Artist

東本憲子

Noriko HIGASHIMOTO

東本憲子Noriko HIGASHIMOTO

無題 2011-2017

INTRODUCTION

無題

美しく神秘的な幾何学模様。支持体はなんと梱包用のプチプチです。カラーペンを使ってリズミカルに繰り返される点を打つ行為を、東本自身が心から楽しんでいる様子が感じられ、彼女にとっての創作は、色を使って遊ぶことに近いのかもしれません。しかし、点が線となり、面を形成し、少しずつ蓄積されていくイメージは、やがて壮大な織物のようになり、強度を獲得しながら「作品」へと昇華していきます。6年がかりで完成した本作は、ヴィヴィッドな色を使いながらも、全体的として柔らかい透明感をたたえています。いつも明るく笑顔の彼女は、施設のムードメーカーでもあります。そんな人柄を反映した東本ワールドは、30m のプチプチを前に、今も果てしなく続いているのです。

PROFILE

1983年生まれ、大阪府在住。
「西淡路希望の家美術部」所属。

緩衝材であるエアキャップのロールにカラフルなカラーペンを使い、点・線・面で三角、四角、五角形など文様を描いていく。
頭の中に設計図があり、手が止まることは無い。笑顔で周りに大阪ノリの鋭い突っ込みを入れながら制作する。

ポコラート全国公募入選(2016・2015・2013)、かんでんコラボアート入選(2010・2005)、など受賞歴多数。
「アール・ブリュット?アウトサイダー・アート?それとも?ーそこにある価値ー」(EYE OF GYRE、東京、2017)など多数のグループ展に参加している。