歳」(73.6%)の順、女性は「50歳代」(80.4%)で最も高く、「18~29歳」(78.0%)、「60歳代」(77.3%)の順となっている。 以下、サンプル数 ある どちらかといえばある どちらかといえばない ない 無回答 の順に説明。 H27年全体(N=819) サンプル数 819 ある39.1% どちらかといえばある38.0% どちらかといえばない13.4% ない5.0% 無回答4.5% R4年全体(N=1,177) サンプル数 1177 ある35.4% どちらかといえばある36.2% どちらかといえばない12.5% ない6.3% 無回答9.6% 性別・年齢別 男性計(n=453) サンプル数 453 ある32.2% どちらかといえばある36.2% どちらかといえばない15.5% ない7.7% 無回答8.4% 18~29歳(n=38) サンプル数38 ある36.8%  どちらかといえばある36.8%  どちらかといえばない13.2% ない13.2% 無回答0% 30歳代(n=41) サンプル数41 ある39.0%  どちらかといえばある34.1%  どちらかといえばない7.3% ない14.6% 無回答4.9% 40歳代(n=63) サンプル数63 ある38.1%  どちらかといえばある42.9%  どちらかといえばない9.5% ない4.8% 無回答4.8% 50歳代(n=67) サンプル数67 ある32.8%  どちらかといえばある41.8%  どちらかといえばない11.9% ない3.0% 無回答10.4% 60歳代(n=92) サンプル数92 ある28.3%  どちらかといえばある33.7%  どちらかといえばない23.9% ない5.4% 無回答8.7% 70歳代(n=102) サンプル数102 ある30.4%  どちらかといえばある31.4%  どちらかといえばない18.6% ない8.8% 無回答10.8% 80歳以上(n=50) サンプル数50 ある26.0%  どちらかといえばある36.0%  どちらかといえばない14.0% ない10.0% 無回答14.0% 女性計(n=684) サンプル数684 ある37.7% どちらかといえばある36.8% どちらかといえばない9.6% ない5.0% 無回答10.8% 18~29歳(n=59) サンプル数59 ある47.5%  どちらかといえばある30.5%  どちらかといえばない10.2% ない3.4% 無回答8.5% 30歳代(n=68) サンプル数68 ある38.2%  どちらかといえばある38.2%  どちらかといえばない8.8% ない5.9% 無回答8.8% 40歳代(n=119) サンプル数119 ある42.9%  どちらかといえばある31.1%  どちらかといえばない11.8% ない5.9% 無回答8.4% 50歳代(n=122) サンプル数122  ある40.2%  どちらかといえばある40.2%  どちらかといえばない7.4% ない2.5% 無回答9.8% 60歳代(n=128) サンプル数128  ある35.9%  どちらかといえばある41.4%  どちらかといえばない10.2% ない3.9% 無回答8.6% 70歳代(n=133) サンプル数133  ある31.6%  どちらかといえばある38.3%  どちらかといえばない10.5% ない5.3% 無回答14.3% 80歳以上(n=55) サンプル数55  ある29.1%  どちらかといえばある32.7%  どちらかといえばない7.3% ない10.9% 無回答20.0% Q 文化や芸術で興味・関心がある分野について。(複数回答可) 興味・関心がある分野としては、「音楽」(72.5%)の割合が最も高く、「史跡や歴史的建造物」(59.4%)、「美術」(59.0%)、「メディア芸術」(56.0%)を含んだ4分野は回答率が半数以上を占めており、興味・関心が高い分野といえる。 前回結果と比較すると、「史跡や歴史的建造物」(前回比:+6.6ポイント)や「芸能」(前回比:+5.0ポイント)は興味・関心が高まっており、一方で「文学」(前回比:-4.8ポイント)は興味・関心が低くなっている。 以下、各分野別にR4年全体(n=843)と前回H27年全体(n=631)に占める割合を比較 の順に説明。  文学R4年32.4% H27年37.2% 音楽R4年72.5% H27年71.3% 美術R4年59.0% H27年55.6% 演劇R4年36.4% H27年32.8% 舞踊R4年15.8% H27年15.2% メディア芸術R4年56.0% H27年55.3% 伝統芸能R4年22.7% H27年22.0% 芸能R4年30.8% H27年25.8% 茶道・華道・書道などR4年24.9% H27年24.1% 囲碁・将棋などR4年6.8% H27年9.0% 史跡や歴史的建造物R4年59.4% H27年52.8% 祭り・地域の伝統行事などR4年37.2% H27年36.5% その他R4年2.0% H27年2.7% 無回答R4年0.1% H27年1.4% Q 文化芸術を身近に感じるかについて。 身近に文化芸術を感じることがあるか尋ねたところ、『感じる』(「とても身近に文化芸術を感じることがある」、「身近に文化芸術を感じることがある」の総和)が30.5%、『感じない』(「あまり身近に文化芸術を感じることがない」、「身近に文化芸術を感じることがない」の総和)が67.1%となっている。 性別・年齢別にみると、男女ともに18~29歳で『感じる』が最も高く、70歳代で『感じない』が最も高い。また、男性70歳代以上では「身近に文化芸術を感じることがない」が4割以上と高くなっている。女性18~29歳では唯一『感じる』が『感じない』を上回っている。 以下、サンプル数 とても身近に文化芸術を感じることがある 身近に文化芸術を感じることがある あまり身近に文化芸術を感じることがない 身近に文化芸術を感じることがない 無回答 の順に説明。 R4年全体(N=1,177) サンプル数1177 とても身近に文化芸術を感じることがある4.6% 身近に文化芸術を感じることがある25.9% あまり身近に文化芸術を感じることがない43.6% 身近に文化芸術を感じることがない23.5% 無回答2.4% 性別・年齢別 男性計(n=453) サンプル数453 とても身近に文化芸術を感じることがある3.1% 身近に文化芸術を感じることがある23.6% あまり身近に文化芸術を感じることがない40.6% 身近に文化芸術を感じることがない30.5% 無回答2.2% 18~29歳(n=38) サンプル数38 とても身近に文化芸術を感じることがある2.6% 身近に文化芸術を感じることがある39.5% あまり身近に文化芸術を感じることがない44.7% 身近に文化芸術を感じることがない13.2% 無回答0% 30歳代(n=41) サンプル数41 とても身近に文化芸術を感じることがある7.3% 身近に文化芸術を感じることがある34.1% あまり身近に文化芸術を感じることがない31.7% 身近に文化芸術を感じることがない26.8% 無回答0% 40歳代(n=63) サンプル数63 とても身近に文化芸術を感じることがある3.2% 身近に文化芸術を感じることがある20.6% あまり身近に文化芸術を感じることがない46.0% 身近に文化芸術を感じることがない28.6% 無回答1.6% 50歳代(n=67) サンプル数67 とても身近に文化芸術を感じることがある3.0% 身近に文化芸術を感じることがある29.9% あまり身近に文化芸術を感じることがない40.3% 身近に文化芸術を感じることがない26.9% 無回答0% 60歳代(n=92) サンプル数92 とても身近に文化芸術を感じることがある3.3% 身近に文化芸術を感じることがある17.4% あまり身近に文化芸術を感じることがない46.7% 身近に文化芸術を感じることがない27.2% 無回答5.4% 70歳代(n=102) サンプル数102 とても身近に文化芸術を感じることがある2.9% 身近に文化芸術を感じることがある19.6% あまり身近に文化芸術を感じることがない36.3% 身近に文化芸術を感じることがない40.2% 無回答1.0% 80歳以上(n=50) サンプル数50 とても身近に文化芸術を感じることがある0% 身近に文化芸術を感じることがある18.0% あまり身近に文化芸術を感じることがない36.0% 身近に文化芸術を感じることがない40.0% 無回答6.0% 女性計(n=684) サンプル数684 とても身近に文化芸術を感じることがある5.8% 身近に文化芸術を感じることがある28.1% あまり身近に文化芸術を感じることがない45.6% 身近に文化芸術を感じることがない18.4% 無回答2.0% 18~29歳(n=59) サンプル数59 とても身近に文化芸術を感じることがある15.3% 身近に文化芸術を感じることがある35.6% あまり身近に文化芸術を感じることがない42.4% 身近に文化芸術を感じることがない6.8% 無回答0% 30歳代(n=68) サンプル数68 とても身近に文化芸術を感じることがある5.9% 身近に文化芸術を感じることがある29.4% あまり身近に文化芸術を感じることがない45.6% 身近に文化芸術を感じることがない17.6% 無回答1.5% 40歳代(n=119) サンプル数119 とても身近に文化芸術を感じることがある3.4% 身近に文化芸術を感じることがある33.6% あまり身近に文化芸術を感じることがない43.7% 身近に文化芸術を感じることがない19.3% 無回答0% 50歳代(n=122) サンプル数122 とても身近に文化芸術を感じることがある9.8% 身近に文化芸術を感じることがある32.0% あまり身近に文化芸術を感じることがない41.8% 身近に文化芸術を感じることがない15.6% 無回答0.8% 60歳代(n=128) サンプル数128 とても身近に文化芸術を感じることがある5.5% 身近に文化芸術を感じることがある25.8% あまり身近に文化芸術を感じることがない52.3% 身近に文化芸術を感じることがない15.6% 無回答0.8% 70歳代(n=133) サンプル数133 とても身近に文化芸術を感じることがある0.8% 身近に文化芸術を感じることがある17.3% あまり身近に文化芸術を感じることがない46.6% 身近に文化芸術を感じることがない29.3% 無回答6.0% 80歳以上(n=55) サンプル数55 とても身近に文化芸術を感じることがある5.5% 身近に文化芸術を感じることがある29.1% あまり身近に文化芸術を感じることがない43.6% 身近に文化芸術を感じることがない16.4% 無回答5.5% Q 北九州市の文化芸術環境の満足度について。 北九州市の文化芸術環境に対する満足度についてみると、『満足している』(「満足している」、「どちらかといえば満足している」の総和)が36.4%、『満足していない』(「どちらかといえば満足していない」、「満足していない」の総和)が38.1%、「関心がない」が23.2%となっている。 性別・年齢別にみると、男女ともに30歳代で『満足している』割合が最も高い。一方、男性の70歳代、女性の60歳代で『満足していない』が最も高くなっている。女性よりも男性の方が「関心がない」割合が高い。 以下、サンプル数 満足している どちらかといえば満足している どちらかといえば満足していない 満足していない 関心がない 無回答 の順に説明。 R4年全体(N=1,177) サンプル数1177 満足している3.8% どちらかといえば満足している 32.6% どちらかといえば満足していない25.6% 満足していない12.5% 関心がない23.2% 無回答2.3% 性別・年齢別 男性計(n=453) サンプル数453 満足している3.5% どちらかといえば満足している 30.5% どちらかといえば満足していない23.4% 満足していない13.0% 関心がない27.8% 無回答1.8% 18~29歳(n=38) サンプル数38 満足している5.3% どちらかといえば満足している47.4% どちらかといえば満足していない15.8% 満足していない2.6% 関心がない28.9% 無回答0% 30歳代(n=41) サンプル数41 満足している12.2% どちらかといえば満足している41.5% どちらかといえば満足していない7.3% 満足していない4.9% 関心がない31.7% 無回答2.4% 40歳代(n=63) サンプル数63 満足している3.2% どちらかといえば満足している39.7% どちらかといえば満足していない20.6% 満足していない17.5% 関心がない17.5% 無回答1.6% 50歳代(n=67) サンプル数67 満足している7.5% どちらかといえば満足している32.8% どちらかといえば満足していない20.9% 満足していない14.9% 関心がない23.9% 無回答0% 60歳代(n=92) サンプル数92 満足している1.1% どちらかといえば満足している25.0% どちらかといえば満足していない29.3% 満足していない9.8% 関心がない30.4% 無回答4.3% 70歳代(n=102) サンプル数102 満足している1.0% どちらかといえば満足している21.6% どちらかといえば満足していない30.4%  満足していない15.7% 関心がない30.4% 無回答1.0% 80歳以上(n=50) サンプル数50 満足している0% どちらかといえば満足している22.0% どちらかといえば満足していない24.0%  満足していない20.0% 関心がない32.0% 無回答2.0% 女性計(n=684) サンプル数684 満足している4.2% どちらかといえば満足している35.1% どちらかといえば満足していない27.5% 満足していない11.7% 関心がない19.2% 無回答2.3% 18~29歳(n=59) サンプル数59 満足している16.9% どちらかといえば満足している32.2% どちらかといえば満足していない18.6%  満足していない6.8% 関心がない23.7% 無回答1.7% 30歳代(n=68) サンプル数68 満足している5.9% どちらかといえば満足している45.6% どちらかといえば満足していない14.7%  満足していない7.4% 関心がない25.0% 無回答1.5% 40歳代(n=119) サンプル数119 満足している0.8% どちらかといえば満足している43.7% どちらかといえば満足していない22.7%  満足していない9.2% 関心がない23.5% 無回答0% 50歳代(n=122) サンプル数122 満足している5.7% どちらかといえば満足している36.1% どちらかといえば満足していない31.1%  満足していない9.8% 関心がない16.4% 無回答0.8% 60歳代(n=128) サンプル数128 満足している0% どちらかといえば満足している30.5% どちらかといえば満足していない38.3%  満足していない14.8% 関心がない15.6% 無回答0.8% 70歳代(n=133) サンプル数133 満足している3.0% どちらかといえば満足している27.8% どちらかといえば満足していない28.6%  満足していない17.3% 関心がない18.0% 無回答5.3% 80歳以上(n=55) サンプル数55 満足している5.5% どちらかといえば満足している32.7% どちらかといえば満足していない27.3%  満足していない10.9% 関心がない14.5% 無回答9.1 Q 外出による文化芸術イベントの直接鑑賞(テレビ、CD・DVD、インターネット配信等での視聴を除く)の有無について。※最近1年間 最近1年間の直接鑑賞の有無についてみると、外出して何かしら文化芸術イベントの直接鑑賞を「した」と回答した人が7割以上(75.7%)を占めている。 性別・年齢別にみると、男女ともに年齢が低いほど直接鑑賞を行なっている人が多い傾向がみられるが、男性18~29歳は68.4%と低くなっている。18~29歳の若年層では男女差(男性18~29歳:68.4%、女性18~29歳:94.9%)が最も大きい。 以下、サンプル数 直接鑑賞した 直接鑑賞していない 無回答 の順に説明。  R4年全体(N=1,177) サンプル数1177 直接鑑賞した75.7% 直接鑑賞していない23.3% 無回答1.0%  性別・年齢別   男性計(n=453) サンプル数453 直接鑑賞した72.2% 直接鑑賞していない27.2% 無回答0.7% 18~29歳(n=38) サンプル数38 直接鑑賞した68.4% 直接鑑賞していない31.6% 無回答0% 30歳代(n=41) サンプル数41 直接鑑賞した87.8% 直接鑑賞していない9.8% 無回答2.4% 40歳代(n=63) サンプル数63 直接鑑賞した76.2% 直接鑑賞していない23.8% 無回答0% 50歳代(n=67) サンプル数67 直接鑑賞した79.1% 直接鑑賞していない20.9% 無回答0% 60歳代(n=92) サンプル数92 直接鑑賞した69.6% 直接鑑賞していない30.4% 無回答0% 70歳代(n=102) サンプル数102 直接鑑賞した66.7% 直接鑑賞していない32.4% 無回答1.0% 80歳以上(n=50) サンプル数50 直接鑑賞した64.0% 直接鑑賞していない34.0% 無回答2.0% 女性計(n=684) サンプル数684 直接鑑賞した79.5% 直接鑑賞していない19.3% 無回答1.2% 18~29歳(n=59) サンプル数59 直接鑑賞した94.9% 直接鑑賞していない5.1% 無回答0% 30歳代(n=68) サンプル数68 直接鑑賞した89.7% 直接鑑賞していない10.3% 無回答0% 40歳代(n=119) サンプル数119 直接鑑賞した77.3% 直接鑑賞していない21.0% 無回答1.7% 50歳代(n=122) サンプル数122 直接鑑賞した85.2% 直接鑑賞していない14.8% 無回答0% 60歳代(n=128) サンプル数128 直接鑑賞した78.9% 直接鑑賞していない20.3% 無回答0.8% 70歳代(n=133) サンプル数133 直接鑑賞した69.9% 直接鑑賞していない29.3% 無回答0.8% 80歳以上(n=55) サンプル数55 直接鑑賞した67.3% 直接鑑賞していない25.5% 無回答7.3% Q 外出による文化芸術イベントの分野別直接鑑賞頻度について。(複数回答可)※最近1年間 最近1年間の文化芸術の直接鑑賞の頻度についてみると、平均頻度は「音楽」が3.52回/年で最も多く、次いで「メディア芸術」(3.35回/年)、「史跡や歴史的建造物」(2.54回/年)、「文学」(2.07回/年)などの順となっている。なお、最も鑑賞頻度が低いのは「伝統芸能」(0.24回/年)となっている。 前回結果と比較すると、全ての分野で平均頻度が低くなっており、新型コロナウイルスの感染拡大による影響と考えられる。特に、「祭り・地域の伝統行事」(前回比:-6.98回/年)や「メディア芸術」(前回比:-5.13回/年)は前回から大きく直接鑑賞の頻度が低くなっている。 以下、各分野別にR4年全体(n=1,177)と前回H27年全体(n=819)に年間の鑑賞回数頻度を比較 の順に説明。  文学R4年2.07回 H27年4.34回 音楽R4年3.52回 H27年6.84回 美術R4年1.55回 H27年5.89回 演劇R4年0.5回 H27年2.98回 舞踊R4年0.26回 H27年1.24回 メディア芸術R4年3.35回 H27年8.48回 伝統芸能R4年0.24回 H27年1.51回 芸能R4年0.85回 H27年1.53回 茶道・華道・書道などR4年0.49回 H27年1.65回 囲碁・将棋などR4年0.33回 H27年0.79回 史跡や歴史的建造物R4年2.54回 H27年6.72回 祭り・地域の伝統行事などR4年1.02回 H27年8.00回  Q 外出により文化芸術イベントを直接鑑賞していない理由について。(複数回答可)※最近1年間  鑑賞しない理由としては、「興味がない」が36.7%と最も高く、次いで「新型コロナの影響により、公演や展覧会などが中止になった、又は、外出を控えたから」(25.3%)、「忙しくて、鑑賞する時間がない」(21.4%)、「自分の都合の良い日時と合わない」(19.8%)などの順となっている。  前回結果と比較すると、「興味がない」や「忙しくて、鑑賞する時間がない」という回答は減っているものの、新型コロナウイルスの影響が鑑賞しない理由の大きな1つとなっている。 以下、各理由別にR4年全体(n=1,114)と前回H27年全体(n=635)に占める割合を比較 の順に説明。  興味がないR4年36.7% H27年47.1% 自分の都合の良い日時と合わない R4年19.8% H27年21.6% 忙しくて、鑑賞する時間がないR4年21.4% H27年26.0% 魅力ある催しがないR4年12.7% H27年11.7% 情報がないR4年18.8% H27年16.4% 会場までの交通が不便(R4年追加項目)R4年7.9% 一人では参加しにくいR4年12.7% H27年15.0% 入場料が高いR4年12.5% H27年15.9%  興味があるが、何を選べばいいかわからないR4年4.3% H27年8.3% 健康上の理由から(R4年追加項目)R4年8.7% 小さな子どもを連れて行ける施設や行事が少ない(R4年追加項目)R4年5.7 テレビ、ラジオ、CD・DVD、インターネットなどにより鑑賞できる(鑑賞した)ので(R4年追加項目)R4年16.5% 新型コロナの影響により、公演や展覧会などが中止になった、又は、外出を控えたから(R4年追加項目)R4年25.3% その他R4年3.6% H27年6.6% 無回答R4年9.7% H27年36.9% Q 文化や芸術に関する活動の有無について(鑑賞除く)※最近1年間 最近1年間の文化や芸術に関する活動の有無についてみると、「していない」が82.5%と大半を占めており、過去の調査結果と比較すると、「していない」(前回:73.5%)の割合は前回から更に高くなっている。 性別・年齢別にみると、男女ともに70歳代以上の高齢者層は文化や芸術に関する活動を行っている人が多い傾向がみられる。一方で、男女ともに50歳代の「していない」割合が他の年代に比べて高くなっている。18~29歳の若年層では男女差(男性18~29歳:89.5%、女性18~29歳:76.3%)が最も大きい。 以下、サンプル数 活動をした 活動をしていない 無回答 の順に説明。  H27年全体(N=827) サンプル数827 活動をした25.5% 活動をしていない73.5% 無回答1.0% R4年全体(N=1,177) サンプル数1177 活動をした16.9% 活動をしていない82.5% 無回答0.6% 性別・年齢別 男性計(n=453) サンプル数453 活動をした14.1% 活動をしていない85.4% 無回答0.4% 18~29歳(n=38) サンプル数38 活動をした10.5% 活動をしていない89.5% 無回答0% 30歳代(n=41) サンプル数41 活動をした17.1% 活動をしていない82.9% 無回答0% 40歳代(n=63) サンプル数63 活動をした12.7% 活動をしていない87.3% 無回答0% 50歳代(n=67) サンプル数67 活動をした9.0% 活動をしていない91.0% 無回答0% 60歳代(n=92) サンプル数92 活動をした10.9% 活動をしていない88.0% 無回答1.1% 70歳代(n=102) サンプル数102 活動をした19.6% 活動をしていない80.4% 無回答0% 80歳以上(n=50) サンプル数50 活動をした18.0% 活動をしていない80.0% 無回答2.0% 女性計(n=684) サンプル数684 活動をした19.0% 活動をしていない80.6% 無回答0.4% 18~29歳(n=59) サンプル数59 活動をした23.7% 活動をしていない76.3% 無回答0% 30歳代(n=68) サンプル数68 活動をした16.2% 活動をしていない83.8% 無回答0% 40歳代(n=119) サンプル数119 活動をした16.0% 活動をしていない84.0% 無回答0% 50歳代(n=122) サンプル数122 活動をした11.5% 活動をしていない88.5% 無回答0% 60歳代(n=128) サンプル数128 活動をした21.1% 活動をしていない78.9% 無回答0% 70歳代(n=133) サンプル数133 活動をした23.3% 活動をしていない75.2% 無回答1.5% 80歳以上(n=55) サンプル数55 活動をした25.5% 活動をしていない72.7% 無回答1.8% Q 文化や芸術に関する活動をした分野について。(複数回答可)※最近1年間 文化・芸術に関する活動を最近1年間に「した」と回答した人の活動分野は、「祭り・地域の伝統行事など」(32.2%)の割合が最も高く、次いで「音楽」(26.6%)、「美術」(23.6%)、「茶道・華道・書道など」(15.6%)、「文学」(14.6%)などの順となっている。 前回結果と比較すると、「メディア芸術」(前回比:-12.6ポイント)や「史跡や歴史的建造物」(前回比:-8.6ポイント)は活動が減っている分野である一方、「祭り・地域の伝統行事など」や「美術」(前回比:それぞれ+4.7ポイント、+4.6ポイント)は活動が増えている。 以下、各分野別にR4年全体(n=199)と前回H27年全体(n=211)の占める割合を比較 の順に説明。  文学R4年14.6% H27年10.9% 音楽R4年26.6% H27年31.8% 美術R4年23.6% H27年19.0% 演劇R4年3.5% H27年4.3% 舞踊R4年10.1% H27年6.6% メディア芸術R4年3.0% H27年15.6% 伝統芸能R4年4.0% H27年3.8% 芸能R4年2.5% H27年3.3% 茶道・華道・書道などR4年15.6% H27年16.6% 囲碁・将棋などR4年2.5% H27年5.2% 史跡や歴史的建造物R4年14.1% H27年22.7% 祭り・地域の伝統行事などR4年32.2% H27年27.5% その他R4年8.5% H27年10.9% 無回答R4年2.0% H27年0.5% Q 文化や芸術に関する活動をしていない理由について。(複数回答可)※最近1年間 文化や芸術に関する活動を「していない」と答えた人に、その理由を尋ねたところ、「忙しくて、活動する時間がない」(31.6%)と「興味・関心がない」(31.4%)がそれぞれ3割を超えている。他には「自分の都合の良い日時と合わない」(23.1%)、「参加したい活動が身近にない」(18.3%)などの順となっている。 前回結果と比較すると、「忙しくて、活動する時間がない」(前回比:-6.2ポイント)が減る一方で、「参加したい活動が身近にない」(前回比:+5.1ポイント)が増えている。 以下、各理由別にR4年全体(n=971)と前回H27年全体(n=608)に占める割合を比較 の順に説明。  興味・関心がないR4年31.4% H27年31.3% 自分の都合の良い日時と合わない(R4年追加項目) R4年23.1% 忙しくて、活動する時間がないR4年31.6% H27年37.8% 参加したい活動が身近にないR4年18.3% H27年13.2% 会場が近くにないR4年9.3% H27年8.2% 文化や芸術活動に関する情報がないR4年10.9% H27年7.9% 費用がかかるR4年10.9% H27年13.3% 一緒に活動する仲間がいないR4年15.3% H27年13.8%  何かしたいと思うが、自分に合う分野が何かわからないR4年16.2% H27年14.3% その他R4年10.3% H27年5.6% 無回答R4年4.3% H27年8.9%  Q 子どもの文化芸術体験や文化芸術活動の重要性について。  子どもの「文化芸術体験」や「文化芸術活動」の重要性についてみると、『大切だ』(「非常に大切だ」、「ある程度大切だ」の総和)が93.0%となっている。  前回結果と比較すると、『大切だ』は2.2ポイント高くなっている。  性別・年齢別にみると、男女全ての年代で『大切だ』の回答が8割以上となっている。  以下、サンプル数 非常に大切だ ある程度大切だ あまり大切ではない 全く大切ではない 分からない 無回答 の順に説明。     H27年全体(N=819) サンプル数819 非常に大切だ44.8% ある程度大切だ46.0% あまり大切ではない1.0% 全く大切ではない0.1% 分からない3.3% 無回答4.8%  R4年全体(N=1,177) サンプル数1177 非常に大切だ57.1% ある程度大切だ35.9% あまり大切ではない0.2% 全く大切ではない0.1% 分からない5.5% 無回答1.3%  性別・年齢別  男性計(n=453) サンプル数453 非常に大切だ55.6% ある程度大切だ36.0% あまり大切ではない0.2% 全く大切ではない0.2% 分からない6.6% 無回答1.3%  18~29歳(n=38) サンプル数38 非常に大切だ52.6%  ある程度大切だ42.1% あまり大切ではない0% 全く大切ではない0% 分からない5.3% 無回答0%   30歳代(n=41) サンプル数41 非常に大切だ58.5% ある程度大切だ41.5% あまり大切ではない0% 全く大切ではない0% 分からない0% 無回答0%   40歳代(n=63) サンプル数63 非常に大切だ63.5% ある程度大切だ33.3% あまり大切ではない0% 全く大切ではない0% 分からない1.6% 無回答1.6%   50歳代(n=67) サンプル数67 非常に大切だ64.2% ある程度大切だ32.8% あまり大切ではない0% 全く大切ではない0% 分からない3.0% 無回答0%  60歳代(n=92) サンプル数92 非常に大切だ50.0% ある程度大切だ39.1% あまり大切ではない0% 全く大切ではない0% 分からない8.7% 無回答2.2%  70歳代(n=102) サンプル数102 非常に大切だ52.0% ある程度大切だ32.4% あまり大切ではない1.0% 全く大切ではない1.0% 分からない13.7% 無回答0%  80歳以上(n=50) サンプル数50 非常に大切だ52.0% ある程度大切だ36.0% あまり大切ではない0% 全く大切ではない0% 分からない6.0% 無回答6.0%  女性計(n=684) サンプル数684 非常に大切だ59.2% ある程度大切だ35.7% あまり大切ではない0.1% 全く大切ではない0% 分からない3.9% 無回答1.0%  18~29歳(n=59) サンプル数59 非常に大切だ72.9% ある程度大切だ27.1% あまり大切ではない0% 全く大切ではない0% 分からない0% 無回答0%  30歳代(n=68) サンプル数68 非常に大切だ66.2% ある程度大切だ29.4% あまり大切ではない0% 全く大切ではない0% 分からない4.4% 無回答0%  40歳代(n=119) サンプル数119 非常に大切だ56.3% ある程度大切だ39.5% あまり大切ではない0.8% 全く大切ではない0% 分からない3.4% 無回答0%  50歳代(n=122) サンプル数122 非常に大切だ64.8% ある程度大切だ30.3% あまり大切ではない0% 全く大切ではない0% 分からない4.1% 無回答0.8%  60歳代(n=128) サンプル数128 非常に大切だ56.3% ある程度大切だ39.1% あまり大切ではない0% 全く大切ではない0% 分からない3.9% 無回答0.8%  70歳代(n=133) サンプル数133 非常に大切だ54.1% ある程度大切だ39.8% あまり大切ではない0% 全く大切ではない0% 分からない3.8% 無回答2.3%  80歳以上(n=55) サンプル数55 非常に大切だ49.1% ある程度大切だ38.2% あまり大切ではない0% 全く大切ではない0% 分からない9.1% 無回答3.6%   Q 子どもの文化芸術体験や文化芸術活動で大切な分野について。(複数回答可) 分野ごとの重要性についてみると、「美術」(61.7%)、「音楽」(61.5%)、「祭り・地域の伝統行事など」(61.3%)、「史跡や歴史的建造物」(53.4%)の4分野は全体の5割以上の回答が得られている。 以下、各分野別に全体(n=1,094)に占める割合 の順に説明。  文学R39.3% 音楽61.5% 美術61.7% 演劇40.4% 舞踊24.1% メディア芸術35.6%  伝統芸能34.9% 芸能20.7% 茶道・華道・書道など32.9% 囲碁・将棋など18.3% 史跡や歴史的建造物53.4% 祭り・地域の伝統行事など61.3% その他2.7% 無回答1.3%  Q 注力してほしい文化芸術の取組について。(3つまで回答可)  文化や芸術について注力して欲しい取組みについてみると、「文化芸術の担い手の育成」(49.3%)、「市民が文化芸術に接する機会の拡大」(48.1%)の順で高く、ともに全体の約半数を占めている。次いで「文化財の保存・継承」(36.7%)、「地域における伝統文化の発掘・継承」(30.3%)などの順となっている。  以下、各取組別にR4年全体(n=1,177)と前回H27年全体(n=819)に占める割合を比較 の順に説明。  市民の文化芸術体験の促進R4年25.8% H27年21.5% 市民が文化芸術に接する機会の拡大R4年48.1% H27年49.0% 発信力の高い文化芸術の振興R4年28.4% H27年18.2% 文化芸術の担い手の育成R4年49.3% H27年43.1% 地域における伝統文化の発掘・継承R4年30.3% H27年30.5% 文化財の保存・継承R4年36.7% H27年29.9% 文化芸術によるまちづくりR4年25.4% H27年22.3% 無回答R4年5.0% H27年7.2% Q 北九州市の文化芸術に関する意見や要望について。(自由記述) 北九州市の文化や芸術についてのご意見・ご要望をカテゴリー別に整理した。 「鑑賞・体験・発表等の機会の充実」に関するご意見・ご要望が88件で最も多く、北九州市内でライブやミュージカル作品、人形劇、公募展、芸術祭や文化祭などの文化芸術に接する機会の拡大を望む声がみられる。 「情報・PR」(67件)については、SNSやインターネット、テレビ・ラジオ、新聞や市政だよりでの文化・芸術についての情報発信の強化、「既存の施設や活動等の継続・充実」(51件)については、北九州フィルム・コミッションによる「映画の街・北九州」の更なる発展、「子ども・子育て・教育」(30件)については、これからの文化芸術の担い手育成のため、多くの子ども達に興味・関心を持ってもらう環境づくりを充実させてほしいとの要望などがあがっている。 以下、意見や要望別に全体(n=411件)に占める件数 の順に説明。  鑑賞・体験・発表等の機会の充実88件 情報・PR67件 既存の施設や活動等の継続・充実51件 子ども・子育て・教育30件 活動の支援・育成28件 街並み・環境26件  アクセス15件 市民の意識向上13件 妊婦・障害者・高齢者13件 費用の軽減10件 施設の新設要望9件 その他61件 《件数の多かった上位3カテゴリーの意見・要望(例)》 ①鑑賞・体験・発表等の機会の充実 ・民間の団体や若者など、文化に取り組みたい全ての人に機会が生まれやすい市であってほしいです。(10代) ・あるあるCityを中心にポップカルチャー系のイベントを開催する動きがここ数年強まっており、人出の増加を感じることが近年増えています。大衆向けに多くの動員を見込める興行と、数万人規模の動員は見込めないものの、全国からの来訪が見込めるイベントを行うのも良いと思います。(20代) ・北九州市はミュージカル作品の上映が少ないと感じます。有名な演者さんが出演する作品が多ければ北九州市に訪れる観光客も増え、北九州市の魅力にふれる機会をつくることができて、市全体の活性化につながると思います。(20代) ・北九州芸術劇場での舞台がいつも魅力的で、楽しみにしています。これからもっと素敵な作品を誘致してください。(30代) ・文化芸術、更に歴史にふれることは子ども達や多くの人々の心を豊かにし、移住者の増加や、例えば大学で外へ出たりした人がUターンしてくるなど、市への愛着を生むと思います。長期的な視点で個人を大切にする取り組みを行ってくれることを期待しています。(30代) ・様々な所で、小さくていいから芸術にふれられるような街になったらいいと思います。(40代) ・プロのアーティストや芸術作品を、もっと北九州市で見られるようにしてほしい。(50代) ・北九州市はジャズやロック等、音楽の文化がある。もっとそんな音楽イベントが増えると良いと思う。(60代) ・日常的に文化に触れられる環境づくりを期待します。(60代) ・年老いていきますと、近くの文化芸術にしか参加できなくなる。(70代) ②情報・PRについて ・まだ北九州には良い所がたくさんあると思うので、ぜひまだPRされていない、つまりフォーカスされていない場所をうまく使って、北九州市をうるおいに満ちあふれる土地にしてください。(10代) ・北九州市にはある程度の文化財が揃っているとは思いますが、PR等があまりうまくなく、減少を続ける人口に対して外部の人間を呼びよせる取り組みが拙いように感じます。(20代) ・若年層はインスタグラム等のSNSを頻繁に使用しており、情報源としているが、情報があふれる中、堅苦しいものであればスルーする。発信元のセンスも重要であると感じる。(20代) ・あまり知られていないイベントも多いように思うので、色々な方法で宣伝活動をしていただけると有り難い。(30代) ・文化的成熟度をより高めることは、市外や海外へ北九州の魅力発信することにつながると思います。これからも文化芸術によるまちづくりの推進をぜひともお願いします。(30代) ・東京に住んでいた時より、住民の方々の地元愛を感じる機会がたくさんあります。芸術劇場やソレイユホールなど素敵な劇場があるので、たくさんの舞台公演が開催されるよう、ぜひPRをしていただきです。(40代) ・情報誌を見ないと、どんな催し物があっているのか知る機会を得ないのが現状だと思います。もっと、様々な世代の市民の目にとまるような取り組みが必要だと思います。(40代) ・高齢者はスマホやPCも使えない方がいますので、テレビやラジオ、市政だより等で催事をもっとアピールしてほしいと思います。(50代) ・車通勤、職場と自宅の往復、介護・子育て世代は日々の生活に追われ、情報が入ってくることが少ないです。(50代) ・まだ知らないことがたくさんあると思います。知らない文化芸術に出会えると楽しみにしています。(60代) ③既存の施設や活動等の継続・充実について ・映画の誘致が、街おこしには一番効果的と思う。(20代) ・アニメに強いので、その部分を伸ばす。(30代) ・北九州フィルム・コミッションは多くの実績があると、様々なところで拝見しています。北九州市の大きな文化芸術の1つであると思うので、今後を期待しています。(30代) ・夏休みに無料となっていたため、美術館や博物館に初めて行きました。行ってみるとおもしろい所もあれば、1回行けばいいと思う所もあった。何度も行きたくなるような場所になれば、「おもしろかったから行ってみて」と友人にもお勧めできて、発展につながるのではないか。(30代) ・市政だよりを見ると、申し込みが往復はがきや電話によるものが多い。スマホやPCから申し込めるイベントが増えるとハードルが下がる。(40代) ・毎年、北九州国際音楽祭で素晴らしい演奏家の方々をお呼びいただき、またピアニストの登竜門であり歴史のある学生音楽コンクールの九州大会が響ホールで行われていたりと、芸術分野において大変誇らしい環境であると思っています。(40代) ・子どもが学校からチラシをもらってくるので目を通しています。様々な取り組みをされているので、手がけたいと思いながらなかなか。引き続き、続けてほしいです。(40代) ・市の印象は、文化芸術について頑張っていると感じました。ただ、もう少し新しいものを取り入れていかなくてはならないとも考えています。(40代) ・日本中に北九州芸術劇場の素晴らしさが伝わってほしいと思います。あれだけ立派な劇場なので、たくさんのイベントに関わってほしいと思います。(50代) ・芸術劇場、響ホール、ひびしんホールと増えて、大分有名な方が来るようになり、また多くの人が出かけて行くような試みもされて、文化かおるまちに近づいたと思います。(70代) 2 子どもの文化や芸術に関するアンケート結果 (1)調査の概要  北九州市における子どもの文化芸術活動の実態や保護者の希望を把握し、子どもを対象とした文化芸術施策を効果的に推進するための基礎資料を得ることを目的に、アンケート調査を実施しました。  以下、項目 概要 の順に説明。  調査対象 北九州市内の子育て世帯  調査方法 放課後児童クラブ利用者に質問紙を配布、WEBによる回答  サンプル数 調査票配布数 約1,000票、有効回収数 129票、有効回収率 約13%   調査時期 令和6年7月下旬~同年8月中旬 (2)調査の結果(抜粋)  Q 学校以外における文化芸術活動の有無について。  放課後児童クラブ利用者の子どものうち、半数(50.4%)が学校以外で文化芸術活動を行っており、楽器が最も多い(33件)。  学校以外で文化芸術活動を行っていない理由は、「スポーツや塾等、他の活動をしている」が最も多い(33件)。 学校以外での文化芸術活動の有無 全体回答件数129件、活動している65件(50.4%)、活動していない64件(49.6%)  学校以外における文化芸術活動の内容(複数回答可) 楽器33件 書道16件 ダンス・バレエ・日本舞踊8件 合唱3件 その他7件  学校以外で文化芸術活動をしていない理由(複数回答可) スポーツや塾等、他の活動をしている33件 本人が希望しない18件 近隣で希望する活動がない9件 経済的理由8件 その他11件   Q 子どもに対する文化芸術活動への期待について。  放課後児童クラブ利用者が、子どもを対象とした文化芸術施策で注力してほしいことは、「学校での文化芸術体験の充実」が最も多く(61件)、次いで「祭りや伝統文化に触れる機会の確保」が多い(52件)。  加えて、学校で経験してほしい文化芸術活動の分野としては「伝統的な文化・音楽・芸能」が最も多く(73件)、伝統文化等に関するニーズが高い。 子どもを対象とした文化芸術施策で注力してほしいこと(複数回答可) 学校での文化芸術体験の充実61件 祭りや伝統文化に触れる機会の確保52件 まちなかで文化芸術に触れる機会の確保38件 文化芸術を通じた多世代・多様な人との交流32件 質の高い文化芸術に触れる機会の確保26件 文化資源を楽しく学べる観光の推進23件  学校で経験してほしい文化芸術活動の分野(複数回答可) 伝統的な文化・音楽・芸能73件 音楽58件 美術54件 ダンス42件 食文化30件 演劇25件 文学21件 文化財21件 映画8件 漫画6件  3 北九州市の文化施設の概要 以下、施設名 所在地(電話番号) 施設内容 施設写真 の順に説明。   北九州市立美術館(本館・アネックス) 戸畑区鞘ケ谷町21番1号(093-882-7777) 延床面積:10,664.38㎡ 開館:昭和49年11月 展示室、市民ギャラリー、収蔵庫 北九州市立美術館(分館)小倉北区室町一丁目1番1号リバーウォーク北九州5階(093-562-3215) 延床面積:1,657.00㎡ 開館:平成15年10月 展示室 北九州市立美術館(黒崎市民ギャラリー) 八幡西区黒崎三丁目15-3コムシティ3階(093-644-5206)延床面積:624.29㎡ 開館:平成25年4月 展示室 北九州市立自然史・歴史博物館(いのちのたび博物館) 八幡東区東田二丁目4番1号(093-681-1011)延床面積:17,011.86㎡ 開館:平成14年11月 展示室、実習室、収蔵庫 北九州市科学館(スペースLABO) 八幡東区東田四丁目1番1号(093-671-4566) 延床面積:5,469.14㎡ 開館:令和4年4月 展示室、プラネタリウム 北九州市科学館分館(スペースLABO ANNEX) 八幡東区東田二丁目2番11号(093-663-0550) 延床面積:3,196.73㎡ 開館:令和4年4月 プレゼンテーションスタジオ、多目的スペース、工房 北九州市立こども文化会館 小倉北区下到津四丁目3番2号(093-592-4152)延床面積:1,332.73㎡ 開館:昭和54年11月 児童劇場、工作室、プレイルーム 北九州市立松本清張記念館 小倉北区城内2番3号(093-582-2761) 延床面積:3,391.69㎡ 開館:平成10年8月 展示室、映像ホール、会議室 北九州市立文学館 小倉北区城内4番1号(093-571-1505) 延床面積:2,399.45㎡ 開館:平成18年11月 展示室、交流ひろば、映像コーナー" 北九州市漫画ミュージアム 小倉北区浅野二丁目14番5号あるあるCity5・6階(093-512-5077)延床面積:2,330.80㎡ 開館:平成24年8月 展示室、閲覧ゾーン、イベントコーナー 松永文庫 門司区西海岸一丁目3番5号旧大連航路上屋1階(093-331-8013) 延床面積:290㎡ 開館:平成21年11月(平成25年7月に門司市民会館より現在地に移転)展示室 北九州市立長崎街道木屋瀬宿記念館 八幡西区木屋瀬三丁目16番26号(093-619-1149) 延床面積:2,405.03㎡ 開館:平成13年1月 みちの郷土史料館、こやのせ座 収容人員:300人 森鷗外旧居 小倉北区鍛冶町一丁目7番2号(093-531-1604) 敷地面積:704㎡ 公開:昭和57年3月 文化財指定:昭和49年3月22日 旧高崎家住宅(伊馬春部生家) 八幡西区木屋瀬四丁目12番5号(093-618-2132) 敷地面積:653㎡ 公開:平成9年4月 文化財指定:平成6年3月30日   立場茶屋銀杏屋 八幡西区石坂一丁目4番6号(093-618-1836) 敷地面積:645㎡ 公開:平成11年7月 文化財指定:平成8年3月27日 火野葦平旧居「河伯洞」 若松区白山一丁目16番18号(093-771-0124) 敷地面積:591㎡ 公開:平成11年1月 文化財指定:平成9年3月27日 北九州市立火野葦平資料館 若松区本町三丁目13番1号若松市民会館内 (093-751-8880) 延床面積:220㎡ 開館:昭和60年7月 展示室"   東田第一高炉史跡広場 八幡東区東田二丁目3番12号(093-582-2391) 敷地面積:約14,000㎡ 高さ:70.5m 公開:平成11年7月 文化財指定:平成8年3月27日 北九州市立埋蔵文化財センター 小倉北区金田一丁目1番3号(093-592-3196) 延床面積:2,606.49㎡ 開館:昭和58年4月 展示室、収蔵庫 北九州芸術劇場(J:COM北九州芸術劇場) 小倉北区室町一丁目1番1号リバーウォーク北九州内(093-562-2655) 延床面積:17,740.00㎡ 開館:平成15年8月 収容人員:大ホール1,269人中劇場700人 小劇場216人 北九州市立響ホール 八幡東区平野一丁目1番1号(093-662-4010)延床面積:3,589.42㎡ 開館:平成5年7月 収容人員:ホール720人 北九州市立黒崎文化ホール(黒崎ひびしんホール) 八幡西区岸の浦二丁目1番1号(093-621-4566) 延床面積:8,755.83㎡ 開館:平成24年7月 収容人員:大ホール826人 中ホール310人 北九州市立門司市民会館 門司区老松町3番2号(093-321-2907) 延床面積:3,743.43㎡ 開館:昭和33年2月 収容人員:大ホール800人 北九州市立若松市民会館 若松区本町三丁目13番1号(093-771-8131) 延床面積:5,365.71㎡ 開館:昭和60年7月 収容人員:大ホール800人 北九州市立戸畑市民会館 戸畑区汐井町1番6号(093-871-7200)延床面積:8,445.76㎡ 開館:平成14年12月 収容人員:大ホール800人 中ホール300人 北九州市立大手町練習場 小倉北区大手町11番4号大手町ビル9・10階(093-583-5533) 延床面積:2,062.86㎡ 開館:平成7年7月 大練習室、中練習室2室、小練習室8室等 北九州市立旧百三十銀行ギャラリー 八幡東区西本町一丁目20番2号(093-661-9130) 延床面積:307.51㎡ 開館:平成5年10月 展示室 ザ・スティール・ハウス北九州ソレイユホール 小倉北区大手町12番3号(093-592-5405) 延床面積:9,612.00㎡ 竣工:昭和59年3月 取得:平成22年3月 収容人員:ホール2,008席 4 北九州市文化芸術推進プラン策定過程 本プランの策定にあたっては、「北九州市文化芸術推進プラン検討会」を設置し、有識者等の意見を伺うとともに、文化芸術団体や文化芸術イベント参加者、将来を担うZ世代や子育て世帯などへの意見聴取やアンケートを実施し、幅広く意見を伺いました。 《策定の過程》 以下、日程と概要 の順に説明。  令和6年6月25日 第1回検討会 ・北九州市文化芸術推進プラン骨子案に関する意見交換  7月~8月 子育て世帯へのアンケート調査、Z世代へのヒアリング  8月21日 第2回検討会 ・北九州市文化芸術推進プラン素案に関する意見交換   月  日 第3回検討会 ・北九州市文化芸術推進プラン最終案に関する意見交換 《北九州市文化芸術推進プラン検討会構成員》 以下、構成員の氏名(ふりがな)、役職 の順に説明。  大島 まな (おおしま まな) 元 九州女子大学・九州女子短期大学地域教育実践研究センター 所長  久保山 雅彦(くぼやま まさひこ) (公財)北九州市芸術文化振興財団 理事長  調 弘誓 (しらべ ひろちか) NHK北九州放送局 局長  外山 典子 (とやま のりこ) 北九州市立藤木小学校 校長  羽田野 隆士(はたの たかし) 北九州商工会議所 専務理事  藤石 美里 (ふじいし みさと) 西南女学院大学 人文学部 観光文化学科 学生  南 博 (みなみ ひろし) 北九州市立大学 地域戦略研究所 教授  室園 哲子 (むろぞの てつこ) 北九州文化連盟 常務理事 北九州市歌  一、山脈に 朝の陽映えて 玄海の 波うつところ 希望もて ひらけしまちに たくましき 市民のいぶき ああ わが市 北九州  二、くれないに 溶炉は燃えて 紺碧の 大空高く 美しき 若戸の橋に 天かける 理想はきよし ああ わが市 北九州   三、海遠く 幸を求めて 伸びゆくは 若き力ぞ 大いなる 光の下に 躍進の 未来をめざさん ああ わが市 北九州  北九州市市民憲章  わたしたちのまち北九州市は、美しい自然に恵まれ、ながい歴史とたくましい産業をうけついできました。  わたしたち北九州市民は、このまちを愛し、よりいっそうの市民参加によるまちづくりをめざしています。  このふるさとに、実りある未来を築くため、わたしたちは、みんなで守る約束を定めます。  緑を豊かに 清潔で美しいまちにします  きまりを守り 安全なまちにします  人を大切にし ふれあいの輪をひろげます  元気で働き 明るい家庭をつくります  学ぶ楽しさを深め 文化のかおるまちにします 北九州市文化芸術推進プラン 発行年月日 令和7年 月 編集・発行 北九州市(都市ブランド創造局総務文化部文化企画課) 連絡先 〒803-8501 北九州市小倉北区城内1-1  TEL 093-582-2391  FAX 093-581-5755