INTRODUCTION
北九州のドードー
北九州のフクロオオカミ
北九州市の藍島の浜辺で同地域の方々と拾い集めた漂着物で大型絶滅動物ドードーとフクロオオカミの彫刻を制作しました。時空を超えて出現する色とりどりの大きな動物たちは、ユーモアのある表情を浮かべ、鑑賞者を楽しませると同時に、人間による地球の環境破壊にも注意を喚起させるのです。地球という惑星に暮らす人類の未来についてどう考えるべきかを私たちに問いかけます。
PROFILE
柴田英昭(しばたひであき、1976 年岡山県生まれ、鳥取県在住)のアーティスト名。
2003 年に大阪・淀川の河川敷を拠点として活動開始。
ゴミや漂流物などを使い、様々な造形物を制作する。
赴いた土地ならではのゴミや人々との交流を楽しみながら行う滞在制作を得意とし、岡山県・宇野港に常設展示された「宇野のチヌ」は特によく知られている。
「釜山ビエンナーレ」(2006) やインドネシアで開催された日本現代美術展「KITA!!」(2008)、ドイツ・ハンブルグと大阪で同時開催された「TWINISM」(2009)、モルディブ共和国初の現代美術展「呼吸する環 礁ーモルディブ・日本現代美術展ー」(2012)、デンマークで開催された「Kunst&Byrum Helsingør The life in the Sound」(2014) など海外での展覧会参加も多い。淀川テクニックの作品は小学校の図画工作や中学校の美術の教科書でも紹介されている。
柴田は作品制作のみならず、その独創的なアイデアを活かした様々なワークショップを全国各地で開催するほか、「コラージュ川柳」の発案者・考案者でもある。近年では環境問題に関わるイベントでの展示も多い。
この作品は、いのちのたび博物館駐車場ゲート横芝生広場に移設して展示しています。(2022年2月現在)