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第13回議事要旨(平成16年2月3日開催)

更新日 : 2022年6月27日
ページ番号:000003060

会議要旨

1 日時

平成16年2月3日(火曜日)14時-15時15分

2 場所

東京第一ホテル小倉 9階 アルタイルの間

3 出席者

会長
 
小野委員

委員
 
嵐谷委員 内海委員 加藤委員 古賀委員 豊川委員 林委員 早瀬委員 松井委員 松野委員 渡辺委員

事業者
 
新日本製鐵株式会社 八幡製鐵所

事務局
 
環境局環境保全部 (井上部長他1名)

4 議題

天然ガスコージェネ発電設備建設事業に係る環境影響評価準備書の審査について

5 議事

当該準備書の審査について諮問があり、はじめに事務局からこれまで手続きとして行われた縦覧、説明会(参加者0名)、意見書の提出(0件)について説明があった。次に、事業者から準備書の内容について説明があり、質疑応答及び審査が以下のとおり行われた。

小野会長

それでは、只今のご説明につきましてご意見、ご質問等をお願いします。

早瀬委員

 方法書の段階で、水質を環境影響評価項目に加えていただきたいというお話をしたと思うのですが、適切に対応していただいていると思っております。

私の理解の難しいところがありましたので2点ほどお聞きしたいと思います。1点目は資料4中の水質の記載です。地域の環境の状況の調査結果であるにもかかわらず、工場からの排水基準と比較する記載になっているのですが、なぜこういった記載になったかという点。特に問題があるわけではないですが、水質の現況に排水基準を書くというのが少ししっくりこないのです。周辺海域の水質について記載するのであればよく理解できるのですが。

2点目は水の汚れの原因として、「手洗い」という記載があります。この施設の稼動に伴い、従業員や事務職員の方々の生活関係の排水が発生すると思うのですが、これについてはどのように考えておられるのか、もう少し詳しく教えてください。

事業者

 本日の説明資料中、地域の環境の部分に規制基準の数値が記載されているのがおかしいのではないかというご指摘と理解してよろしいでしょうか。

早瀬委員

 我々は排水基準と環境基準は別の数字だということは理解しているのですが、この準備書を通じて、住民の方々とのコミュニケーションを行うとき、住民の方々が適切に理解できなくなるのではないかと、気にかかりまして質問したのです。

事業者

 その点について説明いたします。今回の水質の環境影響評価については、工場の排水口において実施しており、排水の水質データを排水基準と比較するという形で記載しております。

排水が放流後、一般環境である八幡泊地ではどういう状況なのかというご質問ですが、それについては詳しいデータがありませんので、今回は排水口での状態を押さえるという形で記載しております。排水口での規制基準に適合しているかどうかについて判定するという表現にさせていただきました。

 続いて、2点目のこの設備に関わる従業員等からの生活排水がどのぐらい出るかという点についてですが、設備の運転につきましては人の増員を基本的に見込んでおりません。この設備については、運転を既存の他の設備の運転マンが行います。運転室は既にあるエネルギーセンターの中に設置されており、そこから遠隔操作を行います。人は現場に点検に出るのみという状況になります。点検者が作業をして、油で手が汚れた時に洗えるような手洗い場を用意しておりますが、不定期に使うということで負荷はそれほどないと考えています。

早瀬委員

 ありがとうございました。些細な問題なので、私も特に問題と思っているわけではないのですが、準備書の記載内容からは読みとれなかったので、よくわかりました。

小野会長

 なんとなくご納得いただいたようなもので、まだ少し分からないところがあるのではないかと思っています。大気については一般環境で測定を行って、詳細な数字を把握しているのですが、水に関しては自分の事業場からの排水出口のところだけを問題にしているわけですね。ところがこれを事業として捉えた場合には八幡泊地を中心に住民は見てくるのではないかというのが今の早瀬委員のご質問だと思います。そうすると、八幡泊地ではほとんど影響がなかったとか、もしくは八幡泊地のCODはやっぱり増えたとか、その辺りを記載するのが水質に係る環境影響評価というものではないでしょうか。私もそう思うのです。ですから、そこは表現の問題と測定の問題があると思いますので、この辺はなおご検討ください。特にそれを書いてないからこの準備書はだめだとか、そういう意味ではありませんので。

松井委員

 準備書に記載されている水質の状況について、現在稼動している施設からCODが120ミリグラム(1リットルあたり)、pHが12の排水が出て、処理施設でCODが最大7.9、pHが最大7.8に落ちるということは、この泊地のpHは環境基準である8以下ですね。私が、前回の審査会でお聞きしたと思うのですが、pHの値が高いのではないかと。特に基準がpH9ではないのではないかとお聞きしたと思いますが、その時、これは排水基準とは気づきませんでした。私も疑問に思っていたので、先ほどの早瀬委員の質問である程度納得したのですが、少しその記載が紛らわしいなと思います。準備書本文についてもそうです。工場排水と排水基準を環境の現況として記載しているので、この辺りを修正した方がいいのではないかと思います。

小野会長

 なお書きでいいと思うのですが、水質のところに「なお、排水口より何百メートル離れたところのCODは1ミリグラム(1リットルあたり)であった」とか「2ミリグラム(1リットルあたり)であった」等の記載があれば、今の問題は全部解決するのです。現在は、川のBODは2ミリグラム(1リットルあたり)とか3ミリグラム(1リットルあたり)を目標としているところが多いわけですから、世間的な常識は相当低いオーダーになってきていると思います。その辺りを心配していまして、少し付け加えて記載すれば全く問題なくなると思っています。ご注意ください。

事業者

 了解いたしました。

小野会長

 もし、排水中のCODが120ミリグラム(1リットルあたり)ならすごいのを出していますからね。それでは水質に関しては以上のような点を注意してください。他の点ございましょうか。

嵐谷委員

大気についてお聞きします。工事中の環境影響に関する予測結果を見ると、実際の工事車両台数が一番多い7月に、合計約500台走っておりますので、一日の仕事量とすれば大体25台。その25台の車両が排出する微細な粒子状物質が、周辺環境に対してどれだけ寄与するかというのが大事な問題で、人間の生態系を考えた時には数マイクロメートル以下の微細な粒子が問題になっています。工事に係るディーゼル車やガソリン車から出てくる粒子状物質が、現状の濃度にどれだけ寄与するかを予測すべきだと思うのですが、この準備書では、堆積粉塵が風によって舞い上がるとどうなるかということを記載しています。もちろんこれは二次的に重要ですが、その前のディーゼル車やガソリン車から出てくる粒子状物質についてきちっと記載すべきだと私は思うのですが、いかがでしょうか。最初にお話したように月に500台ぐらいですので、計算すると影響は小さいのかもしれませんが。

事業者

 これらの車両は国道3号線を通って八幡地区構内に入ってきます。国道3号線の交通量は1日3万~4万台で、1日20台の増加による今回の影響を考えた場合に、影響は少ないと考えられるため、方法書の段階で、今回は工事車両の走行に伴う影響は項目から除外しています。工事に伴う粉塵は今回項目に選定しており、環境影響評価を行いました。

小野会長

 はい、ご了解いただきましたでしょうか。

嵐谷委員

 はい。

小野会長

 他の点ございましょうか。はいどうぞ、古賀委員。

古賀委員

 先ほどの水質のところに戻ってしまいますが、水温については別冊の資料ができるほど色々とご検討いただいて、排水口から八幡泊地までの水温予測を行い、影響がないということが記載されています。これと同じことがCODあるいはpHについても検討されたらもっと分かりやすかったと思っております。これは単なる私の希望です。

また、この水温についての予測が説明資料11ページの工場排水の影響の中に一言も触れられていないというのは、何かデータとして自信がないということなのでしょうか。その辺りをお聞きしたいと思っています。

事業者

 まずpHとCODですが、環境保全対策を行った結果、排水口におけるCOD、pHは現状と何ら変わらないため、そこから先についても現状と変わらないということで予測等もしておりません。

また、説明資料の中に水温の予測結果を記載していないのは、水温は環境影響評価項目として選定しておらず、また、今回、水温については積極的な対策を行うわけではないため、準備書には記載しておりますが、説明資料には記載しませんでした。

小野会長

 はい。しかし、説明不足であることは確かです。

早瀬委員

私の方から、この点について事業者側の説明に補足をしておく必要があるかと思います。

方法書の段階では、水質については、環境保全対策を盛り込んだ上で環境影響評価項目から除外されていました。住民の方に公表して説明する時に、水質の環境影響評価を最初から除外しておくと、住民の方の理解が難しいので、環境保全対策で影響が少なくなったとしても、環境影響評価項目には選定して、十分な対策を講ずるということが理解しやすいようにしてくださいとお願いしたので、それで今回このような記載になったのだと思います。

基本的に詳細なモデルで環境影響評価を行うのはより好ましいのは確かですが、お願いした私の立場からは、今回はこの程度の記載でよろしいのではないかと思います。

小野会長

 はい、ありがとうございます。他にございますか。

この前の方法書以来、いろんな点を考慮し、方法書で指摘した点は取り入れているように思うのですが、少し説明不足の表現もありますので、その辺りを注意していただくことにします。

特にこれ以上ご意見がなければ、これで審議終了としたいと思います。

最終的な答申は、本日のご意見を踏まえた形で事務局に文書の作成をお願いし、内容の確認をして、私の方から市長に提出したいと思っておりますが、ご一任いただけますでしょうか。ありがとうございました。それでは、今後の手続きにつきまして、事務局の方からよろしくお願いいたします。

 

この後、事務局から今後のスケジュール説明及び閉会挨拶があり、終了した。

このページの作成者

環境局環境監視部環境監視課
〒803-8501 北九州市小倉北区城内1番1号
電話:093-582-2290 FAX:093-582-2196

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