平成21年5月27日(水曜日) 12時~13時
「働く、自立する」
第17回 開催状況
開催日・テーマ
内容
参加グループ
大東コーポレートサービス(株)
グループのプロフィール
障害者を雇用するため、大東建託(株)の子会社として平成17年5月に東京都品川区に設立され、昨年5月、市内に北九州支店を開所した。今回は、代表取締役と北九州支店の障害を持つ従業者及び障害者相談員が参加。

「働く、自立する」
参加者の主な発言
- 当社は、社員56名の会社で、その内、障害を持つ方を39名雇用している。
国の高齢・障害者雇用支援機構から知的障害者の職場改善好事例として紹介され、表彰を受けている。
北九州支店では、大東建託で取り扱う建物の報告書を2ヶ月毎にオーナーに向けて、年間60万部印刷して送っている。
(北九州支店の従業者数13名、内、障害を持つ方9名) - 学校を卒業したばかりで、会社では一番年下。会社の人の言うことをしっかり聞いて仕事をしている。現在は、市の通勤寮で生活しているが、2年後に寮を出る必要がある。将来は、1人暮らしができるようになりたい。
- 休みの日は、買い物したり、音楽を聴いたり、図書館に行ったりして、ストレス解消をしている。仕事はちょっときつい所もあるが、とても楽しく働いている。
- 趣味は、音楽を聴くことと塗り絵。リサイクルのためにペットボトルのふたを集めている。子供会のOBとして廃品回収の地域活動もしている。
仕事については、最初は分らないことばかりで毎日一生懸命であったが、今はとても楽しい。仕事のスピードアップを目標に頑張っている。
お金が稼げるようになったら、自立したいが、自立している人をテレビで観ると生活を切り詰めて暮らしているので不安になった。将来、ゆとりのある生活ができるように頑張るので、国や市も応援してほしい。 - 何回か転職したが、周囲の人に助けられて、今の仕事についている。今は良い職場が見つかりホッとしている。
今は親と同居しているが、親がいなくなった時、生活していけるのか不安である。いろいろな手続きで、書類の内容が難しい、意味が分らないなどで困るのではないか、セールスなどで騙されるのではないかといった心配がある。また、一人になった時、精神的に孤独になるのではといったこともある。
自分にとって安心できる人が近くにいてくれればと思う。 - 企業が、誰にでもできる仕組み、ミスをしない仕組みを作れば、知的障害を持つ方も十分活躍できる。彼らは、会社の利益に貢献して、我々の企業グループの中で高く評価されている。利益に貢献できる企業人として今一人一人が力をつけてきたことが大変嬉しい。
- 障害を持つ方の仕事をサポートする中で、中には私以上にスキルをあげていると感じる部分もある。反復作業における集中力の持続性というのは、知的障害を持つ方の方が優れているのではないかと思う。
- 障害を持って働いている人に対して、会社内での応援はできるが、退社した後は難しい。十分な生活支援があれば、彼らもさらに力を発揮させることもできるし、会社としても安心して雇用できる。市の雇用拡大に繋がるのではないか。
市長の主な発言
- 高齢の方向けのグループホームがあるが、障害を持つ方向けのグループホームもあると良いという声を聞く。市としては、グループホームを開設する際に助成する制度や親元や寮から移る前に生活体験をする事業を用意している。
国でも、アパート等の借り上げでグループホームを開設する場合に敷金・礼金について助成する制度もある。
グループホームを開設する予定があれば、相談してほしい。 - 戸畑の「ウェルとばた」には、障害を持つ方々の団体も数多く入っており、障害を持つ方の北九州市全体の拠点の一つになっている。
6階に障害者地域生活支援センターもあり、障害を持つ方のいろいろな相談にのっている。電話で受け付け、相談員が出向いて行って相談を受けている。
この総合的な窓口を活用し、他の方にも宣伝してほしい。 - 市では、障害を持つ方に向けて、「市政だより」、「議会だより」、「かえるプレス」を点字で作ったり、フロッピーディスクや音声テープで配るといったサービスも行っている。
- 今、本市は、皆さまの職場のある黒崎地区を快適なまちにするために頑張っている。皆さんも頑張ってほしい。
世の中には自分の力で頑張って道を開きたいが、なかなかチャンスに恵まれない人も沢山いると思う。皆様の活躍はそのような人達の元気のもととなるので、先頭きって頑張ってほしい。
市もできる限り、皆さんの役に立てるようにサポートするので、よろしくお願いします。
本日はどうもありがとうございました。
このページの作成者
広報室広聴課
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