REPORTレポート
REPORTレポート
映像作品のオンライン公開という形式で開催される予定の「日中韓芸術祭2021 in Kitakyushu」 。(芸術祭の詳細は末尾に記載)
2021年10月25日に北九州市立美術館本館で開催されたその撮影会(非公開)の様子をご紹介します!
場所は北九州市立美術館本館のロビー。
文化庁の都倉俊一文化庁長官、北九州市の北橋健治市長のご挨拶のあと、関係者による記念撮影が行われました。
北九州市にある東筑紫学園高等学校。その服飾専攻の生徒の皆さんは、日頃から被服製作のみならず衣生活の多様化による問題や、環境を意識した被服についての知識や技術を学んでいます。
本館からアネックスへと向かう回廊では、その皆さんがペットボトルで制作した「アート コサージュ」が展示されていました。
作品は来賓の皆さんにご鑑賞いただきました。
そしていよいよ撮影会場となる美術館別棟にある部屋「アトリウム」へ。
アトリウムとは、元々は古代ローマの邸宅様式で、屋根の中央に天窓を、床の中央に雨水を受ける水盤を置いた広間のこと。ここも中央に水を張ることができます。
北九州市立美術館本館と同様、建築界のノーベル賞と呼ばれるプリツカー賞を受賞した世界的建築家、磯崎新氏の設計によるものです。
そのままでも独特で素敵な空間が、総合演出の落合陽一さんの手で最新技術を駆使したインスタレーションに。
暗幕で暗くした室内、中央部に張られた水の上には、北九州未来創造芸術祭の落合さんの展示作品でも登場した最新鋭3Dホログラム映写機「3Dファントム」が複数基設置。
ホログラムの映像と、それが映り込む水面が、誰も見たことの無い空間を創り出します。
3Dファントムに映るのは、10月上旬に東京で撮影された冨永愛さんらモデルの皆さんのランウェイウォーク。前向きに、横向きに、映像ならではの自在な表現に、思わず目が釘付けになります。
この幻想的で不思議な空間で撮影された映像が、さらに編集されて「日中韓芸術祭2021 in Kitakyushu」の作品になるとのこと。
実際に作品になる撮影は、関係者への公開とは別に行われたそうですが、落合陽一さんも真剣な眼差しで会場を見つめます。
そして、この日撮影された映像のダイジェストがこちらです。
④トークセッション
インスタレーションの鑑賞のあと、関係者によるトークセッションが行われました。
臨席した東筑紫学園高校の生徒の皆さんも真剣な眼差し。
鋭い質問も飛び出し、活発なトークセッションになりました。
ここまで、「日中韓芸術祭2021 in Kitakyushu」撮影会レポートでした。
なお、この映像作品について、当初2021年中の公開を予定しておりましたが、諸事情により2022年初旬に公開延期となっております。
公開まで、今しばらくお待ちください。
主催:文化庁・北九州市・東アジア文化都市北九州実行委員会
スーパーアドバイザー:南條史生
総合演出:落合陽一
プロデュース:金森香(一般社団法人 DRIFTERS INTERNATIONAL)
映像:bird and insect
音楽:ケンモチヒデフミ
制作:株式会社エモハウス、JPNK、一般社団法人 DRIFTERS INTERNATIONAL、株式会社precog、bon株式会社
イベント制作統括:NHKプロモーション
映像制作統括:株式会社precog
3D Phantom提供:株式会社Life is Style屋外⽤LEDビジョン提供:株式会社セイビ堂
第5回(2013年)日中韓文化大臣会合において、2014年以降毎年、会合主催国が、日中韓の優れた伝統文化と現代の芸術的発展の成果を紹介することを目的に、芸術団等の出演による3か国の共同事業として日中韓芸術祭を実施することが合意されました。
本年の日中韓芸術祭では、2021年4~7月に、北九州市で開催された「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」(ディレクター 南條史生氏)からコンセプトを引き継ぎ、メディアアーティストの落合陽一氏を総合演出により、日中韓三か国が共同してバーチャルファッションショーを核とした映像作品を制作することになっています。
「デジタル時代に花開く,時空間を超えたパッチワーク」をテーマに、日本・中国・韓国の装いの土着性や、その文化の根底に流れるサスティナビリティを共通のコンセプトとし、地理的な距離を越えて一つの場に集結している映像の制作がスタートしました。