子宮頸がんワクチン接種後には、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。
まれですが、重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)(注1)が起こることがあります。
発生頻度 | 報告されている症状 |
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50%以上 | 疼痛(痛み)[部位]、発赤(赤み)[部位]、腫脹(腫れ)[部位]、疲労 |
10%から 50%未満 |
掻痒(かゆみ)、腹痛、筋痛、関節痛、頭痛など |
1%から 10%未満 |
じんましん、めまい、発熱など |
1%未満 | 知覚異常[部位]、感覚鈍麻(刺激に対して感覚が鈍い状態)、全身の脱力 |
頻度不明 | 四肢痛、失神、リンパ節症など |
[部位]と書かれているものは、ワクチンを接種した部位の症状
サーバリックス® 添付文書(第14版)より改編
発生頻度 | 報告されている症状 |
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50%以上 | 疼痛(痛み)[部位] |
10%から 50%未満 |
紅斑(赤み)[部位]、腫脹(腫れ)[部位] |
1%から 10%未満 |
頭痛、そう痒感(かゆみ)[部位]、発熱 |
1%未満 | 下痢、腹痛、四肢痛、筋骨格硬直、硬結[部位]、出血[部位]、不快感[部位]、 倦怠感(だるさ)など |
頻度不明 | 失神、嘔吐、関節痛、筋肉痛、疲労など |
[部位]と書かれているものは、ワクチンを接種した部位の症状
ガーダシル®添付文書(第2版)より改編
発生頻度 | 報告されている症状 |
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50%以上 | 疼痛(痛み)[部位] |
10%から 50%未満 |
腫脹(腫れ)[部位]、紅斑(赤み)[部位]、頭痛 |
1%から 10%未満 |
浮動性めまい(頭がぼーっとしてふらつく感覚)、悪心、下痢、 そう痒感(かゆみ)[部位]、発熱、疲労、内出血[部位]など |
1%未満 | 嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、出血[部位]、血腫[部位]、倦怠感(だるさ)、 硬結[部位]など |
頻度不明 | 感覚鈍麻(刺激に対して感覚が鈍い状態)、失神、四肢痛など |
[部位]と書かれているものは、ワクチンを接種した部位の症状
シルガード®9 添付文書(第1版)より改編
因果関係があるかどうかわからないものや、接種後短期間で回復した症状をふくめて、HPVワクチン接種後に生じた症状として報告があったのは、 接種1万人あたり、サーバリックス®またはガーダシル®では約9人、シルガード®9では約8人です(注2)。
このうち、報告した医師や企業が重篤(注3)と判断した人は、接種1万人あたり、サーバリックス®またはガーダシル®では約5人、シルガード®9では約7人です(注2)。
(注1)重いアレルギー症状:呼吸困難やじんましん等(アナフィラキシー)、神経系の症状:手足の力が入りにくい(ギラン・ バレー症候群)、頭痛・嘔吐・意識低下(急性散在性脳脊髄炎(ADEM))等
(注2)HPVワクチン接種後に生じた症状として報告があった数(副反応疑い報告制度における報告数)は、企業からの報告では販売開始から、医療機関からの報告では平成22(2010)年11月26日から、令和4(2022)年9月末時点までの報告の合計。 出荷数量より推計した接種者数(サーバリックス®およびガーダシル®は384万人、シルガード®9は5.2万人)を分母として1万人あたりの頻度を算出。
(注3)重篤な症状には、入院相当以上の症状などがふくまれていますが、報告した医師や企業の判断によるため、 必ずしも重篤でないものも重篤として報告されることがあります。