INTRODUCTION
TT
ライゾマティクスは設立以来、常に人とテクノロジーの関係を問い直し、技術と芸術の新しい可能性を追求する作品を制作しています。今回は北九州を拠点とする産業用ロボットの世界的な企業である安川電機とコラボレーションした映像作品を発表します。ふたつの光源とふたつのオブジェからつくられる二次元の影が観客の前に立ち現れます。この影は3Dスキャンしたダンサーのポーズをもとにつくられた幾何学オブジェを、ロボットアームが正確に動かすことで生成される影なのです。光と影、2次元と3次元、人の動きとロボットの動き、それらの関係をプリミティブに考察する試みです。
産業用ロボット提供・技術協力:株式会社安川電機
PROFILE
技術と表現の新しい可能性を探求し、研究開発要素の強い実験的なプロジェクトを中心に、ハード・ソフトの開発から、オペレーションまで、プロジェクトにおける全ての工程に責任を持ち、人とテクノロジーの関係について研究しながらR&Dプロジェクトや作品制作を行う。また、外部のアーティストや研究者・科学者などとのコラボレーションワークを通じ、カッティングエッジな表現作品、研究を世の中に発表している。東京都現代美術館にて大規模個展「ライゾマティクス_マルティプレックス」を開催中。