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第9回認定者(2013年度)

更新日 : 2022年7月1日
ページ番号:000027613
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岩丸 敦士(いわまる あつし)さん

溶接 <エムイーシーテクノ(株)>
岩丸敦士氏

 石油、化学、医薬、食品等のプラントにおける配管・機器・槽等の溶接作業に従事しており、特に化学プラント特有の高品質な完全溶接が要求されるチタニウム鋼や、ステンレス鋼におけるエックス線検査を要する製品の溶接において、非常に高度な技能を有し、顧客から高い評価を得ている。海外のプラントでも指揮を執るなど、国内外で後進の人材育成に貢献している。
平成20年の全国溶接技術競技会(被覆アーク溶接の部)では、全国優勝を果たすなど多くの賞歴を有し、その溶接技能は国内屈指である。
八幡西区在住、1972年生まれ。

川瀬 隆久(かわせ たかひさ)さん

金型保全 < 日産自動車九州(株)>
川瀬隆久氏

自動車の外板パネル(ボンネット、ドア等)の金型プレス工程において、形状が複雑化するために発生するシワや割れを防ぐため、金型に対して数ミクロン単位の歪修正作業を短時間で完了させることが出来る。異物混入等による金型自体の変形では、バーナーによる局所加熱技術を駆使し半溶融部分の表面張力を利用した形状修復技術で20分以内の修理を可能とする非常に高い技能を有している。
さらに、成型状態を見極める為の“細工しわ”を製品外にあえて造り込むなど高い発想力で、不良品の発生を未然に防ぐ工法を考案し生産効率の維持向上に大きく貢献している。
小倉南区在住、1957年生まれ。

川添 孝一(かわぞえ こういち)さん

金型組立・金型メンテ < 吉川精密(株)>
川瀬隆久氏

一般金型から超精密金型(部品精度±2ミクロン)まで幅広い種類の金型の組立作業において、最終調整(合口あわせ)の際に、和紙を咬ませ切れ具合から金型刃物(パンチ・ダイ)のクリアランスを瞬時に目視で判断することができる。またクリアランス調整が必要な場合は、パンチ部分をバーで叩いてミクロン単位の調整ができる、非常に高度な技能を有している。
さらに、金型組立工程における数値データなどを設計にフィードバックし、より使い易い、メンテナンスし易い、組み立て易い金型の開発に貢献するとともに、治具の考案や生産工程を改善するなど、金型生産の効率化、コスト軽減にも大いに寄与している。
八幡西区在住、1949年生まれ。

迫田 秀治(さこだ ひではる)さん

衛生陶器施釉 < TOTOサニテクノ(株)>
迫田秀治氏

陶器ゆえに焼成後でなければ判明しない釉薬の塗装ムラなどの問題点を事前に回避するためのノウハウを開発し、不良を発生させないための塗膜厚さ管理と塗装技術を確立した。手掛け塗装からロボット塗装への移行においては、これまで培った技能をプログラム化することで品質・生産効率の向上に大きく貢献している。また釉薬の特性や塗装に使用するスプレーガンの原理など、施釉工程の基本・応用マニュアルを作成し、後進への技能伝承に尽力するとともに、海外でも多くの技術者を育成し、大幅な品質向上を実現している。
衛生陶器の国内シェア55%を有する企業で、その非常に高い技能は施釉技能師(社内資格)としてただ一人認定されている。
小倉北区勤務、1956年生まれ。

玉井 明人(たまい あきと)さん

SL車両保守 < 九州旅客鉄道(株)[(株)ケイ・エス・ケイ出向]>
玉井明人氏

九州一円の鉄道車両の車体修繕業務に携わる一方で、近代遺産ともいえる日本最古の蒸気機関車8620形蒸気機関車の検査修繕が出来る数少ない技術者のうちの一人で、1988年の「SLあそBOY」の復活にも大きく貢献した。
年1回実施されるSLの検査修繕において、蒸気機関車の心臓部であるボイラーを主とし、缶付属部品や各種装置の整備及び製作に従事しており、指先の感覚や聴覚など長年の経験で培った五感を駆使して、蒸気漏れしやすいバルブなど精度管理が非常に難しい、すり合わせ部分の不具合判断や調整を行うことが出来る非常に高い技能を有している。
また蒸気圧縮機の動作試験機や数々の治具を製作し、検査修繕作業の大幅な効率化を実現した。将来的にも車両保守に不可欠な技能を次世代へ伝承するため、後進の育成にも尽力している。
小倉北区勤務、1957年生まれ

山本 英明(やまもと ひであき)さん

連続鋳造 < 新日鐵住金(株)八幡製鐵所>
山本英明氏

製鋼工場第三連続鋳造機(溶けた鋼を固めていく工程)の新規立上げプロジェクトに参加し、同工程の管理・運用・保守においてデータ管理に基づくマニュアル化を開発・推進した功労者である。導入後も3年の年月をかけ、すべての部品について使用実績を調査し、保全作業を標準化して安定操業に貢献している。溶鋼漏れトラブルにおける、浸漬ノズル嵌合部(かんごうぶ)の設備改善の提案や、鋳型シール作業訓練用の疑似作業台の考案により、年間920トン発生していた屑発生量を12.3%にまで低減させた。  
保全作業に精通、非常に高い技能を有し、安全・環境・防災・業績の面からも多角的に貢献して、生産性の向上に大きく寄与した。
八幡東区在住、1954年生まれ。

※ 以上の紹介文は、認定当時のものです。

このページの作成者

産業経済局地域経済振興部雇用政策課
〒803-8501 北九州市小倉北区城内1番1号
電話:093-582-2419 FAX:093-591-2566

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