INTRODUCTION
Gardening
いまはない宇宙のテーマパーク「スペースワールド」の名前を冠した駅前の広場にカラフルな野菜と果物のバルーン彫刻を出現させます。絶えず空気が送り込まれ、生き生きと躍動する彫刻たち。ここで取り上げられている野菜や果物は、地球環境が良くなければ得られない自然の恵みです。またそれを表現する大型彫刻は地球環境の重要な要素である空気によって形を保ち、大気の存在を思い起こさせると同時に、気候変動の問題にも目を向けさせるでしょう。私たちは自然や地球環境のおかげで、命を持続させています。明快でカラフルなポップアートが、大地への感謝を促し、今一度自然に向き合う機会をつくりだすでしょう。
PROFILE
1961年韓国生まれ、同地在住。
弘益大学校絵画科卒業。韓国を代表するアーティスト。
「第51回ヴェネチア・ビエンナーレ」(イタリア、2005)では韓国館の代表に選ばれたほか、リバプールやシドニー、台北、リヨンなど世界中の芸術祭に参加している。また、平昌2018パラリンピック冬季競技大会では、開会式・閉会式のアートディレクターを務めるなど活躍の幅を広げている。
日常の事物から作品の着想を得て、強烈な色使いとダイナミックな造形で花や雲と空、などを制作し非日常的な彫刻作品をつくりあげ、我々の気づいていなかった視点をもって現実のあり方を見直すことを促している。
主な展覧会に「六本木アートナイト2019」(東京、2019)、「Blooming Matrix 花ひらく森」(GYRE GALLERY、東京、2019)など。