平成21年1月22日 12時~13時
「女と男が輝く まちづくり・人づくり」
第13回 開催状況
開催日・テーマ
内容
参加グループ
ふくおか県「翼の会」北九州ブロック
グループのプロフィール
福岡県の女性海外研修事業に参加し、研修で学んだ体験や知識を地域に活かしていくため、昭和63年に「翼の会」を結成し活動している。

「女と男が輝く まちづくり・人づくり」
参加者の主な発言
- 福岡県の研修事業、女性研修の翼で学んだことを地域活動に活かしていきたいと、1988年に「ふくおか県翼の会」を設立した。現在5ブロックで北九州がその1つ。24回生までの443名の会員がいる。研修内容として、男女共同参画、労働、福祉、環境と幅広く学習している。
- スウェーデンの高齢者施設では、高齢者だけの建物にしてなくて40代から100歳までの人たちと一緒に生活できるシステムができている。北九州をよそに自慢するときは、子育てと高齢者の福祉が行き届いていると自慢しているが、スウェーデンの高齢者施設のあり方に感心して帰ってきた。ドイツは、昔の景観を大事にして、古い施設を保存しながら新しいものに変えていっている。壊れた薬品工場を改造して、そこに女性達のまちをつくることを許していて、安く土地を売ったり、女性たちが企業を起こしやすいシステムがあり、そこに行政の後ろ盾を感じた。北九州も、女性が活動できるようにバックアップするシステムが実現するといいと思う。
- 男性職員の育児休暇の取得では北九州市は平成25年までに目標値が8%と低い。苅田町は22年度100%を目標にしている。育児休暇をとって地域参画し、地域を知ることで自分の力になり、将来、行政の中に活かせると思う。北九州市も目標値を上げて実施していただきたい。
- 市長が会合で、杉田久女をもっとPRしていくということを聞いてとても賛成である。久女はわたしたちの先達だと思っている。いま松本清張生誕100年記念事業をしているこの機会に、久女をもっと全国区に売り出していくように市長にお願いしたい。
- やっぱり女性は一歩控えめにとか、遠慮しなさいとか、そういう無言の力を感じる。女性が出て行く場が無いのが現状で、どこかで能力を発揮できる場があれば、きっと活躍できる女性はたくさんいると思う。行政の方は女性が能力を発揮できる枠組、受け皿のようなものができていることを今日の話し合いで聞いて、今度は私たち自身がしっかりしなければという思いを新たにした。
市長の主な発言
- 去年、市役所に女性活躍推進本部というのをつくった。これまでの45年間の人事を見ていると、議会で答弁する側に女性は一人もいない。3割くらい女性職員が入ってきているが、育て方に原因がある。能力の差ではない。そこを変えようということで、数値目標は女性活躍の促進のため必要であるとトップダウンで決めた。例えば女性の幹部職員は何%と。これは実力があってのことで、女性だからといって実力のない人が幹部になったら周りの士気が落ちる。育児休業などの数値目標は女性活躍を促進するために必要な、励みの数字ということで上げた。
- 清張さんはどこに行っても知られている。清張さんのお名前を借りて北九州をPRすると同時に、不遇だった久女の復権をやってみようと、文学館の佐木館長と話し合って一致した。文化の問題は行政が一生懸命やるのはいいが、行政としてあまり過度に特定の芸術家の評価をすることは避けたいと思っている。
- 環境で世界中に発信しようということを昨年決めた。ルネッサンスにつづくまちづくりに、文化のイメージアップ、PRは大事なツール。漫画ミュージアムの建設を予定しているが、(北九州市には)結構作家やアーティスト達がいることを知らない人も多いと思う。行政が発信するというのは限られているが、まずは「北九州はこんな素晴らしい芸術家や作家がいたんだ」ということをしっかりと知らせることが行政の仕事だと思っている。
- 子育て支援で、日本で一番だと皆様に実感していただくことが自分の公約のスローガン。それがまちづくりのビジョンの趣旨にも盛り込まれた。日本一と言ったために、どこが日本一だと言われて往生している。ただ、そういうお叱りは頑張れという表れなので、これからいっときは財政も大変ではあるが、本当に実感していただけるように官民一体となって頑張りたいと思う。
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