Q:ワクチンを接種したら、副作用があると聞きました。
A:ワクチン接種で起きる反応のことを「副反応(ふくはんのう)」と言います。副反応には個人差があるので、反応が出る人もいれば出ない人もいます。
Q:副反応とは、具体的にどんな症状ですか。
A:人によって出る症状や、症状の強さは違いますが、頭痛、関節痛や筋肉の痛み、注射した部分の痛み、疲労、寒気、発熱等があります。また、まれに起こる重大な副反応として、ショックやアナフィラキシーがあります。 なお、発熱した場合は水分を十分にとり、必要な場合は解熱鎮痛剤を飲むなどして、様子を見ていただくことになります。
1回目のワクチン接種でいくらか免疫がつくことで、2回目の接種後の方が免疫反応が起こりやすくなるため、発熱や倦怠感、関節痛などの症状が出やすくなります。
Q:副反応はいつごろ出て、いつまで続きますか。
A:接種後1~2日目に出やすいですが、ほとんどが2~3日以内に回復しています。
接種後2日以上経っても熱が下がらない、副反応の症状が重いなど、気になることがあればかかりつけ医やお近くの医療機関にご相談ください。また、福岡県ではワクチン専用ダイヤル(0570-072-972:全日9時から17時)で医学的な相談に対応しています。
Q:学校がある日に副反応が出たら困ります。
A:特に接種した翌日は、発熱や倦怠感などが起こりやすいとされています。
ワクチン接種や副反応により市立小・中・特別支援学校を休む場合は、「出席停止」などの扱いとなり、欠席にはなりません。(私立学校の場合は、各学校にお問合せください。)
副反応で体調がすぐれない場合は、無理せず、学校等に連絡してから休養するようにしてください。
▶ 学校における新型コロナウイルス感染症への対応について
Q:将来、妊娠を考えているので、不妊などワクチンが体に悪い影響を与えないか心配です。
A:妊娠を希望されている方にも、ワクチン接種を推奨しています。ワクチンで、不妊になるという科学的な根拠はありません。ワクチン接種により流産率は上がっておらず、妊娠しにくくなるという根拠も確認されていません。
ワクチンで注射するmRNAは、数分から数日といった時間の経過とともに分解されていき、人の遺伝情報(DNA)に組みこまれるものではありません。mRNAを注射することで、その情報が長期に残ったり、精子や卵子の遺伝情報に取り込まれることはないと考えられています。
Q:新型コロナワクチンの接種が原因でたくさんの方が亡くなっているというのは本当ですか。
A:「ワクチンを接種した後に亡くなった」ということと、「ワクチンが原因で亡くなった」ということとでは、全く意味が異なります。
米国CDC(疾病予防管理センター)の調査結果では、2021年6月時点で「死亡事例と新型コロナワクチンの接種との間には、明らかな因果関係がない」と評価しています。日本においてもワクチン接種後の死亡事例が報告されていますが、ワクチン接種との因果関係があると判断された事例はありません。
それでもなお、個別の死亡事例をみたときに「新型コロナワクチンが原因ではないか」、あるいは、症例数などをみたときに「新型コロナワクチンの接種後に特定の病気による死亡が特に増えていないか」など、引き続き、国内外で慎重な調査が行われています。
Q:SNSやニュースでコロナワクチンが危険と取り上げられていて不安です。どの情報を信じたらいいのでしょうか。
A:SNSやメディアでは、ワクチン接種に関する様々な情報があふれています。特にSNSなど、中には科学的根拠や信頼のおける情報源に基づいていない不正確な情報もあり、注意が必要です。
厚生労働省のホームページなど、公的機関を通じて正しい情報を得るようにしましょう。
副反応について、厚生労働省が分かりやすく説明しています
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